ウクライナ、ロシアによるF-16戦闘機の即時破壊を懸念し、多くのF-16戦闘機を領土外に保持

https://www.zerohedge.com/geopolitical/ukraine-keep-many-f-16-jets-abroad-fears-russia-will-immediately-target

2024年6月11日（火） - 05:15 PM

ウクライナ軍は、数週間以内に数十機のF-16戦闘機のうち最初の1機を受領する。合計60機以上がベルギー、デンマーク、オランダから到着する見込みで、現在ウクライナのパイロットはヨーロッパと米国で長時間の高度な技術訓練を受けている。

ブリュッセルとキエフの意思決定者たちは、ウクライナの空で空中戦が行われる前に、ロシアの長距離攻撃や空爆にとって非常に魅力的な標的になることを恐れている。

「ウクライナは、ロシアの攻撃から守るために、西側の同盟国から受け取ることになっているF16戦闘機の一部を外国の基地に置く。この戦闘機は、NATO加盟国であるルーマニアとポーランドの基地に隠されて駐留する。」

ウクライナ空軍の航空責任者であるセルヒイ・ホルブツォフは、「一定数の航空機がウクライナ国外の安全な空軍基地に保管され、ここが標的にならないようにする」ことを認めた。

ウクライナ国外に保管されている戦闘機は、ウクライナ人パイロットのさらなる訓練に使用することができ、積極的に戦闘に従事しているジェット機が修理のために地上待機を余儀なくされる場合、予備機として待機させることができると述べた。

「こうすれば、パイロットの数に見合った数の航空機を常に運用することができる。パイロットの数が増えれば、ウクライナの航空機の数も増える。」

何が重要なのか？ゼレンスキーは開戦以来、西側に「空を閉じてくれ」と懇願してきた。F-16はその目的のために（西側諸国が直接ノーフライゾーンを設定しない妥協案として）約束されたが、到着すらしておらず、キエフは基本的に高価な航空機の多くを最初から隠すつもりだ。

米国製戦闘機がウクライナ軍に使用され、ロシアの前線に食い込んで攻勢に転じることができると考えられていたが、そうもいかないようだ。

移送された戦闘機をウクライナ国外の飛行場に駐留させることは、モスクワがNATOと直接撃ち合いになる可能性を高める。プーチン大統領自身を含むクレムリン当局者は、ロシアはウクライナの国境外であっても、ロシア軍に対する攻撃が開始された空軍基地を攻撃すると以前から警告している。

プーチンは昨年から、欧米の航空機に対して警告を発した。

「もしそれらがウクライナ国境外の空軍基地に駐留し、戦闘に使用されるなら、戦闘に使用される資産を攻撃する方法と場所を確認しなければならない。」

F-16が戦術核を搭載できることも強調した。F-16と外国のホスト基地そのものが、必然的に「合法的な標的」になる、と彼は当時述べた。