マイケル・ハドソン:戦争、石油、帝国
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マイケル著、2026年3月12日
ニマ・アルホルシド: みなさん、こんにちは。今日は2026年3月5日木曜日で、親愛なる友人のリチャード・ウルフとマイケル・ハドソンがここに来てくれとる。お帰り、リチャードとマイケル。
マイケル・ハドソン: また来られて嬉しいわ。
ニマ: 今まさに起きてる戦争のせいで、中東で何が起きとるかについて話さなあかんと思う。まずマイケルから聞かせてほしい。あなたはどう理解しとる?多くの人が自問しとる。民主党も共和党も、アメリカの内外の多くの人が「何が起きてるんや?この戦争の主な理由は何や?なんで起きたんや?」と言いよる。あなたの理解は?
マイケル・ハドソン: 2003年のイラクへの戦争と同じ理由や。同じ「衝撃と畏怖」政策で国を乗っ取って、同じ「開戦を正当化する嘘」から始まっとる。コリン・パウエル国務長官がチェイニーとラムズフェルドから渡されて使った嘘、覚えとるやろ??イラクが大量破壊兵器を持っとるだけやなく、核爆弾に向かいつつあり、生物・化学兵器もあり、ニジェールからウランを購入しとるという嘘や。それは全部CIAとトニー・ブレアとMI6が実際に推し進めた嘘やった。今のイランでも全く同じ嘘が使われとる。イランが核爆弾の獲得に向かいよるという話や。
先週金曜日に何が起きたかを見ると、アメリカとイスラエルがなんで土曜日までに急いで戦争に踏み切らなあかんかったかがわかる。イランとアメリカの間のオマンでの交渉が進んどったとき、仲介者として動いとったオマンの外務大臣が公に出てきて言いよった。「イランは戦争を避けるためにアメリカの立場に降伏する前例のない合意をした。実際に60%濃縮ウランを処分して他の国に移す。今後のウラン濃縮を行わないと約束する。保持するウランは希釈する」と。
さて、金曜日にこの合意があった直後、ハーメネイー師は他の宗教指導者たちとイラン軍の最高司令官を集めて、提案した合意文書と渡す予定だった文言の草稿を作っとった。オバマ政権時代の当初の合意をはるかに超えて、イスラエル、アメリカ、他のすべての国々に対してイランが世界で唯一ウラン濃縮を一定レベル以上放棄する意志を持つ国であることを保証する内容やった。
もしこの報告が出てきとったらどうなったか想像してみてくれ。アメリカのイラン攻撃を正当化する嘘が全部破壊されとった。トランプが言っとたこととは逆に、イランは核爆弾の獲得を目指してへんかったことが示され、トランプの言ったことはすべて嘘やとバレとった。アメリカとイスラエルは、交渉の公式返答を担当しとったイランの当局者グループ全体、つまりハーメネイー師だけやなく、公式の合意文書を起草しとったグループを爆撃するために、必死になって戦争に踏み切らなあかんかった。「ちょっと待ってくれ、これは私たちが合意した内容やない。オマンの外務大臣が言ったとおりのことに合意したんや」と出てくる前に、彼らを殺さなあかんかった。
やから急いでやらなあかんかった。トランプとネタニヤフ、アメリカとイスラエルは、これらの当局者を奇襲して爆撃することに合意した。なぜなら本当の目的は、イランが核爆弾を持つのを阻止することやなかったからや??イランはそもそも核爆弾を持とうとする政策を実行してへんかった。直接の目的はまさにトランプが言った通りや。政権交代や。「政権交代が欲しい」と。昨日は「政権交代だけやなく、私ドナルド・トランプがイランの新しい指導者を任命する。宗教指導者なんか置いてられへん」と言い出した。明らかにアメリカは、ホメイニー師が全イラン国民とともに見事に打倒した拷問グループを持つシャーの息子を連れ戻したいんや。
アメリカが政権交代を望む理由は何か?石油が欲しいからや。 少なくとも2003年以来??ウェズリー・クラーク将軍が「5年間で7つの中東諸国を攻撃して石油の支配権を握る」と言ったとき??アメリカが持ち続けてきた政策に話が戻る。トランプが「イラクにいる間、その石油を手に入れなあかん」と言ったときもそうや。要するにそういうことや。
中東でのイスラエルの役割は最初からずっとそれや??アメリカが1974年にサウジアラビアと他のOPEC諸国と結んだ基本合意を破る政権が台頭してこないようにするための「陸上の空母」として機能することや。その合意とは??油の値段は好きなだけ上げていいけど、ドル建てで価格をつけて、石油輸出の貯蓄をすべてアメリカに銀行預金、財務省証券、米国株式・債券の形で置いておくということや。この圧倒的に支配的な立場が、1974年以来のアメリカの外交政策の基盤や。
アメリカがイランと戦争した理由、それ以前にイラクの石油を奪うために戦争した理由、リビアと戦争してその金と石油を奪った理由、アルカイダ部隊を使ってシリアで内戦を引き起こした理由??すべてその石油を奪うためや。石油を奪う目的は単に石油のアメリカの所有権を主張することやない。アメリカは実際に石油を所有せんでもええ。ただ、石油輸出からの収入がすべてドルで受け取られてアメリカに送られるということに同意する客家的寡頭勢力を据えつけるだけでええんや。
なんでアメリカはベネズエラと戦争したか?ベネズエラが「ベネズエラの石油を中国の人民元建てで価格設定し始める。ドル建てにはしない。アメリカには石油を売ってへんし、アメリカに攻撃されとる。友好国と投資してくれる国に売る」と言ったからや。アメリカがウクライナでロシアと戦争したのは、ロシアが石油をドル建てで価格設定してへんからや。欧州人に3,000億ドルの外貨準備をすべて没収されたから、ドル建てでやるわけにはいかへんのや。
だからアメリカはイランを排除する必要があった??80%の石油を中国に送っとるイランが、ドルでなく外国通貨、それも中国の人民元で石油を輸出し続けられる唯一の強力な国でないようにするためや。中国の石油の5%にすぎへんけど、アメリカはロシア産石油が中国に輸送されるのも阻止しようとしとる。数日前、イギリスがジブラルタル沖でロシア産石油の取引をしようとしたロシアのタンカーを撃沈したし、ヨーロッパはバルト海でロシアのタンカーを爆破してロシアの輸出を完全に遮断しようと脅しとる。
イランは自衛した。アメリカの代理軍が解体しようとしとる状況から自衛したんや。アメリカは中東に二つの代理軍を持っとる。明らかにイスラエルが主要な軍隊で、イスラエルとアメリカの同盟国はアルカイダや。テロリストたち、アフガニスタンでのアメリカの戦争の結果として全部配置されたアルカイダが、その地域を支配するためや。そしてアルカイダとイスラエルが一緒になって、石油貿易の支配に向けて自国の主権を主張しようとしているどんな国に対しても攻撃犬として機能してきた。
イランはついに攻撃されて、どう反撃したか話したい。まず最初にやったのは、爆撃に使われた近隣アラブ諸国全体のアメリカ軍事基地を攻撃し始めることや。クウェートや他の国の基地を爆撃した。クウェートは「なんで攻撃するんや?俺たちはイランを攻撃してへんやんか」と言うた。イランは「もちろん攻撃しとるやろ。あんたらはアメリカに基地を貸しとる。アメリカの飛行機とミサイルはあんたらの国から来とる。だから当然あんたらは俺たちと戦争しとる。攻撃されたくなければ、アメリカが俺たちを攻撃する基地になるな」と答えた。
そしてイランはバーレーンや他の国でLNGを作っとるガス精製施設を爆破することで追撃した。これはホルムズ海峡の封鎖や石油貿易の遮断と同じくらい重要や。LNGを作っとるガス精製施設が爆破され、施設の再建に少なくとも2週間かかり、再稼働まで同じくらいまた2週間かかる。爆撃の写真はインターネット上に出回っとる。1日以内にヨーロッパのガス価格が20%跳ね上がり、日本と韓国でのLNG価格も同様に上昇した。昨日韓国の株式市場は約80%急落した。
やから世界全体が今、イランによってやなく、アメリカのイランへのテロ攻撃によって脅かされとる。アメリカの基地をそこに置くことで保護を得とると思っとった近隣諸国は今すべて、中東の石油に依存しとる日本、韓国、ヨーロッパというアメリカの同盟国と同様に、イランの応戦によって危険にさらされとる。
つまりアメリカのイランへの攻撃は、基本的に同盟国への攻撃になってしもた。これは世界大戦やと思う。なぜなら石油は世界中で消費されとるから。イランに対するアメリカの戦略は、制裁を使って他国への蛇口を止めて混乱を引き起こせるよう、世界の石油貿易を支配するというアメリカの全体的な世界戦略の一部や。
その結果、世界の残りすべてが「ちょっと待ってくれ」と言い出した。アメリカが世界的な軍事支出に対する補助金や特別な見返しを要求するすべての要求を可能にしてきた「開戦を正当化する虚構」??「ロシアの攻撃から守るために俺たちを支持せなあかん(架空)、中国がアジアを攻撃する場合に備えて(架空)、イランが核爆弾で攻撃する場合に備えて(完全に架空)」??が全部嘘やったとわかってしもた。
攻撃を受けとる国はアメリカの同盟国で、中東を支配しようとするアメリカの試みの余波でアメリカ自身から攻撃されとるんやとわかった。昨日の時点で、少なくとも9月まで続く戦争になると発表された。
トランプは11月の中間選挙までにこれを何とかまとめようと必死になるやろと思う。アメリカ全体が上昇する油価格に直面することになるから。価格はアメリカ国内ではそれほど上がらへんやろ。イランでの戦争はアメリカの石油会社にとって棚ぼた。世界の石油価格が海外で上がるから。でもそれがアメリカ国内の石油・シェールガス生産者のための価格の傘を作り出して、彼らを非常に儲かる状態にする。
アメリカ政府は巨大な石油備蓄を積み上げとった。政府備蓄を取り崩して、ドライバーへの価格が上がらへんよう経済に石油をあふれさせようとするやろ。ヨーロッパも去年一年かけて石油備蓄を増やしてきとるし、中国も同様や。
各国政府は石油備蓄を使い果たす??武器や爆弾・ミサイルの備蓄を使い果たしたのと同じように。これはウクライナ戦争、そして今のイラン戦争の一部や。しかしそれによって、価格の変動を抑える備蓄なしに、ガス、電気、ガスから作られる肥料、ガスや石油から作られる化学物質の価格が大幅に上昇する袋小路に追い込まれとる。
イランへの攻撃は世界経済全体への不安定化要因になってしもた。アメリカは他国を守ると約束しとった脅威そのものになってしもた。これが全部の皮肉や??「俺たちはあなた方を守るためにここにいる」というアメリカの「開戦を正当化する虚構」は、実際には「米国主導の外交政策に服従しなければ不安定化させる」ということやった。これが本当に問われてることで、これがイランでの戦争を文明論的な性格のものにしとる理由や。
リチャード・ウルフ: ニマ、入っていいか?
ニマ: どうぞ、リチャード。
リチャード・ウルフ: ありがとう。マイケルの「皮肉」という言葉と歴史の話が好きやから、その二つを膨らませて、この状況に関係する他の歴史の話をしたい。
まずイスラエルから始めたい。過去にも話してきたけど、イスラエルは歴史的に「入植者植民地主義」と呼ばれることをしようとしとる。経済的利益、地政学的・人口的利益を得るために、他の人間が住む地域に移り住んで、既存の人口を移動させるか破壊しようとしとる。だからジェノサイドと呼ばれ、こんな様々な状況が起きとるんや。
2世紀前に南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、アメリカで行われた入植者植民地主義は、原材料、食料の新たな供給源、新市場などを見つけなあかんかった植民地化資本主義との関係があったから可能やった。植民地主義はある意味で問題を解決したけど、世界はこの2世紀で進化した。昔できた入植者植民地主義は今では全く別の話や。実際、私たちは他者に「反植民地主義の時代」と呼ばれる人類史の時代に生きとる。ほぼすべての旧植民地が打倒された??ほとんど常に政治的・経済的独立を求める何らかの革命的な高まりによって。
やから、イスラエルのプロジェクトはより困難で、反対がより多く、条件が違うから昔のものよりもっと恐ろしい形を取っとる。イスラエルは私が言ったことに直面できず、同意してへんから、自分たちが歴史的な取引をしてしもたことに気づいてへん。アメリカはイスラエルに資金を提供し、武装させ、保護する??その代わりイスラエルはアメリカの軍事的な腕として機能し、植民地的歴史からの脱却を目指す中東の残りのあらゆる試みを脅かし、必要とあれば戦う。
次の歴史の皮肉。今から75年前の1953年、イランの首相モサデクがイランの土の下で発見された石油をイランの国家発展のための貴重な国家資産にする方法を見つけようとした。アメリカとイギリスが彼の政府を打倒した。これは公開された記録によって認められ、検証されとる。その代わりにイギリスとアメリカは、しばらくアメリカの忠実な資産であったシャー家、パフラヴィー家をイランに据えた。
70年代後半にイスラム革命とムジャヒディン革命が爆発したとき、シャーは国を離れてアメリカに行き、ヘンリー・キッシンジャーにアメリカの英雄として迎えられた。
やから私たちが今見てることは、アメリカがある政府を排除して別の政府に置き換えるためにその国に軍事的に侵入した初めてのことやない。でもここにイスラエルとの類似点がある??1950年代にできたことは今はできへん。1950年代、モサデクが頼れた唯一の同盟国はソ連やったけど、当時はまだ第二次世界大戦からかろうじて立ち直ったばかりやった。中国もなかった??現代的な意味での中国は。中国革命が終わったのは1949年で、モサデク打倒の4年前にすぎへん。
その後すべてが変わった。今では、国が機能することがずっと簡単になった??確かに師僧と聖職者の政府、宗教的に形成・支配された社会やけど。
でもそれはアメリカが望んだものやない。だからトランプは「私が次の人を選ばなあかん、別の師僧は要らない」と言える。彼が言わへんのは「別のシャーも要らない。なぜならそれはイランの歴史の非常に悪い部分で、そういう人物を選べばそのまんまに見えて、もし俺たちがそこを乗っ取れば反対勢力ができる……」ということや。忘れてはあかん??私たちはイランの指導者を殺害したばかりや。もし誰かが来てアメリカのリーダーを殺したらどうなるか想像してみてくれ。だからイランでは反対勢力ができる。大きな反対勢力が。
イランの歴史をよく知ってるなら、中東全体で最も発展した、最も高度な、最も強力な共産党??トゥデー党??があったことも知っとるやろ。トゥデーの子供たちはまだいて、どこでもそういう子どもがするように親から学んどる。
私が言いたいのは、ここにあるのは歴史的に時代遅れの試みであり、それらは必死のものやということや。イスラエルは必死??なぜなら大きな賭け、大きなリスクは最も強力な力と取引を結んだことやけど、今やその最も強力な力はもはや最も強力な力やなくて、その取引は日が経つごとにより危険な取引になっとるから。
同じことが言える??石油だけの話やない。マイケルが言ったことには同意するけど、もっと大きなプロジェクトでもある。帝国の衰退を可能な限りあらゆる方法で遅らせようとするプロジェクトや。
ベネズエラを支配できへん。国民の革命的な半分がいる。山がある。地形がある。ラテンアメリカ全体が味方についとる。それがマドゥロ拉致を超えた打倒がない理由の一つや。指導者を一人取り除いて別の人を連れてくるだけというわけにはいかへん。それが古いモンロー主義やった。もうそれはできへん。
中東でもできへん。あの国々を全部見てみよ。ちょっと大雑把に言うけど、今イランに脅かされとる中東の国々はすべて、西洋帝国主義の産物や。これはヨーロッパ人によって小さなグループに切り分けられた一つの大きな砂漠で、十分な金を払えば忠誠を誓いそうに見えた選ばれた家族に引き渡された。これらは小さな国々や。必死や。石油とガスで生きて、石油とガスで死ぬやろ。70年間、多角化しようとした国もある。大したものは見せられてへん。まだ石油とガスに依存しとる。自分たち以外の誰にとっても使い捨て可能や。非常に危険な立場や。
アメリカは二つの非常に脆弱なものを選んだ??ベネズエラと中東。石油の小さな角を手に入れるのにいい場所や。そしてトランプが化石燃料を維持するためにどれだけ頑張っとるか、他のエネルギー形態への転換のあらゆる試みを非難するかを見てほしい。帝国が拡大できる、衰退してへんことを示せる唯一の領域があって、化石燃料依存の世界経済に供給し続けられる。反気候変動は同じ負債の一部や。健康に良くないことはわかっとる。化石燃料の燃焼に依存したくないことも??最終的に私たちを殺し、汚染が私たちを……それはわかっとる。私たちにそのための説明は要らない。しがみつくために戦っとる。それがコストになっても、しがみつくために戦い続ける。一晩中咳き込んでも、しがみつき続ける……
この考え方がここに適用されることを理解するのは大事や。もし俺たちがしばらくベネズエラの石油を少し支配できれば、物事が向かっとる方向を遅らせた。もし俺たちが新しい中東の構成を指定できれば??イラン人がそれを許して、イランの運営を不可能にする、コストがかかりすぎる抵抗を組織しなければ??そしてイスラエルをアメリカの雇われた用心棒として軍事的恐怖で人々を従わせ続けさせられれば……それは途方もない長期的な賭けの理論やアプローチやと言わざるを得えへん。これは衰退する帝国の政策や。
最も苦しんでる人々が??ガザにいる人たちであれ、今やテヘランにいる人たちであれ??団結できたとき、西洋への復讐は凄まじいものになるやろ。ヨーロッパ人にはそれがわかっとる。スペインはNATOから離れた。NATOはアメリカとイスラエルの攻撃を支持した。NATOにとって信じられへんほど愚かやけど、NATOは奴隷的になっとる。関税に抵抗できなかった。トランプに抵抗できなかった。そして今ここでも抵抗できへん。イスラエルと同様に、雇われた手下や。
でも分裂しつつある。マクロンでさえ揺らいどる。今のところメルツだけがイランとイスラエルの動きに留まっとる。スペインのサンチェスは非常に明確??それが誰もが予見してきたNATOの崩壊や。今や私たちの軍でさえ同意しておらず、その不同意は非常に強烈なため公に噴出しとる。それを見る必要がある。そうでなければ、ここで話してること以外すべてに焦点を当てるアメリカの主流メディアが、これがトランプの巧妙な策略やという印象を与え続けるから。これは帝国をもう少し長持ちさせ、経済プロセスを遅らせるためのもう一つの必死な試みや。
韓国、ベトナム、アフガニスタン、イラクで誰が戦争に負けたかを覚えとるなら、誰がこの戦争に勝つかをそう簡単に決めつけんといてほしい。素晴らしい爆撃、精密爆撃の話を聞くやろ。次に侵攻の話を聞くやろ。次に軍の増派の話を聞く。全部聞く。そしてある日、全員がヘリコプターに詰め込まれて、できるだけ早くテヘランから脱出することになる。
マイケル・ハドソン: 彼らが本当に入れればの話やけど。リチャードが「イランでのこの演習を見てみよ」と言ってることには全く賛成で、ベトナム戦争と同じ経過をたどると思う。アフガニスタン、イラク、どこでもやったこと、全部負けて終わった。アメリカが本当にアメリカ兵による陸上侵攻を試みようとするとは信じられへん。他のすべての国でそれがどうなったか見てきた??虐殺された。アメリカは代理軍を使うことを好む。言ったように、イスラエル軍を使って死なせ、アルカイダを死なせ、今ここ数日でアメリカはクルドのグループを支援した。トランプ大統領はイランのクルド人指導者に電話して「イランと戦ってみぃひんか?」と言いよった。
1974年か75年にハーマン・カーンとの軍の会議に出席してたとき、彼がイランを5つの地域に分割するアメリカの計画を概説したことを以前に言ったと思う。イランは西洋文明やキリスト教文明とは多くの点で非常に異なる??固有やとは言わへんけど。最も重要な点は、多民族国家で民族分離主義運動が一切ない。民族は仲良くやっとる。これはバビロン帝国、ペルシャ帝国以来の中東のすべての帝国の特徴やった??ユダヤ人を含む多民族で、帝国でなくなってただの多民族国家になったイランの時代まで続いた。イランには活発なユダヤ人コミュニティがあり、私が会った多くのユダヤ人がイランがユダヤ人にとっていかに自由でオープンかを話してくれた。
でも今アメリカはクルド人をイランのウクライナ人版の犠牲として扱おうとしとる。「最後の一人のウクライナ人まで戦い抜け」。「クルドのみなさん、トランプが支援しとる指導者に従って最後のイラン系クルド人まで死んでくれへんか?」トルコのクルド人民党はこれに全く賛成してへんく、反対してると聞いとる。クルド人の間で争いが起きとるけど、イランのクルド人はどうも何らかの戦いを起こす意志があるらしい。
リチャードが言おうとした点??衰退中の帝国が必死にもがいて世界の残り全体を巻き込もうとするのをどう止めるか。代替案の発展を阻止することで止める。それがアメリカがやらなあかんかったことや??中国、ロシア、ベネズエラ、キューバ、そして今やイランでの代替案の発展を阻止すること。
イランがもう一つ独自なのは、そこでの聖職者の役割や。十字軍から第一次世界大戦までの世界銀行の歴史の本が今春出るんやけど、イランとその外国投資における役割についての章がある。イランは19世紀のほとんどの間、ヨーロッパで最も周縁化された国の一つやった。そして徐々に??外国が自国資源に投資することを強制されたわけやないけど??近代化して、西ヨーロッパ諸国が自国のためにやっとることを自国でもやりたかった??権力と産業基盤を据えつけること。イランはイギリスの投資家との多くの合意を結んだけど、その合意は非常に劣悪なものやった。
最悪の合意は、タバコの独占権を、イラン内でのタバコの生産と販売を完全に支配してヘロイン栽培とそれを合体させるイギリスのコンソーシアムに売ったときや。中国のアヘン貿易の起源のかなりの部分は、タバコの副産物としてしばらくイランを拠点にしとった。
イラン国民全体が反乱を起こして、その反乱は英国所有で乗っ取った企業との取引に宗教令を出した聖職者たちが主導した。イランの聖職者こそが、イランのタバコや鉄道その他の分野でのイギリスの乗っ取りを終わらせ打倒しただけやなく、19世紀全体を通じてイランの政治を支配することでイランを牛耳ってきた支配一族を打倒するためにイラン国民と密接に協力しながら2005年の憲法改革にもつながった聖職者たちや。
最終的に1925年、彼らは文民権威と文民独立民主主義統治を確立しようとしとった。そのときイギリスが軍事的に介入してペルシャの将軍を選んだ??それが初代シャーの父や。リチャードが述べたように、第二次世界大戦後イランではトゥデー共産党が非常に強力やった。ロシア革命後も強力やった。イランのイギリス支援軍事の最初からの役割は、共産主義者と左翼を排除して、イギリスや外国投資家??アングロ・ペルシャン石油会社になったものを含む??のための代理政府として機能することやった。
だからモサデク打倒がイランでのイギリスの衰退する帝国を維持・永続させようとしとたとき??そのころにはアメリカはスターリング地域でイギリス帝国をかなり吸収しとったけど??アメリカは少なくともシャーのもとでイランでの権力を維持できると思とった。それが起きて、シャーはイランに残忍な独裁政治を押し付けたけど、最終的に再びシャーの秘密警察を逃れてイラン人が集まれた唯一の場所がモスクやったから、聖職者によって打倒された。これがその一部や。
その結果、イラン人はテロ国家であるどころか、長年イランに押し付けられてきたシャーのテロリズムに終止符を打った。そして今日アメリカがイギリスと同じ立場にある??代替案の発展、アメリカ帝国を置き換えること、ドル化を置き換えること、世界石油の支配を置き換えることを阻止する以外に持ち手がない。国々がアメリカとヨーロッパに支援された供給者以外から石油を買えるようにするために。アメリカにできる唯一の方法はテロ行為によってのみ??イランで見とるようなものだけやなく、ロシア系住民に対するウクライナでのテロ行為、中国海に対する軍事的集積、台湾を武装させて、フィリピンを中国に対する戦いに引きずり込んで、日本を中国に対する戦いに引きずり込んで。
アメリカにできることは、自国の戦争を戦う同盟国を見つけることだけ??最後の一人のウクライナ人まで、最後の一人のクルド人まで、最後の一人の日本人まで、最後の一人のフィリピン人まで、そしてもしアメリカ軍の陸上侵攻があれば、最後の一人のアメリカ歩兵まで戦わせること。他の国々はどうするか?
アメリカのテロリズムのコスト、そして古いアメリカ帝国の金融・貿易の支えとして石油を支配し続けるためにアメリカが生み出す石油の不安定化は、他の国々の石油と天然ガスの輸入能力を脅かすことになる。ドイツがロシアからの石油・天然ガス輸入を断つよう指示されたときにドイツに起きたことが全世界に起きるのを脅かしとる。
だからアメリカはその帝国を他国がそれに貢献することに基礎を置くのではなく??テロリズムから世界を救うという建前で??実際には世界の石油貿易の支配は継続的なテロリズムと中東での永続的な戦争を必要とする。イランとの戦争を続けなあかんことになる。反対する唯一の方法は、スペインの大統領と首長が2日前に言ったように??「スペインのどのアメリカ軍基地もイランを攻撃する基地として機能することを許可しない。この戦争は間違ってると思う。ヨーロッパはアメリカから離れて、私たちが向かいたい方向に向くべき??成長しとる世界、私たちにずっと良い貿易、ずっと良い金融、ずっと良い投資市場を提供する部分、すなわち中国、ロシア、イランへ」というものや。
この3カ国こそが、BRICSと呼ばれることが多いもの、でも実際にはインドやなくロシアとイランと中国が、ヨーロッパ、アフリカ、南米、グローバルサウス、ユーラシアを自分たちの軌道に引き寄せる磁石として機能する世界の反対の極として台頭しつつあるものの中核や??脱工業化して世界債権国でなく世界債務国になってしもたアメリカが今はもう何も提供できへんから。
世界はもはや自国の貯蓄のためにドルを必要とせず、経済成長のためにもドルを必要としてへん。実際、ドル圏に属してドル圏に属するコストを払うということは、イギリス、フランス、ドイツの助けを借りて帝国を維持しようとするアメリカの世界全体への戦争に参加するために自国の成長を犠牲にすることを意味する。
リチャード・ウルフ: 残り時間を少し使って、アメリカ経済の内側から来るこれらすべての限界について話したい。
ちょっと計算してみよ。現在の戦争予算??昔は国防予算と呼んどったやつ??は約9,000億ドルや。覚えとくべき数字はそんなに多くない??9,000億ドル。イランへの戦争の前に、トランプは来年の予算でそれを1兆5,000億ドルに増やしたいと示した。つまり6,000億ドルを追加したいということや。3分の2の増加や。すでに世界で最も軍事武装した国が軍事費をそもそも増やしたい、ましてや1年間で前例のない3分の2増やしたい理由が何やと聞かれるべきやったけど、その質問は聞かれなかった。手を振って、ロシアと中国がより大きな問題を呈しとるから、ということで済まされた。
今、ウクライナへの武器生産でまだ出血してる上にイランへの戦争もある。その上に地平線上に他の戦争のような問題がある。それが意味するのは、防衛に使われる金はイランの前に予算化された6,000億ドルよりもさらに大きくなるということや。
アメリカは世界最大の債務国やということも頭に入れてほしい。数年前に債務がGDPの100%を超えた??人々が注目する種類の数字や。今やGDPの120%を超えてると思う??これは通常、問題があるという警告サインや。そして世界中で多くの国が過去数年間、財務省証券の保有を減らしてきており、アメリカが借り入れできる能力は縮小しとる??通常の買い手、私たちへの貸し手が継続を拒んどるのを見てわかるように。
今や関税??約1,600億から1,700億ドルを調達しとった??が違憲やとわかって、そのお金を払い戻さなあかんかもしれへん。それらを合わせると何が見えるか??絶対に資金調達方法がない状況で追加で1兆ドル以上が必要になるかもしれへん連邦赤字や。借り入れができへんかもしれへん。あるいは違う言い方をすれば??もし1兆ドルを借り入れできるとしたら、過剰債務になっとることを考えると、主要3格付け機関すべてがアメリカの債務からAAAの格付けを剥奪しとることを考えると、そのお金を得るためにより高い金利を払わなあかんことになる。
高い金利は、特に物価が上がる場合、手頃さの問題??民主党が人々に提供することを理解した唯一のプランク??を次の6ヶ月で非常に強力にして、財政的不可能さとして必死な政府をさらに必死にさせる状況を作り出すやろ。
新しい戦争の最中で600億もっと必要やと認めながら軍事増強を見送れるか?それはどんなメッセージを送る?見送る意志がなくて、高い金利も望まへんなら、唯一の方法はアメリカの社会プログラムを削減することや。そして来年また別のイーロン・マスクのDOGE実験が来る。それももはや政治的に維持できへん。
マイケル・ハドソン: それがまさにリチャードが言ってることが起きる理由や。軍事予算を1兆5,000億ドルに増やすことはイランへの攻撃の前に決まっとった。アメリカの海軍力がイランに展開して、陸軍と空軍が爆弾とミサイルを送り続ける毎日のコストは何十億ドルにもなると計算されとる。そして何十億ドルは現在のコストだけやなく、爆弾・ミサイルの供給の枯渇??F-14戦闘機が撃墜されれば航空機の枯渇も??も含む。これらすべては計算された。数日前に1日の支出額を手元に置いて計算したとき、これは9月までにイランで費やされた兵器の補充コストと、海軍・空軍・部隊をイランで即応状態に維持するコストだけで追加で1兆ドルを加えることになる。
コストはリチャードが述べた馬鹿げて高いコストよりずっと大きくなるやろ。彼が言ってることは全くその通りで、アメリカはドイツのメルツと同じ道を歩んどる。労働者に「あなたは愛国者か?」と話しかけて「給料を下げて政府のプログラムのサポートを下げて、迫り来るロシアの攻撃からあなたを守るために年金を諦めることは価値がある」と言う。もしイランを攻撃した後、中東を攻撃すれば、次はニューヨークに上陸することになる??ベトナムと同じように「イランで打ち負かさなければここで打ち負かさなあかん」と陸軍・海軍・空軍が何度も何度も言ったように。
これが政治的戦いや。残念ながら、トランプの右にいる唯一のグループは民主党で、彼らは全員賛成しとる。オバマ大統領の夢??社会保障制度を民営化すること??がようやく視野に入ってきた。アメリカの労働者に「あなたは独りぼっちや。貯蓄をウォール街の投資ファンドの手に委ねなさい。社会プログラムをドイツがやっとるように愛国的に縮小する」と伝える。そしてそれが「アメリカでの階級戦争を再び動かすために使う有効な神話」や。
だから衰退してるのはアメリカ帝国だけやなく、社会契約全体??アメリカ政府の役割は労働者の貯蓄を守る強い政府のもと生活水準と繁栄を高めるという幻想も??や。実際はその逆。アメリカ政府の役割は金融不動産セクターと家賃の搾取に補助金を出して、選挙献金者??1%、あるいは10%かもしれへんけど基本的に1%??のために経済を二極化させることや。
トランプが民主党に固有なものを作ったのは、大統領と内閣と議会がすべての戦争支出の直接の受益者になったことや??トランプ大統領の家族はカタール、サウジアラビア、その他の国々から義理の息子とウィトコフへの支払いでトランプ家の財産として過去1年でもう何十億ドルも稼いどる。だから人々はトランプのMAGA政策は本当はMiriam Adelson Governs America(ミリアム・アデルソンがアメリカを支配する)やとジョークで言っとる。結局のところトランプはアメリカの外交政策と内政を売りに出して、その政策の買い手??議会のネオコン、タカ派、軍産複合体??とともに利益を得とる。民主党の政治家も共和党の政治家もほとんどがそこに属しとる。
リチャード・ウルフ: もし付け加えていいなら。
ニマ: どうぞ、リチャード。
リチャード・ウルフ: これから言うことは不吉やけど、誰かが言わなあかん。帝国が衰退する中で、ベネズエラや中東での様々な戦略がベトナムやアフガニスタン以上の結果を出せずに展開する中で、イスラエルはどうなるか?
そのとき何が起きると思う?こう思う??盗人たちの仲間割れ、アメリカでの決断として??タッカー・カールソンを言い換えれば??「あなたたちはイスラエルが望むことをやり続けた」と。だからアメリカ人はイスラエル人を何が起きたかのせいにできる。そしてイスラエル人は自分たちの側でアメリカを責める。でもその崩壊から一つのことだけは確実に生まれる??イスラエルにとって想像できる最悪の結果や。ここで起きとる非常に、非常に危険な賭け、そしてそれを見失ってはいかへん??特に私の言う通りなら、将来において現在イランの人々に押し付けられとるのと同じくらい多くを失う立場にいる人々によって。
マイケル・ハドソン: それやとイスラエルのただ一つの解決策はサウジアラビアを征服することやな。
ニマ: ありがとう。リチャードとマイケル、今日は来てくれてありがとう。いつも通り、大変な喜びやった。
リチャード・ウルフ: ありがとう。
ニマ: またすぐに会おう。
リチャード・ウルフ: さようなら。


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