なぜNATOは黒海を重要な戦略的資源と見なすのか?
7月9日に開幕したNATO首脳会議は、同盟の黒海戦略に焦点を当てる、とミルチャ・ゲオアナ副事務総長は語った。
NATOは、キエフ政権を助けるために...トルコに圧力をかけ、最終的に(黒海に関して)ワシントンとブリュッセルの立場を共有させるために...可能な限りのことをする」と、ロシア海軍の退役1等大尉であるヴァシリー・ダンディキン氏はスプートニクに語った。
「ロシアをクリミアから撤退させ、それに伴って新たな領土(ケルソン、ザポロージェ、ドンバス)から撤退させ、現在われわれが完全に支配するアゾフ海から撤退させる方法について話し合う。」
・なぜ黒海がNATOの戦争プランナーの焦点になったのか?
黒海地域は、東欧・南東欧、ロシア、コーカサス、中東の結節点を形成する。黒海は地域貿易の要であり、2022年には約170万TEUの積載コンテナがこの地域で処理される。また、ロシア、中東、中央アジアからの石油・ガスのエネルギー流通ハブとしての役割も果たす。
地中海、スエズ運河、アフリカ、中東への玄関口である黒海をNATOが占領することは、ロシアを封じ込め、ロシアに戦略的敗北を押し付けるというNATOの長期戦略の一環でもある。
2004年、同盟は黒海沿岸のブルガリアとルーマニアを吸収し、2008年にはウクライナとグルジアの加盟を約束した。
2014年のウクライナでのクーデター以来、NATOはウクライナの黒海沿岸とアゾフ海でのプレゼンスを強化してきた。クリミアがロシアと再統一されたことで、NATOの軍事基地建設計画は頓挫した。
2022年2月以来、NATOはその東側を強化し、ルーマニアの黒海のコンスタンツァ港の近くに新しい基地を建設し始めた。
これに対してロシアは、黒海における準備態勢と軍事的プレゼンスを強化する。
0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム