2015年10月16日金曜日

アメリカとイスラム国(アルカイーダ、タリバン含む)は同盟関係

さてさて我が輩が拙宅で華やかな宴会を楽しんでいるあいだに、世界はどうやら急展開しているようです。
  • イスラム国に対する禁輸措置をロシアが安全保障理事会に提案したらアメリカが拒否権発動。
  • ロシアがシリア空爆でどこを攻撃するかどこを攻撃しないかアメリカに情報交換をて何したらアメリカが拒否。 
  • アメリカはシリアの荒野に50トン相当の近代兵器を「穏健派テロリストに拾ってもらうことを期待しつつ」投下。
  • イスラム国が乗り回しているトヨタのハイエースとかランクルはアメリカ国防省が提供したものと判明。穏健派に提供したと思っていたら、穏健派はイスラム国に転売していたというオチ。つまり穏健派とイスラム国は利益共同体だった。
てな按配で、イスラム国はアメリカと事実上の同盟関係にあるということが刻々明らかになってきております。

翻ってアフガニスタン。オバマやんは2015年にアフガンから完全撤退と言っていたものの、やっぱり考え直して2016年末まで1万人くらい、2017年末まで5500人くらいのアメリカ兵を残すことを決定。そこで問題。アメリカ兵が戦っている(はずの)タリバンは、先般イスラム国に「お互いジハッドをやりあっている場合ではござらん。連携するつもりはござらんか?」との書簡を出したことは既報。イスラム国とタリバンが接近しているならば、アフガンでアメリカが戦うのは事実上同盟関係にあるイスラム国なのか?

2011年から9万人以上の犠牲者を出し、1兆ドルを投入したアフガン戦争。事実上の同盟関係にあるイスラム国(タリバン含む)と戦おうというアメリカ。荒廃し続けるアフガンの国土と人民。
シリアで無人地域に50トンの武器を「グッドガイに拾ってもらうことを期待しつつ」投下したアメリカ。バーナンキが需要をつくりだすことを期待しつつ「ヘリコプターでドルを投下」したアメリカ。 紛争と混乱と難民をつくりだすことを予期しつつ「ヘリコプターで武器を投下」するのがアメリカのやりかたとすれば、アメリカ政府は(自国兵含む)人民を犠牲に武器を大量投入するだけのパイプラインなのか? アメリカ政府は兵器産業ロビーの政治部門にすぎないのか?

翻って我が国。「外交」という雑誌の最新号を眺めていると、「安保法案反対派と賛成派、じつは(専守防衛など)9割がた主張はおなじ」という論文を見ました。我が輩が読み取ったところ、けっきょく違いはただひとつ、アメリカといっしょにテロと戦うか、それともアメリカがテロをつくりだしているかという解釈の違い。アメリカがテロをつくりだしているというのは上述の状況をみて明らかなんだけれど、「アメリカがテロをつくりだしている」と主張する人々は往々にして中国の具体的な脅威に対しふにゃふにゃである。じっさい民主党に合流した旧社会党左派なんて中華共産党とか露助の総代理店といって差し支えないことをやってきた。

猿(おっと誤変換)国慶節の軍事パレードに嬉しそうに出席したパン・ギムンいわく、「国連が中立公正だなんて誤解も甚だしい」と云々。ユネスコは南京虐殺を記憶遺産登録。ぐちゃぐちゃのなか南朝鮮は中華共産党を宗主国と仰ぐ(あれれ?中華共産党の支援を受けて南下する朝鮮赤軍をアメリカの助けで押し返し休戦状態で建国したのが南朝鮮ではなかったのか?建国の経緯に矛盾していないか?)というぐちゃぐちゃの世界情勢のもと、我が国はユネスコに一銭も出すかボケ!(ついでに国連ミョウガ金もやめちゃえ!)というのも含め、そろそろ対中対露という意味で環露環中衛星国と仲良くしつつ独自外交のバランス感覚を取り戻す(って過去にそんなバランス感覚あったかいな?あったとすれは蒙古善隣協会の昔)というかゼロから考えるときだと思う。

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