2022年3月31日木曜日

日銀の金融緩和はインフレ誘導のためではない

 もうひとつ。標記についてピーター・シフの文章がわかりやすい。タイトルは、「FRBは遠からず日銀みたいになる」
やはりショートカットで要約しておく。

https://www.zerohedge.com/markets/peter-schiff-how-long-fed-has-turn-japanese

日本銀行が10年物利回りを0.25%目標で維持するために無制限の国債を購入すると発表し、月曜日に5億ドル強、火曜日に20億ドルを購入した。国債の利回りを管理するため日銀が国債のほぼぜんぶを所有するという前代未聞の動きである。

日銀がゼロ金利政策のいいわけとしてインフレ誘導と主張してきた。しかしこれは嘘である現在、日本の消費者物価指数は2.7%、卸売インフレ率は9.3%。つまりインフレ誘導が目的ではなく、GDPの250%の債務が問題なのだ。

政府が財政支出を縮小することはできない。赤字補填のため増税すれば政治家が辞めなければならなくなる。財政支出を続け、増税しない=自民・公明党が政権を担当しつづけるには、国債を買い入れ、債務をマネタイズし、人為的にゼロ金利を維持するしかない。

しかし日銀はいつかQEをやめなければならない。そうしなければ、日銀のバランスシートが爆発する。インフレも爆発する。増税すれば政治家が悪者になる。日銀はそれを避けるためにゼロ金利を続けた。増税かインフレか?じつはFRBも同じ問題を抱えている。

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