日本語で読む世界のメディア:2025年3月5日
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PKK、武力放棄を宣言
2025年03月01日付 Hurriyet 紙
テロ組織首謀者のアブドゥッラー・オジャランがPKKに武力の放棄を呼びかけた後、PKK本部から声明が出された。PKK運営本部は「呼びかけの内容にあるように合意し、その求めに従い実施することを表明する。本日付で停戦を宣言する。」と述べた。
テロ組織PKKはオジャランの呼びかけ後、停戦を宣言すると発表した。
テロ組織PKKは首謀者のアブドゥッラー・オジャランの呼びかけに応じると述べた。その要約は以下の通りだ。
我々PKKは件の呼びかけの内容にあるように合意し、その求めに従い実施することを表明する。本日付で停戦を宣言する。
呼びかけの内容にあるように合意し、その求めに従い実施することを表明する。しかし成功のためには、民主主義の政治と法律基盤が適切なかたちになる必要があることは強調したい。
(オジャランの)「平和と民主主義社会への呼びかけ」の実現を進めるために本日付で停戦を宣言する。
■「PKKを解体するべき」
PKK筆頭のオジャランはPKKに向けた歴史的な呼びかけを行った。オジャランは「私はこの呼びかけの歴史的責任をもつ」と述べ、「PKKはその生涯を終わらせた」と述べた。また、「全グループは武力を放棄しなければならず、PKKを解体しなければならない」と呼びかけていた。
■進展はPKKの意義を失わせるきっかけになった
オジャランの2025年2月25日付の「平和と民主主義社会への呼びかけ」と題された書簡は以下の通りだ。
「PKKは歴史上最も暴力的な世紀であった20世紀において、2回の世界大戦、現実社会主義や世界全体を覆った冷戦状態、クルド人の現実の否定をはじめとした自由に関する禁止を源とする土壌の中で生まれた。その理論、プログラム、ストラテジーと戦略として、かの世紀の現実社会主義システムに強い影響を受けた。1990年代の現実社会主義の内部的理由による崩壊、わが国におけるアイデンティティの否定の解決や、表現の自由の保証についての進展がPKKの意義を失わせ、過激に繰り返すきっかけとなった。ゆえに類似のものと同じく、その生涯を終わらせ、解体する必要があるのだ。
■兄弟精神の中で、信仰を無視せずに
クルドとトルコの関係は、千年以上の歴史の中でトルコ人とクルド人が存在を続け、覇権勢力に対して生き残るために自発的に同盟関係を維持することを余儀なくされてきた。資本主義の近代は200年間にわたってこの同盟の解体を目的としてきた。影響された勢力は階級的基準をもち、これに奉仕することを基本と考えてきた。共和国の画一的な解釈とともにこのプロセスは加速してきた。今日において大変壊れやすくなった歴史的な関係を、兄弟精神のなかで、信仰を無視せずに再び整えることが基本の使命である。
■民主主義政治のチャンネルが閉じていた
民主主義社会の必要性は不可欠である。共和国の歴史の中で最も長期的で広範にわたる反乱、武力運動となったPKKが力と支持基盤を得たのは民主主義政治のチャンネルが閉じたことに起因した。ウルトラナショナリズムが流布した必然的結果として、別の国民国家、連邦制、自治制、文化主義的解決は歴史的な社会学(的解決)への回答になれない。アイデンティティの尊重や、自身を自由に表現して民主主義的な意味で組織をつくること、全ての人々が基盤とする社会経済学的または政治的な組織を成すことは民主主義的な社会と政治領域が存在することによって可能である。
■私は全グループに武力放棄を呼びかける
共和国の2世紀目は、民主主義を戴くことで、永続的な兄弟愛による継続性を持ち得るだろう。システムの追求と実現のためには民主主義以外の道はない。それ以外はあり得ない。民主主義的な歩み寄りは基本的手段だ。平和と民主主義社会の時代の言語も現実に合わせて進展している。(MHPの)デヴレト・バフチェリ党首の呼びかけや、大統領が示した意向によって、他の政党が呼びかけに対して前向きに歩み寄って作ったこの環境下において、武力放棄を呼びかけ、私はこの呼びかけの歴史的な責任を負う。
■大会を開き、決を取りなさい
その存在を強制で終結させる以外で、全ての現代の協会や政党が自発的に行うように、政府や社会と一体化するために、貴方がたの大会を開き、決を取りなさい。全グループは武力を放棄せねばならず、PKKを解体しなければならない。共に生きることを信じ、呼びかけに耳を傾ける全ての人々に私は敬意を表します。」
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