ゼロヘッジ:2025年8月20日 要約
https://www.zerohedge.com/geopolitical/europe-spend-100bn-it-doesnt-have-buy-weapons-america-it-doesnt-have-arm-soldiers
「ヨーロッパが持っていない1000億ドルを使い、アメリカが持っていない武器を買い、ウクライナが今や欠いている兵士を武装させる」
2025年8月20日(水)午前1時
ゼレンスキーが月曜にホワイトハウスでスーツを着ていた理由の一端が、Financial Timesの新たな報道で明らかになった。ウクライナは、ヨーロッパが資金を出してアメリカ製の武器を1000億ドル分購入することで、強固な米国の安全保障保証を得ようとしているという文書が確認された。
さらに報道によれば、ウクライナと米国は500億ドル規模のドローン共同生産契約も結ぶ予定で、これは2022年のロシアによる全面侵攻以降、ウクライナ企業が開発を進めてきた技術を活用するもの。
この計画は、月曜のホワイトハウス首脳会談でウクライナが提示したもので、EU首脳7名も同席。1000億ドルの武器契約は、欧州側が強く推した主要議題の一つとなった。
トランプの発言:「我々は何も“与えて”いない。武器を“売って”いるだけだ」
ヨーロッパがロシアに対する制裁などで強い圧力を維持しようとするのは、モスクワ寄りと見なされる米国の取引を阻止する狙いがあると見られる。
文書には、トランプが先週アラスカでプーチンと会談し、ロシアの停戦案に歩み寄った後、ウクライナが米国に対して対案を提示する意図が記されている。
ウクライナは、トランプが一度は支持した停戦案を再び主張しているが、トランプはプーチン会談後にそれを撤回し、包括的な和平案の追求へと転じた。
地政学アナリストのグレン・ディーセンの指摘:
「ヨーロッパは持っていない1000億ドルを使い、アメリカが持っていない武器を買い、ウクライナの欠員兵士を武装させようとしている。これが、30年間にわたり『NATOが国境を軍事化すればロシアは反応する』と警告してきたロシアへの対抗策だ」
ディーセンは、ワシントンの政策立案者が避けてきた「大局的な視点」にも言及:
- 2014年以前、ウクライナにはNATO加盟を望む国民は少数派で、ロシアも領土的主張はしていなかった。
- しかし西側諸国は、ウクライナをNATOの勢力圏に引き込むクーデターを支援。これはCIAや各国大使らが「安全保障競争を引き起こし、戦争につながる」と警告していたこと。
- ロシアは予想通り激しく反応。
- 以降、許容される語りは「ロシアはソ連を復活させようとしている」「プーチンはヒトラーだ」というものに限定され、異論は「偽情報」「プロパガンダ」「ハイブリッド戦争」「反逆」とされる。
現在:戦争は事実上敗北し、米国は撤退へ。ヨーロッパに後始末を押し付ける構図。
ヨーロッパの対応は「狂気への倍賭け」。ウクライナを破壊し、経済を疲弊させ、世界的な影響力を失い、核戦争の可能性すら孕む。
「戦略は何か? 同じことの繰り返しか?
ウクライナにとって最善なのは、地政学的な最前線から退き、戦争を終わらせ、復興し、軍事ブロックの拡張主義を“不可分な安全保障”の原則に置き換えることだ」
今週の交渉では、西側が「代理戦争に敗北した」という現実を受け入れられるかが焦点となる。
欧州首脳が7人も同席したことで、事態はさらに複雑化。これは“意図的な混乱”かもしれない。
最後に、ジャーナリストのグレン・グリーンウォルドもこの厳しい見方に同意している。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/how-ukraine-war-could-end-tomorrow-if-us-wanted-jeffrey-sachs-addresses-ron-pauls-dc
「ウクライナ戦争は明日にでも終わらせられる」??ジェフリー・サックスがロン・ポールDC会議で語る
2025年8月20日(水)午前7時50分
トランプとプーチンによる歴史的なアラスカ首脳会談の翌日、著名な経済学者で国連顧問でもあるジェフリー・サックスが、ワシントンDCで開催されたロン・ポール研究所(RPI)の年次会議に初登壇。今年のテーマは「平和の設計図(Blueprint for Peace)」で、数百人の独立志向の参加者が集まった。
RPIの事務局長ダニエル・マクアダムスは事前声明でこう語った:
「サックス教授は、ワシントンの外交政策体制に挑む最も勇敢な声の一人となった」
元テキサス州下院議員ロン・ポールも強調:
「我々は、無謀な外交政策・持続不可能な債務・市民自由への攻撃という“完璧な嵐”に直面している。サックス教授は、異なる道筋を描くために必要な知的厳密さと道徳的勇気を持っている」
サックスの主張:戦争は複雑ではない。終わらせるのは簡単だ。
トランプ政権が「和平は複雑で困難」と繰り返す中、サックスはその語尾を真っ向から否定。
「実際にはそれほど複雑ではない。ウクライナからガザまで、戦争はワシントンが望めば一日で終わる。そもそも、米国が『NATOはウクライナに拡張しない』と明確に宣言していれば、戦争は始まらなかった」と語った。
さらにこう続ける:
「これらの紛争を終わらせるのは、実質的には難しくない。米国が関与している戦争の根本的な理由は、国家の利益、安全保障、経済の観点から見ても、正当性がない。ほとんどの戦争は、誤った方向に導かれ、我々自身が大きく挑発してきた。そして、解決可能だ。基本的には、それほど複雑ではない」
武器供給の語尾=戦争の延命装置
この主張は、ウクライナやイスラエルへの武器供給に数十億ドルを費やしてきた米欧の戦争疲弊層に響くはず。
サックスは、「米国が武器供給を止め、和平を強く推進すれば、戦争は明日にでも終わる」と断言。
“永遠の戦争”を支える制度の語尾
しかし、軍産複合体・メディア・トランプ政権内部の一部は、“永遠の戦争”を支持しており、トランプが本気で和平を望んでも、制度的に不利な状況にあるとサックスは指摘。
メディアの語尾=和平を“失敗”と報じる構造
サックスは、首脳会談の成果を「失敗」と報じるメディアの姿勢を皮肉る:
「昨日(金曜)のアラスカ会談について、失敗だという見出しばかりだった。なぜなら、世界大戦を始めなかったから。両大統領が良い会談をし、進展を発表したから。それが“失敗”とされる」
そしてこう締める:
「この国では、平和について語ることが極めて困難だ。メディアは軍産複合体に操られ、支配され、資金提供され、あるいは単に同調している」
サックスのスピーチ要約(ZeroHedgeによる構成)
ロン・ポールと独立系メディアについて
「ダン、ありがとう。何度も招待してくれて本当に感謝してる。成功の秘訣は、彼が粘り強く、そして驚くほど礼儀正しかったこと。だから『この会議には何としても出席したい』と思ったんや」
「今日はちょっと急ぎ足やけど、『平和の設計図』というタイトルの会議に参加できて光栄や。今の世の中、平和について語られることはほとんどない。ナポリターノ判事の番組か、ロン・ポール研究所くらいやろ」
アイゼンハワーの警告:トランプは乗り越えられるか?
「第二次世界大戦以降で最も賢明な言葉は、1961年1月17日のアイゼンハワー大統領の退任演説やと思う」
「政府の会議において、軍産複合体による不当な影響力の獲得には、求められたものであれ、そうでないものであれ、警戒せねばならない。誤った権力の破滅的な台頭の可能性は存在し、今後も続くだろう」
「アイゼンハワーは、連合軍最高司令官、米国大統領、コロンビア大学の学長として、現実を知っていた。彼が警告した構造は、すでに1961年には存在していた」
「トランプがこれを乗り越えられるか?それはわからん。でも、もし彼に伝える力と覚悟があるなら、国民に向かって『これはNATO拡張の問題だった。でも我々はそれをやらない』と宣言すべきや。それで終わる。でも彼はそれを公には言えない。なぜか?我々はまだ“罠”に囚われてる。アイゼンハワーが言った通りや。東海岸のシンクタンクはみんな同じように買収されてる。データも全部インチキや。最近、ロシアの死傷者数がウクライナの何倍という報告があったけど、出典を見たら馬鹿げてた」
世界を救った男:ヴァシリー・アルヒポフ
「この現実は、キューバ危機のときに世界を終わらせかけた。ケネディ大統領は軍の助言に逆らって、戦争を回避した。もし彼が従っていたら、今ここにはいない」
「危機が外交的に解決された後でも、核戦争寸前までいった。米軍がソ連の潜水艦に“冗談”で手榴弾を投げたことで、攻撃と誤認され、核魚雷の発射寸前までいった。しかもその潜水艦は通信不能で、艦隊の中で唯一核兵器を搭載していた」
「そのとき、艦長より上位のヴァシリー・アルヒポフが命令を覆し、世界を救った。彼は帰国後に叱責され、無名のまま生涯を終えた。でも、文字通り“世界を救った男”や。米国の当時の軍事ドクトリンでは、核攻撃には全面的な報復が定められていた。推定では、ソ連・中国・東欧で7億人が死亡する可能性があった。つまり、人類全体が滅亡する寸前やった」
ケネディは平和を追求し、そして暗殺された
「その翌年、1963年6月10日、ケネディは現代史上最も偉大な演説のひとつを行った。ソ連を称賛し、人類の共通性を語り、平和を訴えた。これに感動したフルシチョフは、5週間後に部分的核実験禁止条約に署名した」
「そしてその4か月後、私の見解では、CIAがケネディを暗殺した。平和を追求したことなどが“罪”とされた」
サックス曰く:
「ケネディは冷戦の最中にソ連を称賛し、彼らの勇気、文化、科学的成果を讃えた。そして、両陣営が滅びる可能性があるからこそ、双方が平和を求めるはずだと語った。フルシチョフは演説を聞いてすぐにケネディの特使ハリマンを呼び、『これは現代アメリカ大統領による最高の演説だ。あなたの上司と平和を築きたい』と言った。そして5週間後に条約が署名された。だがその4か月後、私の見解では、CIAがケネディを殺した。平和を築こうとしたことが“罪”だった。これこそが軍産複合体の本質を示しているのかもしれない。もしかすると、我々の指導者たちはただ、平和を築くことを恐れているだけなのかもしれない」
米大統領たちの「恐れ」
「もしかすると、我々の指導者たちはただ“恐れている”のかもしれない。平和を築くことを、軍産複合体に逆らうことを。ケネディ以降、本当に独立した大統領はいなかったのかもしれない。ニクソンは試みたが、その代償を払った可能性がある。他の大統領たちは、恐れているか、誤情報に踊らされているか、あるいは買収されているかだ」
「終末時計」の警告
「終末時計は1947年に核の脅威を警告するために導入された。最初は“真夜中まで7分”に設定されていた。冷戦が終結した1991年には“17分”まで戻された」
「しかし、それ以降の米大統領??クリントン、ブッシュ、オバマ、トランプ、バイデン??は、時計の針を再び“真夜中”に近づけた。なぜか?1991年には平和の可能性があったが、軍産複合体が“支配の時”と判断したからや」
サックスが目撃した「ソ連崩壊の瞬間」
「私はゴルバチョフ、そして後にエリツィンと協力し、米国によるロシアへの財政支援を訴えた。支援があると確信していたが、実際には何もなかった」
「1991年12月13日頃、私はクレムリンにいた。エリツィン大統領が部屋を横切って私の前に座り、『諸君、ソ連は終わった』と告げた。私は『これは現代史上最大の出来事の一つです。私の国は必ず支援に来るでしょう』と答えた」
「私は財政経済学者として、ハイパーインフレの安定化に関わってきた。ロシアには緊急支援が必要だった。債務返済の一時停止だけでも、外貨準備がない状況では重要や。革命的な転換には安定化が必要やと思った」
「でも、何も起こらなかった。逆に、ロシアの安定化失敗の責任を私に押し付ける声もあった。実際には、米国が一切支援を拒否したからや。なぜか?冷戦は1991年12月に終わっていなかったからや」
ネタニヤフと米・イスラエル政策の語尾
「1996年、危険な人物が登場した - ベンヤミン・ネタニヤフ。彼の構想は、米国の支援を受けて中東を支配すること。妥協なし、平和なし、土地の分割なし。ただ“すべて奪う”というもの」
「ネタニヤフはこう言った:『妥協なんて言葉はおかしい。我々が来たら、君たちは出ていくべきだ』。78%を奪って22%を残す?いや、100%奪う。文句を言うな、恩知らずめ??という発想や」
「当然、反発が起こる。ネタニヤフの戦略は、反発する“武装勢力”ではなく、それを支援する“国家”を攻撃すること。ウェズリー・クラーク将軍が語ったように、米国の計画は『5年間で7つの戦争』:イラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、イラン。実際、すべてに関与してきた」
「そして今、ガザでは大量虐殺が起きている。死者6万人、うち1万8000人が子ども。飢えた人々が食料を求めて撃たれ、閣僚は“すべて奪った”と誇る。それでも、米政府からは一言の抗議もない。なぜか?国民の大多数は反対しているのに、政府は耳を貸さない」
帝国の幻想とモンロー主義
「ロンドンはワシントン以上にひどいかもしれん。イギリスはまだ世界を支配しているかのように振る舞う。MI6は無謀。スターマー?語るまでもない。帝国を失って80年経つのに、まだ米国を“悪巧みの後輩”として扱ってる」
「1823年のモンロー主義は、ヨーロッパに『アメリカに干渉するな』と伝える代わりに、米国もヨーロッパの内政に干渉しないという“相互原則”やった。核時代には賢明な外交や」
「でも、我々はその原則を何度も破ってきた。NATOをロシア国境まで押し進め、明確な約束を反故にして」
「ロシア拡張」ドクトリンの狂気とサックスの警告
「ウクライナ戦争は、NATOがウクライナに拡張しないと宣言するだけで回避できた。ジェイク・サリバンは私に『それは起こらない』と私的に言った。でも、公に言うよう頼んだら拒否された」
「戦争は明日にでも終わらせられる。領土の問題ではない。ロシアは“中立”を求めただけ。クリミアですら、最初は“租借延長”を求めていた。米国が支援したクーデターがなければ、併合はなかった」
「RAND社が2019年に出した“ロシア拡張”文書は、米外交政策の狂気の象徴。『ロシアを27の方法で苛立たせる』という内容。核兵器6000発を持つ超大国を挑発しておいて、終末時計が“真夜中まで89秒”になったことに驚く。これは危険すぎる」
「主要な紛争は、単純な方法で終わらせられる。ウクライナ戦争の開戦理由は、NATO拡張と米国によるクーデター作戦。ニューヨーク・タイムズですら、数か月前にそれを報じている」
サックスがサリバンに直接警告した場面
「2021年、バイデンがプーチンに『NATOはウクライナに拡張しない』と言えば、戦争は簡単に回避できた。私はサリバンに電話した。彼はハーバードで教えてる。ワシントンで失敗した後の“定番ルート”や」
「私は言った:『ジェイク、戦争を避けろ。NATO拡張は馬鹿げてる。意味がない。メキシコのリオグランデにロシアの基地ができたらどう思う?』」
「サリバンは答えた:『ジェフ、我々はNATOの“開かれたドア”政策を取っている』」
「私はモンロー主義を繰り返したが効果なし。彼は『NATOはウクライナに拡張しない』と言った。私は『じゃあ、それを公に言えばいい。起こらないことで戦争になるのはおかしい』と返した。彼は『心配するな、戦争にはならない』と答えた」
「正直、彼らは賢くない。何をしているのか分かっていない。バイデンがいつ“退場”したのかも不明。でもいずれにせよ、彼らは我々を危機に巻き込んでいる。ウクライナに平和を築くことは可能や。昨日(金曜)の首脳会談は、そのヒントやった」
中国との戦争準備という狂気
「今日最も危険な発想は何か?それは中国との戦争準備や。これは狂気や。中国は過去2000年間、誰も侵略していない。例外は、1979年のベトナムとの1か月の国境衝突と、朝鮮戦争中の防衛行動のみ」
「台湾においても、紛争が起こるとすれば、それは米国が一方的に武装させているからや。これは外交合意に反している。我々は台湾を“第二のウクライナ”に変えようとしている。そして、その結果はもっと深刻になる可能性がある」
平和の設計図:必要な制度改革
- CIAの秘密工作を終了すること。情報収集は必要だが、政権転覆は不要。
- 情報機関の政治的中立性を確保すること。
- 海外の米軍基地を閉鎖すること。資源の浪費であり、敵を生む。
- 積極的に外交を追求すること。爆撃機ではなく外交官が必要。
- 国民を教育すること。米国民が“本当の国益”を理解する必要がある。
サックスの語り:
「まず、1963年にトルーマン大統領が公に認めたこと??ケネディ暗殺の直後やけど??そしてそれ以前から知られていたこと。それは、1947年にCIAに“二つの仕事”を与えたのが最大の過ちやったということ。一つは情報収集。これは必要。もう一つは秘密工作。これは安全保障と世界平和にとって致命的や。CIAの秘密工作はすべて終わらせるべきや。完全に」
最後の訴え:語尾の再構築へ
「ウクライナ、ガザ、そして中国との潜在的な戦争??これらすべての紛争は、真実を語り、勇気を持って行動し、責任を求めれば、迅速に解決できる」
「我々の政府は、戦争で利益を得る者たちの声ではなく、国民の声を聞くべきや」
「必要なのは、勇敢な指導者、誠実なメディア、そして情報に通じた市民。それが平和の始まりや」
https://www.zerohedge.com/geopolitical/matter-days-they-start-killing-open-streets-serbia-president-decries-opposition
「数日以内に路上で殺し合いが始まる」??セルビア大統領、反政府デモの暴力化を非難
2025年8月19日(火)午後6時
(出典:Remix News)
セルビアのアレクサンダル・ヴチッチ大統領は、反政府勢力による抗議活動があまりに暴力的になっており、「数日以内に路上で殺し合いが始まるのは間違いない」と発言した。
これを受けて、政府は数日以内に「意外な決定」を下し、暴力化した反政府デモに対して厳しい措置を取る方針を示した。
「彼らはもうあらゆることをやった。残っているのは殺し合いだけや。誇張してるんやない。ほんまに数日以内に路上で殺し合いが始まると思ってる」とヴチッチは述べた。
さらに彼は、「暴力は完全な弱さの証や」と語り、「暴徒は必ず罰する」と宣言。
ヴチッチ大統領は、国外からの圧力に屈することはないとし、「我々は外部の圧力に抵抗し、勝利する」と強調した。
彼によれば、街頭の暴力に対して決定的な措置を取らなければ、誰かが殺される瞬間が訪れると警告している。
抗議の発端:鉄道駅の崩落事故
ヴチッチは、ベオグラード、ノヴィ・サド、ヴァリェヴォで9か月以上続く反政府抗議活動を受けて、日曜に緊急記者会見を開いた。抗議のきっかけは、ノヴィ・サド駅の屋根崩落事故で、最近では暴力的な衝突が激化している。
抗議者たちは、与党・セルビア進歩党(SNS)の支持者や警察と衝突し、SNSの党事務所に放火するなどの行動に出ている。
この駅の屋根は2024年11月1日に崩落し、16人が死亡。これが全国的な抗議運動の引き金となった。
抗議者の要求と政府の対応
抗議者たちは、事故の責任者の特定と処罰、駅改修に関する文書の公開、拘束された学生・教師の釈放、高等教育予算の20%増額などを要求している。
政府側は「すでに要求は満たされた」として、これ以上の抗議は正当化できないと主張。
司法当局は、過失と危険行為の容疑で16人を起訴。ノヴィ・サド高等検察庁は、改修工事に関する汚職の疑いについて捜査を開始している。
駅舎は1964年に開業し、2021〜2022年にかけて段階的に改修。昨年も工事が続き、建設相ゴラン・ヴェシッチは2024年7月に「改修完了」を発表していた。
その後、ヴェシッチ建設相は辞任したが、「自分には責任はない」と表明。一方、ノヴィ・サド市長ミラン・ジュリッチと首相ミロシュ・ヴチェヴィッチは責任を認め、2025年1月末に辞任。新首相と新政権は4月16日に議会で選出された。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/putin-pressures-israel-transfer-sprawling-christian-site-jerusalem-russia
プーチン、エルサレムのキリスト教聖地「アレクサンダー中庭」のロシアへの移譲をイスラエルに要求
2025年8月19日(火)午後5時15分
エルサレム旧市街の城壁内にある古代キリスト教地区が、ロシアとイスラエルの間で外交的緊張の火種となっており、プーチン大統領はネタニヤフ政権に対し、この土地の所有権をロシアに移譲するよう公然と要求している。
問題の土地「アレクサンダー中庭」は、キリスト教地区の聖墳墓教会近くに位置する約1300平方メートルの敷地。人口密度の高い旧市街では、この広さの土地は非常に貴重で、数十年にわたり激しい所有権争いが繰り広げられてきた。
この敷地は「ロシア人地区(Russian Compound)」とも呼ばれ、13世紀のロシアの戦士君主アレクサンドル・ネフスキーにちなんだ正教会が含まれている。長年にわたり、イスラエルとロシアの間で法的・外交的な対立の中心となってきた。
プーチンの「個人的な問題」
最近のプーチン大統領とネタニヤフ首相との会談で、この問題が直接取り上げられ、首相はこの敏感な案件を扱うため、イスラエルの高官による特別委員会を設置した。
関係者によれば、プーチン大統領はこの問題を「政治的」ではなく「個人的な問題」として捉えているという。
歴史的背景と所有権の争い
Ynet Newsによると、「帝国正教パレスチナ協会(OPS)」は1890年の設立以来、アレクサンダー中庭を事実上管理してきた。
オスマン帝国時代の文書には、この土地が「栄光あるロシア帝国」に属すると記されているが、OPSは正式に購入したと主張している。
ロシア政府はこのオスマン時代の記録を根拠に、土地の所有権はOPSではなくロシア国家に属すべきだと主張。
OPSは学術・慈善団体であり、唯一の所有者であると主張しており、両者はイスラエル政府に対し、それぞれの権利と主張の承認を求めている。
法的複雑性と宗教的指定
プーチンの介入は少なくとも5年前から続いており、2020年にはネタニヤフ首相がこの中庭を「聖地」として指定。これは英国委任統治時代の法律に基づくもので、イスラエル政府がこの土地に対してより強い裁量権を持つことになる。
しかし、モスクワからの圧力はその後も強まり続けている。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/netanyahu-says-he-backs-greater-israel-drawing-outrage-arab-states
ネタニヤフ、「大イスラエル構想」への支持を表明 - アラブ諸国が猛反発
2025年8月14日(木)午前7時50分
イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相が、i24 Newsのインタビューでイスラエルの国境を大幅に拡張する「大イスラエル構想」への支持を表明し、アラブ諸国や指導者たちの間で新たな怒りと論争を巻き起こしている。
このインタビューでネタニヤフは、自身が「歴史的かつ精神的な使命」を担っていると語り、ヨルダン、エジプト、シリアの一部、さらに占領下のヨルダン川西岸地区とガザ地区を含む「大イスラエル」のビジョンに強い愛着を示した。
「約束の地」の護符と聖書的根拠
インタビュー中、司会者はネタニヤフに「約束の地の地図」が描かれた護符を手渡し、それがイスラエルの未来像を象徴的に示すものだと説明。ネタニヤフは「この大イスラエル構想に共感するか?」との問いに対し、「非常に強く感じる」と即答した。
この司会者自身も、過激な入植者イデオロギーを支持しており、アラブ諸国から土地を武力で奪うことを正当化する立場で知られている。
アラブ諸国の反応と国際法違反の指摘
最初に公式に非難したのはヨルダン政府。ヨルダン外務省は「これは危険かつ挑発的なエスカレーションであり、国家の主権への脅威、国際法および国連憲章への違反である」と声明を発表。
さらに「国際社会は、地域の安定と国際的な平和・安全保障を脅かすイスラエルの挑発的な行動と発言を直ちに止めるべきだ」と強調した。
現地の軍事的進展と懸念
一部の戦争監視団体は、ネタニヤフ政権がこの構想をすでに実行に移しつつあると懸念。昨年12月の「ポスト・アサド期」のシリアにおいて、イスラエル軍はゴラン高原の占領域を南シリアへと急速に拡大。
現在では、イスラエル国防軍(IDF)の地上部隊がダマスカス郊外まで十数キロの距離に迫っているとの報道もある。
https://www.zerohedge.com/political/msnbc-change-name-and-rebrand-after-corporate-divorce-nbc
MSNBC、NBCとの“企業離婚”を経て名称変更へ - 「MS NOW」にリブランディング
2025年8月20日(水)午前7時
親会社との政治的距離を取るために全面的なブランド変更を余儀なくされる報道機関??それは、まさにどん底に落ちた証や。
MSNBCは今週、「My Source News Opinion World(略称:MS NOW)」へと名称変更することを発表。ロゴからもNBCの象徴であるクジャクマークを削除するという。
同局はレイチェル・マドー、アリ・メルバー、ニコール・ウォレスらを擁し、極端な左派的論調と反トランプ報道で知られてきたが、そのイメージが災いし、最近では視聴率が急落している。
視聴率の崩壊と政治的孤立
MSNBCとCNNは過去1年間で視聴者数が激減。一方、Fox Newsはケーブルニュース戦争で視聴者数を伸ばしている。
AdWeekが報じたニールセンの最新データによると、MSNBCは2025年第2四半期(4?6月)において、プライムタイム平均視聴者数が前年同期比で15%減の100.8万人。広告主が重視する25?54歳層では、20%減の9.1万人にまで落ち込んだ。
この凋落により、MSNBCは親会社であるNBCユニバーサルとコムキャストにとって“恥”の存在となってしまった。
NBCユニバーサルは昨年11月、USA、CNBC、E!、Oxygen、ゴルフチャンネルなどのケーブル局を新会社「Versant」として分離。MSNBCもその一部となったが、名称変更を命じられたのはMSNBCのみ。
MSNBCの由来と“切り捨て”の象徴性
MSNBCは1996年、MicrosoftとNBCの共同出資で誕生。Microsoftが撤退した後も名称は残っていた。
VersantのCEOマーク・ラザルスは当初「MSNBCの名前は維持する」と述べていたが、今回の発表は予想外の方針転換。このようなブランド変更は視聴率をさらに悪化させる可能性が高いが、NBCとコムキャストにとっては「損切り可能な存在」と見なされたようだ。
レイチェル・マドーなどの看板コメンテーターも、すでに報酬カットを受けており、近いうちに番組降板の可能性もある。
政治的潮流の変化と左派メディアの衰退
この“社会的距離”の背景には、視聴率の低迷だけでなく、米国の政治的潮流が中道?保守へと傾いていることもある。
記事では「バイデン政権下で民主党はあらゆる政治的資本を使い果たした」とし、MSNBCはそのプロパガンダ装置の中核だったと批判。
さらに、以下のような報道姿勢がMSNBCのイメージを「修復不能」にしたと指摘:
- コロナ恐怖の煽動
- BLM暴動の擁護
- 子どもへのトランスジェンダー教育の擁護
- 1月6日事件を「反乱」と断定
- ハンター・バイデンのラップトップ問題の黙殺
- 不法移民の大量受け入れ支持
- カマラ・ハリスの選挙予測の“妄想”
資金の枯渇と制度の終焉
批評家の中には「MSNBCは何年も前から視聴者と収益を失っていた。なぜ今さら再編なのか?」と疑問を呈する声も。
連邦政府の補助金(USAIDなど)の打ち切りが、左派メディアの急速な衰退に拍車をかけた可能性もあると示唆。
スティーヴン・コルベアの番組打ち切りやMSNBCの“証人保護プログラム入り”のような状況は、左派メディアを支えていた資金の流れが突然止まったことを意味する。
皮肉な“功績”としての崩壊
記事は最後に、MSNBCの存在が「レガシーメディアの終焉を加速させた」と皮肉を込めて評価。
「人々は代替メディアや長尺コンテンツに移行しつつあり、結果的により教養ある社会が生まれるだろう。ありがとう、MSNBC!」
https://www.zerohedge.com/technology/audience-erosion-accelerates-across-traditional-tv
伝統的テレビの視聴者離れが加速??ストリーミング時代の転換点が鮮明に
2025年8月13日(水)午後12時
先月UBSが発表した「ストリーミングが伝統的テレビを追い越した」という転換点の指摘を受けて、ゴールドマン・サックスが独自のニールセン視聴率トラッカーを用いた新たなレポートを発表。最近数週間にわたって、地上波およびケーブルテレビの視聴率が急激に悪化していることが明らかになった。
衝撃の数字:スポーツ抜きでも23%減、含めると39%減
ゴールドマンのアナリストチーム(マイケル・ン率いる)は、月曜の顧客向けメモで以下のような統計を提示:
- 2025年第3四半期(7月27日まで)時点で、スポーツを除いた地上波プライムタイムの商業視聴率は前年比23%減
- スポーツを含む地上波は39%減、ケーブルは30%減
- コムキャスト(CMCSA)はケーブル全日視聴率で前年比49%減と、最も深刻な落ち込みを記録
スポーツでも支えきれない視聴率崩壊
報告書の要点として、2025年初頭よりも視聴者離れが加速していることが挙げられ、スポーツの安定効果すらプライムタイムの急落を食い止められない状況。
唯一の例外はFOXニュースで、ケーブル全体が低迷する中、視聴者数を伸ばしている。
ジャンル横断で広がる視聴率低迷
視聴率の低下は、エンタメ・ニュース・ライフスタイルなど、ジャンルを問わず広範囲に及んでいる。
CMCSAの視聴率は、2025年第3四半期時点で前年比49%減(C3指標)
転換点の背景と放送局の再編
この報告は、UBSが7月初旬に示した「2025年5月にストリーミングが伝統的テレビを超えた」という転換点を裏付けるもの。
こうした状況を受けて、米国81市場に178局を展開する大手放送局シンクレアは、放送事業の戦略的見直しを発表。「ポートフォリオ全体の価値創出の最適化」を目指すという。
https://www.zerohedge.com/technology/nvidia-developing-new-ai-chip-china-outperforms-h20
NVIDIA、中国向けにH20を超える新AIチップ「B30A」を開発中??米中摩擦の火種に
2025年8月19日(火)午後10時45分
世界最大のチャットボット向け半導体メーカーであるNVIDIAは、最新のBlackwellアーキテクチャをベースに、中国市場向けの新AIチップを開発中。これは現在中国で販売が許可されているH20モデルよりも高性能になる見込みだと、Reutersが関係筋の話として報じた。
この新チップは仮称「B30A」と呼ばれ、単一ダイ設計(single-die)を採用。これは、複数のダイに分割せず、すべての主要回路を一枚のシリコン上に構成する方式で、NVIDIAの主力製品B300アクセラレータカードのデュアルダイ構成の約半分の演算性能を持つとされる。
高速メモリとNVLink搭載、H20の上位互換へ
B30Aは、高帯域幅メモリとNVLink技術を搭載し、プロセッサ間の高速データ転送を可能にする。これらは旧世代のHopperアーキテクチャを基にしたH20にも搭載されているが、B30Aはそれを上回る性能を目指す。仕様はまだ確定していないが、来月にも中国企業向けに試作品を提供予定。
米政府の規制とトランプ政権の“収益分配”合意
先週、トランプ前大統領はNVIDIAの次世代チップを中国に販売する可能性に言及。これは、NVIDIAと競合企業が中国での高度チップ販売収益の15%を米政府に納めるという前例のない合意を受けたもの。
ただし、米国の規制当局の承認は依然不透明で、ワシントンでは「中国にAI技術を与えすぎることへの懸念」が根強い。
NVIDIAは声明で「政府の許可の範囲内で競争できるよう、さまざまな製品を評価している」「すべての製品は商業利用を目的とし、適切な当局の承認を得ている」とコメント。
中国市場の重要性とHuaweiとの競争
中国はNVIDIAの昨年度収益の13%を占める重要市場。2023年の輸出規制を受けて開発されたH20は、今年4月に販売停止命令を受けたが、7月に販売再開が許可された。
トランプは「H20はすでに時代遅れ」とし、新チップは「性能を30?50%落としたバージョンになる可能性がある」と示唆。
米議員らは、たとえ性能を落としたチップでも「米国のAI技術優位を脅かす」と懸念。一方、NVIDIA側は「中国市場を維持することが重要。開発者がHuawei製品に完全移行するのを防ぐため」と主張。
Huaweiは演算性能ではNVIDIAに迫るが、ソフトウェア環境やメモリ帯域幅では劣るとされる。実際、中国AI企業DeepSeekはHuawei製チップの技術的問題により、R2モデルの開発を断念し、再びNVIDIAに戻った。
安全保障リスクと中国側の反発
最近では中国国営メディアがNVIDIA製チップに安全保障上の懸念を表明。中国当局は企業に対し、H20購入を控えるよう警告。NVIDIAは「バックドアは存在しない」と否定。
別の中国向けAI推論チップ「RTX6000D」も準備中
NVIDIAはBlackwellベースの別の中国専用チップ「RTX6000D」も準備中。これはAI推論向けで、H20よりも低価格・低性能・簡易製造を特徴とする。
このチップは、米政府が定めた性能制限(メモリ帯域1.4TB未満)をクリアするよう設計されており、9月に中国企業向けに少量出荷予定。
https://www.zerohedge.com/ai/china-urges-tech-giants-avoid-nvidia-h20-chips-after-trump-lifts-sales-ban
中国、NVIDIA製H20チップの使用を控えるよう国内企業に“静かに”要請??トランプ政権の販売再開後も警戒続く
2025年8月12日(火)午後10時05分
トランプ政権がH20チップの対中販売禁止を解除し、関連売上の15%を米政府に納めるという合意を発表したにもかかわらず、中国政府は国家安全保障や政府関連の企業に対し、NVIDIA製H20 AIチップの使用を控えるよう静かに促している。
この動きは、H20に“バックドア”が仕込まれている可能性への懸念に基づくもので、NVIDIAのCEOジェンスン・ファンはこの疑惑を否定している。
MIITが企業に説明要求、「政治的に不適切」な選択に
『フィナンシャル・タイムズ』によると、中国工業情報化部(MIIT)はアリババやバイトダンスなどの企業に対し、「なぜH20を選ぶのか」「なぜ国産チップではダメなのか」と説明を求めたという。
ある中国のデータセンター運営者は、「禁止されてはいないが、政治的に不適切な選択になりつつある」と語っている。
政府関連用途での使用に強い警戒、ただし明確な禁止ではない
『ブルームバーグ』の別報道では、中国当局が複数のテック企業に通知を送り、特に政府関連業務でのH20使用を控えるよう要請したとされる。
関係筋によれば、正式な禁止令は出ていないものの、業界アナリストは「中国企業は依然としてH20をAI用途で好んで使用している」と指摘。
トランプ前大統領は月曜、「H20は時代遅れだが、中国市場ではまだ需要がある」と述べた。
米中の制度演技と“取引型”安全保障政策の衝突
ブルームバーグは、「中国のこの姿勢は、トランプ政権が輸出規制を転換して政府収益を得ようとする試みに水を差す可能性がある」と報道。
この合意は、国家安全保障政策を“交渉可能な取引”として扱う姿勢を象徴している。
NVIDIAは火曜、Reutersに対し「H20は軍事用でも政府インフラ用でもない」と説明。
「中国には十分な国産チップがあり、政府業務に米国製チップを使ったことはない。米国政府が中国製チップを使わないのと同じだ」と述べた。
米中の“鏡写し”の制度対応:HuaweiとNVIDIAの逆転構造
結局、中国は米国製AIチップの使用を機密領域で制限しつつ、国産メーカーの採用を促進。
これは、米国がHuaweiに対して取った対応と鏡写しの構造になっている。
https://www.zerohedge.com/crypto/japan-launch-first-yen-based-stablecoin
日本、初の「円建てステーブルコイン」発行へ 今秋にも金融庁が承認か
2025年8月19日(火)午後6時45分
『日本経済新聞』によると、日本の金融庁(FSA)は日本初の円建てステーブルコインの発行を今秋にも承認する可能性があるという。これは、各国が自国通貨(あるいは上場企業の株式)に連動したステーブルコインを発行しようとするグローバルな競争の一環とみられる。
JPYC社が「JPYC」トークンを発行へ
フィンテック企業JPYC社は、資金移動業者として登録し、数週間以内に「JPYC」ステーブルコインの販売を開始する予定。
これまで同社は「プリペイドJPYC」という前払式支払手段を発行してきたが、2023年施行の改正資金決済法に基づき、円と交換可能な電子決済手段としての「JPYC」を発行・流通させる準備を進めてきた。
発行目標は3年で1兆円、富裕層資産運用やキャリートレードに期待
JPYC社は、3年間で1兆円(約68億ドル)分のJPYCを発行することを目指しており、すでに暗号資産に投資するヘッジファンドや富裕層の資産管理オフィスなどから関心を集めている。
用途としては、金利差を利用して利益を得るキャリートレードなどが想定されている。
円建てステーブルコインが国内デジタル通貨エコシステムに弾みを与える可能性
これまで注目されてきたのは主に米ドル建てステーブルコインだったが、今回の円建てステーブルコインの承認報道は、日本のデジタル通貨エコシステムに新たな活力をもたらす可能性がある。
7?8月のフィンテック企業の決算説明会では、国内ステーブルコインへの期待を表明する企業もあった。
銀行業界では、カストディ業務や担保管理などの手数料収入の可能性があるとゴールドマン・サックスは見ている。
JPYCによれば、同社の信託型ステーブルコインは三菱UFJ信託銀行の「Progmat Coin」プラットフォーム上で発行される。
想定される用途:国際送金・企業間決済・資産管理
日経の記事では、国際送金、企業間決済、資産管理などがJPYCの主な用途として挙げられている。
課題も残る:価格乖離リスクとAML(マネロン対策)
ただし課題もある。懸念されているのは、1JPYC=1円という前提からの乖離リスク。ステーブルコインは暗号資産より価格変動が少ないとはいえ、法定通貨の「1円=1円」という絶対性とは異なる。
また、ゴールドマンは今後の議論として、マネーロンダリング対策(AML)を挙げている。
たとえば、KYC(本人確認)を受けていない相手への送金や、不特定多数によるステーブルコインの使用・交換・ブロックチェーン上での流通などが問題視される可能性がある。
https://www.zerohedge.com/economics/road-hyperstate-eu-commission-circumvents-financing-rules
「超国家」への道:EU委員会、財政規則を迂回し独自債務へ
2025年8月19日(火)午後4時30分
寄稿:トーマス・コルベ(経済ジャーナリスト)
理論:加盟国の拠出による財政運営
EUの財政は加盟国の拠出によって成り立つ??少なくとも、設立条約にはそう書かれている。
だが実際には、EUはすでに別の道を歩み始めている。
EU財政の根幹には、「責任と負債の分離」がある。
EU機能条約第125条(ノーベイルアウト条項)は、EUも加盟国も他国の債務を肩代わりしてはならないと明記。
これは「ただ乗り効果(モラルハザード)」を防ぎ、各国が自国の義務に責任を持つための規定。
ただし、政治的支援は可能であり、ギリシャの債務危機時の支援プログラムがその例。
さらに第310条では、EU予算は毎年収支均衡でなければならず、加盟国拠出・関税・承認済み収入のみで賄うことが定められている。
EU委員会が独自に枠を超えた借入を行うことは禁止されている。
これらの規則は、EUが“超国家”化することを防ぎ、加盟国の主権を守るための制度的防壁として設計された。
現実:EUは債券市場での借入を拡大中
しかし現実には、EUは債券市場での借入を拡大してきた。
- 1976年:イタリア・アイルランド支援のため、初の欧州共同体債券を発行
- 1980?90年代:フランス・ギリシャ・ポルトガル向けに追加発行
- 2008?10年:金融危機を受け、EFSM・ESMを通じて債務国支援
- 2010年:ECBがユーロ圏国債の市場購入を発表
- 2020年:コロナ禍でSURE基金によるソーシャルボンド発行、NextGenerationEUで約8000億ユーロの支援
- 2025年以降:グリーンボンド・短期国債など新たな資金調達手段を導入
EUとECBは連携し、資本市場に次々と新たな金融商品を投入。
市場へのメッセージは明確:「ユーロ債の需要に応える準備はできている」。
担保には欧州納税者とECBの無限流動性が控えている。
2025年下半期:最大700億ユーロの債券発行へ
欧州委員会は、2025年後半に3?30年満期のEU債を6回のオークションで最大700億ユーロ発行予定。
- 2025年3月:世界最大規模の債券発行増(306億ドル)
- 2024年10月:7年債は17倍の応募超過
- グリーンボンド:NextGenerationEUで最大2500億ユーロ発行予定、すでに489億ユーロ発行済み
- 利回り:ドイツ国債より約40ベーシスポイント高く、投資家に魅力
EUはどこへ向かうのか?
EUは明らかに自律的な国家形態へと進化しつつある。
- 委員会代表の加盟国への命令口調
- EU-US貿易協定を委員会が単独交渉
- 国家主権からブリュッセルへの権限移譲が進行中
ウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長の2028?2034年予算案は約2兆ユーロで、前期比40%増。
この「財政的巨大化」は、加盟国の財政制約を利用してEUが独自に活動資金を調達することを目的としている。
未調達の6500億ユーロは、加盟国にとってダモクレスの剣のように交渉を圧迫。
ハンガリーとチェコを除き、EUの資金調達は債券市場から行われることに黙認的合意がある。
ECBが“最後の貸し手”に
EUは国家予算から独立した共融モデルへと移行中。
加盟国の発言権や委員会の借入禁止などの制度的制約は事実上迂回されている。
EUは、規則に縛られた連合体から、中央管理型の財政主体へと変貌しつつある。
もし債務が制御不能になれば、ECBが最後の貸し手(Lender of Last Resort)として介入する。
市場がEUの信用力、特にドイツの支払い能力に信頼を失えば、ECBの介入は2010年の債務危機を超える規模になる。
そのとき、ユーロは終焉を迎えるかもしれない。
EUは、制度の氷上を滑っている。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/price-being-half-superpower
「半端な超大国」であることの代償
2025年8月11日(月)午後3時
執筆:タムズ・イタイ(Epoch Times)
EU・米国間の歴史的貿易協定、その実態は“警告”だった
2025年7月、EUは米国と歴史的な貿易協定を締結。トランプ大統領は「史上最大の取引」と称賛。
表面上は“ウィンウィン”に見えたが、欧州の政策関係者の間では祝賀というより警告弾として受け止められた。
協定の核心は明快かつ厳しい:
- EUは、米国向け輸出品すべてに一律15%の関税を課すことに同意(英国の協定では10%)
- 対象には自動車・部品・医薬品・半導体などが含まれる
- 鉄鋼・アルミ・銅は引き続き50%の懲罰的関税の対象
- 一方、米国製品のEU向け輸出には関税ゼロ(工業製品・農産物・デジタルサービス)
さらに注目すべきは、EU側の購入義務:
- 2028年までに米国のエネルギー製品(LNG・原油・精製燃料)を7500億ドル分輸入
- 半導体や工業用資材も大量購入
- トランプ政権2期目の間にEUから米国への投資6000億ドルを促進
欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長は「必要な現実主義」として協定を擁護。
「あなたは交渉と取引の達人として知られている」とトランプに語り、「安定と予測可能性をもたらす」と述べたが、語調は防御的。
欧州自動車産業への15%関税について問われると、「これが精一杯だった」と認めた。
ドイツのメルツ首相も同様の姿勢。「全面的な貿易断絶を避けられた安堵はあるが、痛みは避けられない」と述べ、「これ以上は無理だった」と語った。
欧州各国の反応は冷淡:
- ベルギー首相:「安堵の瞬間ではあるが、祝賀ではない」
- フランス欧州問題担当相:「不均衡な協定」
- ハンガリーのオルバン首相:「トランプはフォン・デア・ライエンを朝食にした」
- 英ジャーナリストのアンドリュー・ニール:「英国はブリュッセルの束縛から解かれ、はるかに良い取引を得た」
問題は関税ではなく、構造的な“格差”
多くの観察者にとって、問題は関税ではなく構造的な問いだった:
「なぜ、27か国・4億5000万人・巨大な経済圏を持つEUが、交渉で“下位パートナー”のように見えるのか?」
答えは、統合の未完性と、力を築いても統合しきれない戦略的コストにある。
“忍び寄る統合”という方法論
欧州統合は、単なる経済プロジェクトではなかった。
ジャン・モネやロベール・シューマンら戦後の構想者たちは、持続的な平和と繁栄には政治的統合が不可欠と考えた。
だが選ばれた道は、漸進的かつエリート主導型。
米国のように1787年に市民参加型の憲法制定を行うのではなく、条約と官僚制度の積み重ねによる統合が進められた。
- 通貨統合は政治統合なしに導入
- 欧州委員会やECBは強化されたが、市民への直接的な説明責任は不十分
元ドイツ首相ヘルムート・コール:「政治統合ができなかったから、通貨統合を進めた」
マーストリヒト条約の立案者ジャック・ドロール:「政治統合は経済統合の結果として生まれる」
このアプローチは、うまくいっていた??うまくいかなくなるまでは。
2005年、フランスとオランダの国民がEU憲法案を否決。
指導者たちは再考ではなく迂回策(リスボン条約)を選択。
ヴァレリー・ジスカール・デスタン:「提案内容はほぼ変わっていない」
こうして生まれたのが、学者たちが呼ぶ“忍び寄る統合(integration by stealth)”。
陰謀ではなく、方法論。
強力な行政機構を生んだが、市民的な所有感は弱い。
現在のEUは、連邦と連合の中間形態。
権限は分散し、責任は重複。
説明責任を強化せずに権限を積み重ねた結果、決定的な場面で機能不全に陥る。
これは企業にも似ている。
巨大企業が多数の子会社を持つ構造。
理想的には、資源と安定性を持ちつつ、現場の機動力もあるはず。
バークシャー・ハサウェイの一部はそれを実現しているが、多くは最悪の両立:
- 本社が現場を理解せずにマイクロマネジメント
- 現場はリーダーシップを発揮できず
- 結果は、漂流・低パフォーマンス・機会損失
- 危機が起きると、誰が責任者かも不明、迅速な対応もできない
危機に弱い制度構造
安定期には、EUは機能する。
市場を規制し、基準を調整し、技術的専門性を集約する。
だが、世界が混乱するとき??パンデミック・エネルギー戦争・貿易紛争??EUの多層的な制度は対応に苦しむ。
- COVID-19では、ワクチン調達の調整に失敗。各国の利害が再浮上し、国境が再び閉鎖
- エネルギー政策では、ロシア依存が長年放置され、2022年のウクライナ侵攻後にようやく分散化が進行
外交政策ではさらに深刻:
- EUは「戦略的自律性」を掲げるが、NATOの米国防衛保証に依存
- 軍事調達は限定的、外交は分裂気味
- 貿易や制裁でブリュッセルが代表しても、加盟国が合意を崩すことも
ジョージタウン大学のR・ダニエル・ケレメン教授:「EUはGoogleを規制できるが、プーチンは止められない。それがすべてを物語っている」
プリンストン大学のアンドリュー・モラフチク教授:「EUの政府間制度は安定期には機能するが、危機時には遅さと分裂が決定力を損なう」
これは理論ではなく、繰り返し現実に起きてきたこと。
ユーロ圏債務危機、難民危機、シリア・リビア・ウクライナ??EUはしばしば遅れて到着するか、そもそも現れない。
その結果、地政学的アクターとしての信頼性は損なわれた。
そしてその“隙”を、外部の勢力が見逃すはずもなかった。
過去20年、米国・中国・ロシアなどの大国は、EUの分裂構造を巧みに読み取り、戦略的に突いてきた。
米国はブリュッセルを迂回し、主要国と直接交渉
イラク戦争時、ブッシュ政権は「意志ある連合」を構築。ポーランドやチェコなど新加盟国を取り込み、フランス・ドイツを脇に置いた。
貿易交渉でも、米国はその時々の利害に応じて、“重要な国”と直接交渉するのを好んだ。
ロシアはエネルギー外交でEUを分断
ドイツとの二国間ガス契約を進める一方、供給停止を使って東欧諸国に圧力。
2005年に署名されたノルドストリーム1は、ブリュッセル抜きのロシア・ドイツ間のパイプライン協定。
東欧諸国が「ロシア依存は戦略的誤り」と警告する中、EU内の分裂を深めた。
2021年、ベラルーシが仕掛けた難民危機でも、EUの対応の遅れがモスクワの読み通りだった。
中国共産党もEUの継ぎ目を突いた
「17+1」構想で中東欧諸国と直接交渉し、EU枠外でインフラ契約を進めた。
2017年、ギリシャは中国から港湾投資を受けた後、EUの人権批判声明を阻止。
2019年、イタリアが一帯一路に参加したことで、ブリュッセルの統一性の欠如が露呈。
その後、パンデミックでイタリアが最も打撃を受け、最近では方針転換も見られる。
中東諸国も二国間交渉を活用
カタールやUAEは、フランス・ドイツ・イタリアと直接交渉し、エネルギー契約・武器取引・文化外交を展開。
EUの共同立場を迂回する形で進められている。
??????
EU内部でも分裂が進行
ハンガリーやポーランドは、法の支配・移民政策・対ウクライナ制裁などで共同声明を拒否・遅延。
これがEUの対外的信頼性をさらに損なっている。
そしてこの“隙”は、ヨーロッパだけでなく、世界全体に損失をもたらしている。
もしEUが本物の地政学的プレイヤーだったら?
- 中国の台頭は、もっと強く牽制されていたかもしれない
- ロシアが北京と軍事的に接近することもなかったかもしれない
- EUが深く関与したイラン核合意も、簡単に骨抜きにされることはなかったかもしれない
EUが“力の柱”として登場しないとき、他者が秩序を形作る。
そして時に、それはEUに敵対する形で進む。
主権への回帰と“タイミング”の重要性
世界の空気は変わった。
1990年代?2000年代初頭は、グローバリズム・超国家的統治・国境なき統合への楽観が支配していた。
それは「ヨーロッパ統合プロジェクト」にとっての好機の窓だった。
だが今、世界は分断・対立・国家主権の重視へとシフトしている。
- ブレグジットからトランプ現象
- 東欧からアジアまで、市民と指導者が国家の自律性を主張
- 統合はもはや“当然の未来”ではなく、疑問視される対象に
- 大胆な改革には、条約だけでなく市民の説得が必要。エリートだけでは足りない
このような気候の中で、明確に動けない制度は、脇に追いやられるリスクがある。
2025年の貿易協定の本質は、関税ではない
それは、「重み(weight)」と「力(force)」の違いに関する話。
EUは今も巨大な資産を持つ:
- 人口
- 資本
- 技術力
- 文化的影響力
だが、正統性と行動力を兼ね備えた制度がなければ、それらの資産は“惰性のまま”にとどまる。
歴史家ティモシー・ガートン・アッシュは2000年にこう警告した:
「ヨーロッパの統合への推進は、逆に“分裂”を招く恐れがある」
この逆説は、今もなお解決されていない。
https://www.zerohedge.com/geopolitical/creative-chaos-inside-cias-covert-war-topple-syrian-government
『創造的混沌:CIAによるシリア政権転覆の秘密戦争』より(前半)
2025年8月19日(火)12:25PM
著:ジョセフ・ソリス=マレン(ミーゼス研究所)
西側の“公式物語”を覆す一冊
過去10年以上、西側メディアが語ってきたシリア戦争の物語は単純やった:
「平和的な民衆蜂起が、アサド政権の残虐な弾圧によって内戦へと発展した」
けれども、リバタリアン研究所の新刊『Creative Chaos』にて、著者ウィリアム・ヴァン・ワーゲネンはこの主流の語りを体系的に解体し、
それが「現代最悪級の政権転覆戦争を正当化するための都合のいいフィクション」やったことを暴いている。
彼の中心主張は明快や:
「シリア戦争は自然発生的な革命ではなく、ワシントン・イスラエル・地域の同盟国による、イランを弱体化させるための意図的な政権転覆作戦だった」
そして、平和的な抗議がイスラム過激派に乗っ取られたとき、
米国とその同盟国はアサド政権による鎮圧を意図的に妨害した。
それは、反乱がアルカイダやISIS系の勢力に支配されていく過程でも続いた。
その結果、現在のシリアは:
- ジハード主義の軍閥に分断され
- 外国勢力に占領され
- イスラエルが戦略的領土を着々と掌握している
この悲劇はなぜ起きたのか?
そして、当初から「介入反対」を唱えていた人々が、なぜ常に正しかったのか?
政権転覆:シリア破壊の設計図
ヴァン・ワーゲネンは、シリアの政権転覆がアラブの春以前から米国の外交目標だったことを詳細に記録している。
- ブッシュ政権が下地を作り
- オバマ政権が加速させた
- 目的は「イランに直接戦争を仕掛けずに打撃を与えること」
彼の調査によれば、米国とその同盟国(イスラエル・サウジ・カタール・トルコ)は、
「穏健な反体制派」とされる勢力を支援・武装化していたが、
実際には反乱のほぼ最初からジハード主義者が主導していたという証拠が圧倒的に多い。
アサド政権による秩序回復を許す代わりに、
西側の情報機関は数十億ドル規模の武器・兵站・訓練を過激派に供給し、戦争を長期化させた。
2012年のジェイク・サリバンからヒラリー・クリントンへのメール(ヴァン・ワーゲネンが引用)にはこうある:
「AQ(アルカイダ)はシリアでは我々の味方だ」
この衝撃的な文言は、米国のシリア政策の本質を露わにする:
- イラクではアルカイダと戦いながら
- シリアでは地政学的利益のためにアルカイダ系勢力を支援
※補足:スコット・ホートンの著書『Enough Already』によれば、これは新しい政策ではなく、
米国は何十年も前から、地域において世俗的な勢力よりも原理主義的なスンニ派を好んできたという。
ジハード主義に乗っ取られた戦争
この本の重要な貢献のひとつは、「穏健な反体制派」という神話の完全な破壊や。
主流メディアは自由シリア軍(FSA)を正統な反政府勢力として描いてきたが、
ヴァン・ワーゲネンは以下の事実を突きつける:
- 穏健派は常にイスラム過激派に数でも火力でも劣っていた
- アルカイダ系(ジャバト・アル=ヌスラ、後のHTS)と頻繁に協力・合流していた
- CIAはテロ組織との関係があるにもかかわらず直接支援していた
2013年にはISISとアル=ヌスラが戦場を支配していたにもかかわらず、
米国は依然としてアサド政権による鎮圧を妨害していた。
ヴァン・ワーゲネンの記録によれば、米国は:
- ヨルダンに圧力をかけ、ジハード主義者の越境を容認
- 「ティンバー・シカモア作戦」などの秘密プログラムで武器供給
- トルコ・サウジと連携し、外国人戦闘員の流入を維持
この政策??つまり、10年前に米国を攻撃したテロリストを武装化し、同時にイラクで米軍を攻撃していた勢力を支援すること??は、
単なる無謀ではなく、犯罪的であった。
イスラエルの役割:混沌を設計し、権力を強化
ヴァン・ワーゲネンのもうひとつの重要な指摘は、
イスラエルがアサド打倒の主要な推進役だったという点。
主流の語りでは「イスラエルは傍観者」とされてきたが、
実際にはテルアビブはシリアの分裂に明確な戦略的利益を見出していた。
- アサドはイランの重要な同盟国であり、イスラエルは彼の排除を望んでいた
- イスラエルの情報機関は西側の作戦立案者と密接に連携し、反乱を煽った
- ジハード主義者が国土の大半を掌握すると、イスラエルは領土拡張の口実として利用
現在、ヴァン・ワーゲネンの予測は現実となった:
- シリアは恒久的に分裂
- イスラエルは「和平の正当な相手がいない」として戦略的領土を占領
イスラエル政府は繰り返しこう主張している:
「HTS(旧アルカイダ系)が広範囲を支配しているため、シリアは交渉不能」
だがこの状況は、イスラエルとその同盟国が意図的に作り出したもの。
彼らは何年もかけて、ジハード主義者がアサド軍に勝るように仕向けてきた。
結果として、戦争はイスラエルにとって:
- ゴラン高原の支配を強化し
- シリア領内への影響力を拡大する手段となった
官僚的利害:なぜ政権転覆は常に勝つのか
ヴァン・ワーゲネンの著書で最も説得力のあるテーマのひとつは、
シリア戦争を米国外交政策の構造的問題と結びつけている点や。
特に以下の理論が鍵となる:
- 公共選択理論:政治家や政府機関は、公共の利益ではなく自らの利益で行動する
- 官僚制の鉄則(Iron Law of Bureaucracy):官僚機構は、最終的に本来の使命よりも自己の成長と存続を優先する
CIA・国務省・国防総省は、戦争を長引かせることで:
- 予算を拡大し
- 介入の正当性を維持し
- 自らの権限を強化する制度的インセンティブを持っていたと、著書は示している。
だからこそ、ジハード主義者への武器供与が破滅を招くという圧倒的な証拠がありながらも、
この政策は何年も続いた。
介入を推進する官僚的・政治的利害が、戦争の長期化によって得るものがあまりに多すぎたのや。
破滅的な人道的代償
ヴァン・ワーゲネンの本は、主に地政学的な策略に焦点を当てているが、
彼はワシントンの政策がもたらした人道的犠牲を見失うことはない。
- 数十万人の民間人が殺害された
- アラウィ派・キリスト教徒・ドルーズ派・シーア派などの少数派が虐殺されるか、国外追放された
- 数百万人が難民となり、地域全体と欧州に不安定化をもたらした
米国の介入は、シリアに「自由」をもたらすどころか:
- 終わりなき戦争
- 民族浄化
- 残虐なジハード主義軍閥の台頭を確実にしただけやった。
最終評価:米国外交政策への痛烈な告発
『Creative Chaos: Inside the CIA’s Covert War to Topple the Syrian Government』は、
西側によるシリア介入を深く調査し、説得力をもって批判する一冊や。
この本は、以下の点を明らかにする:
- ワシントンとその同盟国が、21世紀最悪級の紛争を計画的に仕掛けたこと
- 旧来メディアの虚偽を体系的に解体
- CIAによるジハード主義者への無謀な支援を暴露
- イスラエルがシリア崩壊に長期的な戦略的利益を見出していたこと
「米国の介入は世界に善をもたらす」と信じる人々にとって、この本は目覚まし時計や。
シリア戦争は「人道的」な戦争ではなかった。
それは、地政学的利益のために国家を破壊する、計算された残虐な政権転覆作戦やった。
そして、ヴァン・ワーゲネンが警告するように:
「非介入主義者が常に正しかったにもかかわらず、これが最後になるとは限らない」
ワシントンは、干渉をやめるべきや。
このメッセージは、特に今、トランプが地域へのさらなる関与に傾いているように見える中で、
きわめてタイムリーな警告でもある。


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