2024年4月3日水曜日

ゼロヘッジ:モスクワのテロ事件後、ロシアではイスラム系移民の大量強制送還が急増

https://www.zerohedge.com/geopolitical/russia-mass-deportations-muslim-migrants-surge-after-moscow-terror-attack

2024年4月2日火曜日 - 午後07時44分

モスクワ郊外のクロッカス市庁舎で3月22日に発生したテロ事件では、少なくとも140人が死亡、数百人が負傷した。

イスラム過激派がさらなるテロを起こすのではないかという懸念から、中央アジアからの移民が住んでいるアパートや寮への当局の家宅捜索が大幅に増加した。

ウラジーミル・プーチン大統領は、4人の武装集団が爆発物を仕掛け、群衆に向かって無差別に発砲したこの大規模な攻撃について、イスラム過激派を非難している。武装集団がウクライナ、あるいは米国やその他の外国の諜報機関から援助を受けていた可能性もあると考えている。

ウクライナ国境を越えて逃亡を図った武装集団は、全員がタジク国籍である。このテロ事件後、多くの外国人が逮捕されている。ワシントンは、ISIS-Kが背後にいるとする一方、米国やウクライナが関係している可能性があるというモスクワの主張を非難している。

地域の親野党系メディア『メドゥーザ』は、3月最終週にサンクトペテルブルクの裁判所が「移民法の不遵守に関連した行政違反のケースを584件受理した」と伝えている。

少なくとも418人の外国人が、国外追放を待つために特別な収容施設に入るよう命じられた。「別の48人は罰金を支払い、自力でロシア連邦を出なければならない。」とメドゥーザは書いている。

ロシアで活動する人権弁護士団体ペルヴィ・オトデルは金曜の声明で、サンクトペテルブルク地方では「外国人のための一時収容所は満員で、空港に向かう特別車両やバスに取り囲まれている。」と指摘した。

アムステルダムを拠点とするモスクワ・タイムズ紙は、強制送還の急増をクロッカス市庁舎でのテロ事件と関連づけた。

ロシアへの労働移民は、ほとんどが中央アジアの貧しい国々から来ているが、移民が送られる国は特定されていない。

廷吏たちは、サンクトペテルブルクの集団強制送還を「反移民作戦」と呼び、地元のホステルやアパートを襲撃の標的にしている。同様の襲撃はモスクワや他のロシアの都市でも報告されている。

ロシアの大規模なタジク系移民コミュニティに対する反発は、今後ますます大きくなることが予想される。近年、100万人以上の失業したタジク人が仕事を求めてロシアに入国した。

モスクワ・タイムズの別報道によると、「2012年から2018年の間に、2000人以上のタジキスタン国民がシリアとイラクのテロリストグループに参加し、タジキスタンは1人当たりで3番目に高い外国人戦闘員の戦争への送り出し国となっている。」

「タジキスタンの準軍事警察OMONのトップを務めていたグルムロド・ハリモフ陸軍大臣もその1人である。ロシアによるこの移民コミュニティーの監視と取り締まりは、今後ますます強化される可能性が高い。」


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