崩壊寸前のウクライナのエネルギーインフラ - Forbes

https://www.rt.com/russia/611778-ukraine-energy-system-collapse/

2025年1月28日 12:38
キエフの送電網は、最近のロシアの攻撃を受けて挫折し、修復には数十億ドルかかると報じられた。
フォーブス誌が月曜日に報じたところによると、ウクライナのエネルギー・インフラは、ロシアの持続的な攻撃を受けて、崩壊に近づいている。
エネルギーアナリストのガウラヴ・シャルマ氏の記事によると、同国の送電網は深刻なダメージを受けており、修復には数十億ドルが必要という。
ロシアは2022年10月、キエフが責任を主張したクリミア橋爆破事件の直後から、ウクライナのエネルギーインフラを標的にしてきた。
ロシア国防省によれば、モスクワはそれ以来、キエフの軍産複合体を機能不全に陥れる目的で、同国の電力網に対する大規模な攻撃を何度も実施している。  
2024年初頭、モスクワはまた、キエフがロシア領内へのドローン侵入を続け、ロシアのエネルギーインフラや住宅地を標的にしていることへの対応として、ウクライナの発電所を合法的な軍事目標リストに加えた。
フォーブスは、ウクライナのエネルギーシステムに関する最新記事の中で、ロシアが12月25日に行った大規模な攻撃を取り上げた。この攻撃には170発以上のミサイルとドローンが使用され、ウクライナのエネルギーインフラに甚大な被害をもたらした。シャルマは、この攻撃について、これまでの攻撃ですでに弱体化していた送電網に大きな打撃を与えたと評している。
2024年の初めまでに、ロシアの継続的な攻撃により、ウクライナの電力容量はすでに半減していたと考えられている。紛争初期にモスクワがザポロジエ原子力発電所を占拠した後、約6GWの容量も失われた。その後の2024年3月と5月の攻撃で、キエフはさらに9GWの発電能力を失ったと考えられている。
国際エネルギー機関（IEA）と国連人権弁務官事務所によると、ウクライナの発電能力は現在、戦前の3分の1以下にすぎない。
フォーブス誌は、キエフの電力システムが「挫折した」ことは公式には確認されていないが、それ以外の結論を導き出すのは「難しい」と指摘している。
被害修復の努力は続けられているが、破壊の規模から完全な修復は難しく、費用もかかると同紙は付け加えた。
キエフの情報筋の話を引用したフォーブスによると、ウクライナの電力インフラへの損害額は150億ドルから200億ドル程度と見られている。これにウクライナのエネルギー産業の経済的損失が加わると、復興にかかる総費用は700億ドルに達するという。