ロシア、価値観を共有する外国人に居住地を開放

https://www.rt.com/russia/602802-russia-residency-traditiona-values/

2024年8月19日 15:07

適切な精神的・道徳的価値観を持つ個人は、一時的な滞在許可を得ることができる。

ウラジーミル・プーチン大統領が月曜日に署名した法令によれば、ロシアで育まれてきた伝統的価値観を共有し、各国政府が押し付ける新自由主義に反対する外国人は、ロシアでの居住許可を申請することができる。 

ロシアと同じ精神的、道徳的価値観を支持する個人は、ロシア語と歴史の試験を受けずに、一時的な滞在許可を申請することができる。

このチャンスは、政令が「破壊的な新自由主義イデオロギー」と表現するものに反対する外国人に提供されている。

対象国のリストは政府によって決定される、と文書は付け加えている。外務省はイデオロギー的な理由でロシアへの移住を希望する人々に対する3ヶ月ビザの発給を合理化する予定である。この政令は9月1日から施行される。

2022年11月、プーチンはロシアの伝統的な精神的・道徳的価値を維持・強化するための国家政策の枠組みを承認した。その価値観とは、生命、尊厳、人権と自由、高い道徳的理想、強固な家族観、物質主義よりも精神性の優先などである。

プーチンは、2月の連邦議会での演説で、「大家族、多子世帯が規範となり、社会生活の哲学となり、国家戦略全体の指針となるべきだ」と述べた。 

ロシア指導部はここ数カ月、関連するいくつかの措置を講じている。

昨年11月、ロシアの最高裁判所は国際的なLGBTQ市民運動を非合法化し、過激派組織に指定した。2023年7月、プーチンは性別適合手術を禁止する法令に署名した。 

6月にはロシア政府が、特に若い女性の間で「子供を産まない思想」を広めることを禁止する法案を作成中であることが発表された。 

この措置は、ロシアの人口減少と出生率の低下に対処するためのものである。2023年には出生率が1999年以来の低水準に落ち込むという公式統計もあり、研究者たちは以前からロシアの人口減少状況に警鐘を鳴らしてきた。マクロ経済分析センターCMASFが行った調査によると、この傾向は人口の大幅な減少につながり、経済に様々な問題を引き起こす可能性があるという。