2024年3月18日月曜日

F-35の70%以上が戦闘不能

 https://www.zerohedge.com/military/70-or-more-f-35s-may-not-be-combat-capable

2024年3月17日(日) - 午後09時10分

著者:マイク・フレデンバーグ、エポックタイムズ紙より、

F-35に関する2023年9月の政府説明責任局(GAO)の報告書は、数千億ドル相当のF-35が実際の戦闘力を提供する準備がいかに整っていないかについて、衝撃的な統計を明らかにした。報告書によれば、F-35のうち戦闘可能なのは15%から30%に過ぎない。

メディアの典型的な記事を読めば、平均してF-35の約55%が戦闘可能であると信じるかもしれない。それは間違いである。一般の人々は、F-35戦闘機の55%が任務遂行能力があると宣言する報告書を見ると、任務遂行能力=戦闘能力だと思い込んでしまう。騙されているのだ。

欺瞞は、F-35プログラムオフィスと国防総省全体が「任務遂行能力」をどのように定義しているかに起因する。国防総省の「任務遂行能力」の定義は、戦闘能力を意味するものではない。ミッション能力があると指定された航空機は、ある種の戦闘ができるかもしれないが、そうでないかもしれない。実行可能な任務は、試験や訓練、あるいは戦闘を伴わない他の任務かもしれない。試験や訓練が可能であるとみなされたとしても、完全に機能する航空機に期待されるような試験や訓練の全領域をこなせるとは限らない。戦闘任務の一部しか遂行できなくても、任務遂行能力があると分類されることもある。

軍産複合体の周辺では、「任務遂行能力」は非常に曖昧な用語であり、説明責任の尺度をいくらでもごまかすことができる。この言葉からわかることはほとんどない。

F-35の任務遂行能力は55%で、F-35A(空軍)の90%、F-35B(海兵隊)とF-35C(海軍)の85%というプログラム目標を大きく下回っていることは注目に値する。言い換えれば、F-35戦闘機は全体として、「何でもできる」というミッション能力の目標にはほど遠い。

もっと有用な指標がある。F-35は、戦闘任務、監視任務、訓練任務、試験任務、戦力誇示任務など、契約しているすべての任務を遂行できることになっている。この指標はあまり公表されていないが、F-35の場合、GAOの監視役が実際にF-35の問題点や課題について詳細な報告書を作成した。

F-35の現実主義者にとっても、この結果は衝撃的だ。F-35フリートの完全任務遂行率は30%近辺であるだけでなく(報告書96ページの表参照)、海兵隊のF-35Bの完全任務遂行率は2023年3月時点で15.5%という悲惨なものであった。最新の完全任務遂行率は公表されていないが、フィーチャークリープのためにスペック不足に陥っている信頼性の低いエンジンなど、プログラムが現在も抱えている問題や課題を考えれば、この1年で状況が改善したとはとても思えない。

任務遂行能力が高いかどうかは、その機体がどれだけ任務を遂行できるかの指標にはならない。例えば、F-35は近接航空支援機のあるべき姿の対極にある機体であり、真の近接航空支援を実行する能力がない。それにもかかわらず、近接航空支援任務を遂行する任務能力があると指定される。

F-35の信頼性の低さを考えれば、完全な任務遂行率が50%に近づくなどという話は夢物語である。F-35/統合打撃戦闘機は1994年から開発されており、何十億ドルもの費用がかかっている。これは強調しすぎることはない。

米軍に納入された600機以上のF-35のうち、どれだけの機体がふつうの戦闘能力を発揮できるのかという疑問に立ち戻らせる。答えは、本当にわからない。F-35の壊れやすさと、完全な任務遂行能力と出撃率の低さを組み合わせれば、おそらく多くはない。我々がF-35に何十年、何十億ドルをつぎ込んできたかを考えればなおさらだ。

国防請負業者と軍と議会の近親相姦的な関係が国防調達を支配することが許されている限り、すでに10年以上遅れ、当初の計画より1830億ドルも超過しているF-35計画に、われわれは何十億ドルもつぎ込み続ける。

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