度重なる失敗に西側がウクライナから徐々に離反
https://sputniknews.jp/20231005/cis-17312306.html
2023年10月5日, 08:09
ウクライナ紛争への西側の疲労感はますます色濃くなっている。米国はウクライナ支援の拠出を停止し、EUもゼレから離反し始めた。元CIA主任アナリストのジョージ・ビブ氏はクインジー研究所(Quincy Institute for Responsible Statecraft)向けの寄稿の中でこう書いている。
ヒーローから招かざる客に転落のゼレ
ビブ氏は、米議会が45日間にわたって政府への資金提供を継続する臨時支出法案にウクライナ支援を含めずにこれを承認したことは、政治状況が急速に変化し始めたことを示す最新の兆候だと指摘する。
ビブ氏は2022年12月にゼレが米議会の合同会議で演説した際は、こうした展開は予想しがたかったと指摘する。ところが9月の訪米ではゼレに対する態度はすでに「ヒーローというより、招かざる客」だった。当時の下院議長のマッカーシ氏はゼレに議会の共同会議での演説さえも許可しなかった。
ウクライナ支援の重荷を分担しない欧州
ビブ氏は「ウクライナ疲れ」は欧州でも見られていると指摘する。つい先日までゼレと抱き合い、親密さを示していたポーランドのドゥダ大統領も今や打って変わって、ウクライナを溺れる者と比喩し、救助しようとする者まで巻き添えにしかねないと発言する。
ハンガリーのオルバン大統領も、自国はこれ以上ウクライナ支援を行わないと明言し、欧州の中でトップを切ってウクライナに戦闘機を供与したスロバキアでも、先日の議会選挙で勝利したのはウクライナ支援の停止を訴えるロベルト・フィツォ元首相が率いる野党だった。
ビブ氏は結びに、欧州に懐疑感が高まっていることから、米国はNATOのパートナーらがウクライナ支援の重荷を分担しようとしないのではないかという危惧感を強めていると強調する。
「ウクライナの戦況が停滞状態にあることが、勝つ見込みのない紛争に数十億もの支援が無駄に投じられているのではないかと思う人をますます増やする。」
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https://sputniknews.jp/20231004/17298562.html
ウクライナ、公務員の給与資金不足に直面
2023年10月4日, 18:17
ウクライナ政府は、米国からの資金提供が遅れた場合、11月以降に公務員への給与支払い問題に直面する可能性がある。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)がウクライナ政府関係者の話として報じている。
「ウクライナ財務省は、米国での政府閉鎖(シャットダウン)回避による資金調達の遅れの可能性を予測していた。10月中の予算要求を満たす財源はあるが、11月以降、政府はどのサービスや給与を削減するか、あるいは借金するべきかどうかの決定を余儀なくされる可能性がある。」
同紙の消息筋によると、ウクライナ政府への資金提供の停止は、ゼレへのプレッシャーとなり、「対立する派閥からの批判がさらに大きくなる。」可能性がある。
同紙はまた、ある米政府関係者の発言を引用し、米国国際開発庁(USAID)は、ウクライナが前回受け取った資金を適切に使用したことを証明するという世界銀行のプログラムの条件に基づき、10月の11.5億ドルの支払いについて処理するだろうと記する。
9月30日、バイデン米大統領は議会が可決した45日間の「つなぎ予算」案に署名した。ところがこの予算案にはウクライナへの支援金は含まれていない。バイデン大統領は署名に先立ち、米国は「いかなる状況であれ」ウクライナへの援助中止は許さないと表明した。
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