新たなイラン制裁がジョー・バイデンを窮地に追い込む

https://sputnikglobe.com/20240417/new-anti-iranian-sanctions-may-put-joe-biden-in-real-bind-1117983642.html

アメリカの国会議員たちは、テヘランが最近イスラエルに報復攻撃を行ったことに対し、イランに新たな制裁を加える準備を進めている。

今週、アメリカ議会の議員たちは、新たな反イラン制裁法の草案を提出する計画を発表した。表向きは、イスラエルによるシリア公館への攻撃に報復したテヘランを罰するためである。

イエレン米財務長官はすでに、イランに対する制裁権限を行使するために同盟国と協力することを躊躇しないと表明しており、ホワイトハウスのジェイク・サリバン国家安全保障顧問は、米国は同盟国やパートナー国もこれに追随し、独自の反イラン制裁を発動すると表明した。

バイデン政権は現在、ペルシャ湾地域でのエスカレートを避けようとしているようだ、と金融・地政学アナリストのトム・ルオンゴは言う。

「イスラエルとイランが全面戦争になったらどうなるか。誰も望んでいない。アメリカはホルムズ海峡を封鎖することで、イランに大きな代償を払わせることが十二分に可能である。」

「現在、石油価格はエスカレーションを織り込んでおらず、この紛争はここから落ち着くという立場に立っているようだ。」

「イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、政治的に前進する道はなく、攻撃的な姿勢を続けるしかない。」

「ジョー・バイデン米大統領がイスラエルに圧力をかけて引き下がらせようとしている一方で、イランとの戦争を望む米議会のイスラエル・ロビーとも戦わなければならない。」

「バイデンが可能な限りの圧力をかけて選挙を乗り切る一方で、ネタニヤフ首相は生涯をかけて望んできたイランとの戦争が実現することを期待している。」

また、中国がイランに巨額の投資をしているのは、イランが「一帯一路」構想の終着点であり、その投資を守りたいからだと指摘した。

「必要であれば、イランを財政的に支援する。イランが紛争のどの段階においても侵略者のように見えない限り、イランがこの事態を乗り切るために必要な軍事的、外交的支援を与えるのはロシアであろう。」

ルオンゴは、北京がこの地域にあからさまに介入する可能性は低いと指摘した。