2015年7月2日木曜日

阿片本位制

中国が金(ゴールド)を買いあさっているというのを聞いて、インド人と中国人はほんとうに金が好きなんだよね、と思っていたら、なんと中国はアメリカみたいに金を中央銀行の地下に貯めまくって人民元を国際化するつもりらしい。
金(ゴールド)っていうのは実は、あんまりつかいでがない。ピュアオーデオの人たちは金端子のケーブルとか使っているけれど、そんな大量の需要じゃない。金の延べ棒だったらそれで人をぶん殴ったりできるけれど、ふつうはそんな使い方はしないで、地下金庫に眠らせるか、戦乱とか迫害で国を追われたときに持って逃げるくらいしか役にたたない。
金本位制にして通貨を発行する、っていうのがいちばん需要が多いんじゃないかな?

そこで考えた。アフガン政府はアフガン名物の芥子、その樹液を濃縮した阿片を地下金庫に貯蓄して、阿片本位制で通貨を発行したらいいじゃないか。
阿片は175年前のアヘン戦争でも使われたように、戦略物資として優秀で、相手の国を根本から腐らせることができる。そんな使い方はめったにしないけれど、金の延べ棒よりは使いでがあるじゃないか。アメリカ大使館に勤めているCIAが政府転覆を謀ったときなんか、報復としてアメリカの地下市場に純度の高い阿片を売ってやればよろしい。歳入が増えて、威嚇にもなって、一石二鳥じゃないか。危なくない核弾頭みたいなもんだな。戦乱とか迫害で国を追われたときも、阿片を濃縮した延べ棒をもっていたら、たいていの国で切り売りすることができる。そういう使い方のときは、金と同じで純度が大切になる。

阿片栽培のかわりに蕎麦栽培をすすめたりしているけれど、単価が違いすぎる。経済に倫理をもちこんでもうまくいかない。コーヒーとかだったら単価はもっとマシだと思う。でも決定的ではない。さすれば阿片本位制にして、政府が全量買い上げて研究所で純度の高い塊にして、中央銀行の地下に厳重に保管し、その量に従って貨幣を発行するようにすればよろしい。

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