2017年3月22日水曜日

富の大移動(翻訳)

The Coming Great Wealth Transfer
Mar 4, 2017 11:41 AM
Via Charles Hugh-Smith of PeakProsperity.com
http://www.zerohedge.com/news/2017-03-04/coming-great-wealth-transfer

富の第移動というのは、国家のリーダーが腐敗して、通貨システムを借金ベースにしてしまった時代の末期にかならず現れる特徴だ。
グリーンスパン、バーナンキ、イエレンなど通貨政策のリーダーたちは自分たちが腐敗しているという認識はないだろう。しかし彼ら彼女らの政策が何億人もの生活に深刻な影響を与えているのは事実だ。彼らは貧乏人(=1%じゃない人々)から富を奪って金持ちにばらまく。逆ロビンフッドだ。ここではどうしてそうなるのかということを理解してもらおう。それが理解できれば自己防衛の方法も見当がつくはずだ。

そもそも富の大移動とはなんぞや?

富の大移動の最初の段階でファイナンシャル・リプレッション(訳注;金融抑圧という訳が横行しているようだが、これじゃ意味がわからない。マネー統制管理としたほうがいい)がなされる。この極悪非道なやりかたは、政府の借金が膨らみすぎたときの常套手段である。政府が個人の貯金を借金の穴埋めに使うのだ。やり方はつぎのとおり。

その1.政府(あるいは国)が大きな借金を抱える。
その2.まじめに返済したり破産させたりするという手法は国民に受けいれられないので、政府は中央銀行と結託して実質マイナス金利政策を実施する。インフレ率より金利のほうが低くなる。たとえば預金金利がゼロで、物価は5%上昇する。ふつうの人々にとって金がどんどんなくなるということだ。
その3.マイナス金利ならいっそ預金をどっか他の場所に移そうという人たちが続出する。そこで政府は資本管理をはじめたり、金利ベースで運用される金融商品の締め付けを行う。個人の資産を監視するためのマイナンバー制度を徹底させ、箪笥預金を把握しようとしたり、場合によってはキャッシュそのものを禁止することもある。キャッシュ戦争(インドが現にやっている)とか、シャッシュレス社会っていうことの本質はこのマネー管理統制だ。
その4.購買力(=貨幣の価値)が貯金を持っている人々から金を借りているほうに徐々に移動する。マイナス金利にすると政府の借金コストがへるだけでなく借金そのものの価値が減じる。別の言いかたをすれば、政府はやりたい放題やった結果の借金から逃れるために、貨幣の価値を減らすのだ。働いて金を稼いだ我々人民こそいい迷惑だ。

これは最高権力による窃盗行為だ。多くの人々から合意なしに奪うのだから窃盗行為に他ならない。マイナス金利を実施するために国民投票も合意も何も必要としない。こっそりと行われるのが通例だ。ご隠居たちが貯金で食っていけないとか、働き盛りの人たちが家を買えないとか、ジャネット・イエレンと通貨管理委員会はそんなことは気にもかけない。

被害を受けた人々がじっさいにたくさんいること、そして資産バブルがかつてないほど膨張すること、これは事実として無視することができない。政府がやりたい放題の支出を続け、銀行と富裕層が貨幣を貯め続けるかぎりこのバブルは膨らんでいく。

さてこのマネー統制が富の大移動の第1幕だ。これは現在進行中であり、バブルがはじけて経済が崩壊するか、あるいは人民が革命を起こすまで続けられることだろう。中産階級の富は一滴一滴こぼれ落ちるようになくなっていく。トランプ大統領の当選や、欧州各国の選挙で起こっていることはこれと密接に関係している。人民の怒りはどこかで噴出せざるを得ない。しかしそれでもまだ第1幕なのだ。このマネー統制は覚醒の時を送らせているにすぎない。覚醒の時が遅くなればなるほど、屋上屋を重ねた体制の崩壊は派手にならざるを得ない。

世界は有限なのだが(ほんとうの意味で生産している企業、農地、地下資源、森林、ビル、鉄道、水路などは有限だ)、借金が膨らむほどにリアルで有限な資産に対する抵当権も膨らんでいく。借金証書はたまるいっぽうなのだが、リアルな抵当物件は有限である。ある時点で、株式、国債、ローン、デリバティブ、そして貨幣の価値は急激に、そして大きく毀損されざるを得ない。そのときにどうすれば生き残ることができるのか?

・・・続きは登録しないと読めないのだが、けっきょく不動産みたいなリアルな資産をもて、ということのようだ。

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