ポーランド、ロシア産肥料の輸入急増
https://www.rt.com/business/601565-eu-imports-russian-fertilizers-surge/
2024年7月24日 09:20
ポーランドが今年最初の5ヶ月で最大の買い手に
EUが今年1月から5月までの間にロシア産肥料を輸入した量は、2023年の同時期と比較して70%増の190万トンに達したと、Eurostatのデータを引用してVedomostiが火曜日に報じた。
金額ベースでは、6億4900万ユーロ(7億300万ドル)以上となり、前年比30%増となった。
5月だけを見ても、輸入量は金額ベースで前年同月比5%増の7,740万ドル(8,380万ドル)、数量ベースでは17%増の23万8,400トンとなった。この増加の主な要因は、カリ肥料と多栄養肥料の購入が増加したためである、と同アウトレットは指摘している。
一方、EUによるロシア産窒素肥料の輸入量は、今年最初の5ヵ月間で39%増加し、EU圏全体の肥料購入量の57%に達した。ポーランドはロシア産尿素の輸入量を25%増の約46万8000トンとし、トップバイヤーに躍り出た。次いでフランスが12%、ドイツが11%、イタリアが10%それぞれ増加した。
Vedomosti』紙は、天然ガス価格の上昇により、2022年にEU全域で肥料生産コストが高騰したと指摘している。当時、EUの主要ガス供給元であったロシアの巨大エネルギー企業ガスプロムは、欧米の制裁とノルド・ストリーム・パイプラインの破壊行為を受けて、EUへの輸出を大幅に削減した。 投入コストの高騰により、EUの窒素肥料メーカーは減産を余儀なくされ、一部の企業は一時的に操業を完全に停止せざるを得なくなったため、EUの農家は世界最大の尿素生産・輸出国であるロシアからの輸入を増やさざるを得なくなった。
昨年、連邦統計局(Destatis)は、ドイツがロシア産肥料の購入量を2022年7月の38,500トンから2023年6月の167,000トンへとおよそ334%増加させたことを明らかにした。一方、尿素だけでも2023年上半期の輸入量は前年同期比で304%も急増した。
今年初め、ノルウェーの化学メーカー、ヤラ・インターナショナルのスヴェイン・トレ・ホルセハーCEOはFTのインタビューで、天然ガスと同様、ロシア圏もロシア産肥料への依存度を高めていると警告した。
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