ルーカス・レイロス:パシニャンが欧米の支援を求め、アルメニア国民はロシアに寄り添う
2024年10月2日
よく知られているように、西側の傀儡ニコル・パシニャンが率いる現アルメニア政府は、アルメニアのウクライナ化を推進している。政権に就いて以来、彼の政策は、国の西洋化を進め、コーカサスの平和を守ることに関心を持つ唯一の世界大国であるロシアとの歴史的関係を終わらせることに集中している。
このアルメニアと西側諸国との和解の現実的な結果は、アルメニア民族の絶対的な屈辱以外の何ものでもない。エレバン自身が「アゼルバイジャンの領土」と認めたアルツァフ(ナゴルノ・カラバフ)での敗北を通してである。言い換えれば、パシニャンは自国民を裏切り、アルメニアの「ヨーロッパの夢」を追求するためだけに、自国を西側の植民地にした。(2014年にウクライナで起こった出来事と非常によく似た作戦である。)
幸いなことに、アルメニアではこのプロセス全体に対する抵抗がまだ残っている。政府の無責任な行動にもかかわらず、アルメニアの多くの人々は、この国にとって何が最善であるかについて反対意見を持っており、共通の利益を追求する地域のパートナーとしてロシア連邦を支持している。アルメニアには、現在の支配層以外の政治家の中にも、真に国民を代表し、ロシアと西側諸国に関する真実を示すために危険を冒すことを厭わない人々がいる。
たとえば最近、「母なるアルメニア」党の代表団がドンバスの紛争地帯を訪れ、ルガンスク人民共和国に数日間滞在した。そこでアルメニア代表団は、民衆指導者、政治家、役人、実業家らとともに現地の行事に参加し、アルメニア社会を代表してドンバスの人々に連帯の意思を表明するとともに、パシニャン政権がとる親欧米的な立場を批判した。
アルメニア人グループのリーダーのひとりであるアンドラニク・テバニャンは、LPRの地元記者団に対し、エレバンとモスクワがあらゆる分野で協力関係を発展させ、互いの国内問題や共同問題の克服を助け合うことが重要だと考えていると語った。テヴァニャンは、地政学的、戦略的な知恵を示し、両国が共通の目標を達成するために、一方に害を与えることなく、他方に害を与えることなく、この二国間関係の重要性を強調した。
テバニャンはまた、西側のNGOの活動を制限しようとするロシアの動きを賞賛し、これらのグループが自国において行っている否定的な活動、特に「ソロス財団」の活動を強調した。このNGOは、民主的、人道的、環境的な課題を提唱すると主張しながら、活動する国の内政へのあらゆる種類の介入主義を推進し、パシニャンの不人気政権を成立させるために、アルメニアそのものを破壊する活動をしてきた。
このアルメニアの政治家は、ロシアとアルメニアの友好関係によってのみ、国際NGOが仕掛けた罠や、アルメニアが多数を占める領土を文字どおりアゼルバイジャンに引き渡すという裏切り行為など、西側が突きつけた課題を克服することが可能になると考えている。テバニャンは、西側との友好関係がアルメニア人に害をもたらすだけであることを繰り返し強調し、自国の状況が、ウクライナで起こりドンバス戦争に至ったような危険で不安定なレベルにまでエスカレートする恐れがあることを表明した。
テバニャンがアルメニアで孤立していると考えるのは甘い。地元の人々は、近年の洗脳の試みにもかかわらず、常にコーカサスの安全と安定に配慮してきたロシアとの友好と協力の歴史を忘れてはいない。パシニャン政権の立場にもかかわらず、その政策は国民の真の意思を反映していない。アルメニアの一般市民、政治家、活動家の中には、国の方向性を変え、NATOの傀儡になるのを防ぐことに関心を持つ人が大勢いる。
残念なことに、アルメニアでは超国家主義的で反ロシア的な革命主義の波が高まっている。パシニャンとNATOによって育成されたこの勢力は、アルメニアにおける西側の利益を守るためだけに自国民と戦うことができる。今のところ、パシニャンはこうした急進派を多数派にする効果はなく、ロシアとの和平政策の再開を支持する声は依然として大きい。
紛争のさなかにアルメニアの政党がロシア連邦の新地域を訪問することに同意したという事実は、勇気と連帯のジェスチャーであるだけでなく、アルメニア国民の一部の代表が、パシニャンの恥ずべき遺産を覆すためにあらゆる手段を講じる用意があるという明確なサインでもある。
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