2023年11月1日水曜日

ピーター・シフ:アメリカ経済は日本ではなくアルゼンチンだ

https://www.zerohedge.com/economics/peter-schiff-us-isnt-japan-its-argentina

2023年11月1日水曜日 - 午前02時40分

SchiffGold.com経由、

巨額の国家債務は問題なのか?

多くの人々は、少なくとも今はまだ、そう考えていない。彼らは、債務残高対GDP比がはるかに高いのにうまくいっている例として日本を挙げる。ピーター・シフは、彼らは間違った国を見ていると言う。アメリカは日本よりもアルゼンチンに似ている。

日本の債務対GDP比は200%を超えている。アメリカの債務対GDP比は125%程度だ。日本がうまくいっているのなら、なぜアメリカで心配しなければならないのか?

ピーターは、日本は実際には順調ではないと指摘する。日本は今、問題を抱えている。危機に瀕している。

日本の10年国債の利回りは8.7%まで上昇している。円相場は最近150円の大台を突破した。物価上昇率は急上昇している。

日本は無罪放免だ、などと言わないでほしい。そうではない。報いを受けようとしている。

ピーターによれば、アメリカは日本とは異なる状況にあり、もっと早く報いを受ける。債務残高対GDP比が200%になることはない。アメリカは150%にも達しない。

なぜか?

アメリカと日本の大きな違いは、日本は純債権国であり、日本人はアメリカ人よりもはるかに高い割合で貯蓄している、とピーターは言う。

世界は日本に多くの借金をしている。日本はその多くを米ドル資産(米国債、米国住宅ローン担保証券)に投資している。日本はその資産を売却し、ダメージを軽減しようとしている。日本はとても裕福で、海外から借金をする必要がなかったため、危機が起こる前に負債を増やすことができた。だからといって、危機が起こらないわけではない。最終的にそのロープで首を吊る前に、より多くのロープを持っていただけだ。

アメリカは国が破産しているため、それほどたくさんのロープを持っていない。

アメリカは世界に借りがある。国債を買ってくれるのは世界だ。それがわが国の最大の輸出品であり、負債である。それを輸出できなくなれば、経済は機能しなくなる。経済はその土台の上に成り立っているから。日本がGDPの200%とか、その程度で済んでいるから我々も大丈夫だというような慰めは禁物だ。アメリカは日本ではない。もっと悪い。アルゼンチンだ。

アルゼンチンの中央銀行もまた、勝てない物価インフレとの戦いにある。中央銀行は最近、金利を133%まで引き上げた。それでもまだインフレ率を下回っている。

3桁の金利を設定しても、効果がない。インフレを止めることはできない。アルゼンチンでは財政赤字が増加している。国の借金は増えている。だから、インフレはなくならない。政府の支出を変えることはできないから。私たちは同じ苦境に立たされている。

アメリカとアルゼンチンを比較することはできないと言う人もいるだろう。

ピーターは言う。物理法則はアメリカでもアルゼンチンと同じように働く。経済学は法則だ。同じ結果になる。ピーターは、アルゼンチンが一時は世界で最も裕福な国のひとつだったことを指摘する。

アルゼンチンは常に破産していたわけではない。今は破産している。アルゼンチンに起こりうることなら、アメリカにも起こりうる。

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