ゼロヘッジ：日米のパトリオットミサイル生産、ボーイング社の部品不足で頓挫

https://www.zerohedge.com/military/us-japan-patriot-missile-production-hits-snag-shortage-boeing-part

2024年7月21日（日） - 午前09時25分

ウクライナにおけるロシアの侵攻とその結果としての数年にわたる戦争以来、砲弾からミサイルに至るまで、アメリカの弾薬備蓄が枯渇している。世界が不確実で危険な多極化状態に急速に分裂していく中で、国内および同盟諸国の海外における兵器生産能力をアップグレードし、拡大する大規模な必要がある。

この軍需不足は、アメリカの将来の戦争遂行能力を危うくし、高齢のバイデン大統領の下でのアメリカの優位性は大きく損なわれた。ロナルド・レーガンなら、バイデンの悲惨な外交政策にうんざりする。 

トランプが2度目の大統領になれば、アメリカの優位性と例外主義を回復する。アメリカ軍の近代化を意味し、西側が将来の戦争に備えて十分な軍需品と戦闘能力を確保する。

ロイターの新報道によれば、パトリオット防空ミサイルの生産を増強するために、すでに日本で生産上の隘路が開発されている。

情報筋によれば、サプライチェーンの問題により、日本の三菱重工業は、防衛請負業者ロッキード・マーチンからのライセンスに基づき、パトリオットミサイルの生産を年間30基から60基に増やすことが困難になっている。 

パトリオット・ミサイルの生産を年間約500基から750基以上に増やすというアメリカの計画が複雑になる。情報筋によれば、日本での生産が滞っているのは、ボーイング社が製造している、ミサイルを飛行の最終段階で標的に誘導する重要な部品の不足が原因だ。 

業界関係者の一人がロイターに語ったところによると、三菱重工業がアウトプットを上げられるようになるまでには数年かかる可能性がある。 

昨年、ボーイングは米国でシーカー技術の能力拡張を開始し、重要部品の年間生産量は約30％に達した。新しい生産ラインが稼働するのは2027年である。 

ロイター通信は、「日本での生産中断は、ワシントンが複雑なサプライチェーンにグローバルな同盟国からの産業支援を取り込む際に直面する課題を示している」と指摘した。