2016年12月4日日曜日

岩波書店「世界」12月号は買ってよしアイテム。

しばらく、といっても噂の真相の岡留さんが引退するちょっと前、つまり1998年ごろまで「噂の真相」と「世界」は毎月書店で買って読んでいたのだが、それから16年があっというまに過ぎたわけだ。自衛隊のことについて考えていて、たまたま富士見町図書館で「世界」を手にとって読んでみたら、いい記事があった。

1.TPP関連
このところ日本語以外のメディアしか読んでいなかったので(厳密には義父が買ってくる信濃毎日は毎週土曜日だけ読んでいる)我が国に関するTPPの影響について勉強不足だったのだが、石井勇人さんの「歪んだ管理貿易協定」でTPPの背景と経緯、問題点など網羅されていて、とてもわかりやすかった。

2.南スーダンと自衛隊の駆けつけ警護関連
なんで南スーダンなのか、そもそもなんで遠いアフリカなのか、「駆けつけ警護」という言葉の欺瞞は日経BPでも小田嶋が指摘していたけれど、それらの疑問をとてもわかりやすく、かつ過激に書いているのが谷口長世さんの「本当の話をしよう」、そして谷山博史さんの「南スーダンPKOの本質と自衛隊新任務」
特に谷口さんのつぎのくだりが興味深い:
「二年ほど前。JICA首脳に会った米国のアフリカ専門のコンサルタントが内緒話を教えてくれた。『そのJICAの人はね、日本人は未だに夢見る人なんですと、とからからと嘲笑したのだよ。』つまりこれまでの純粋に人のため、世のための日本の開発・人道援助を笑い飛ばしたのだ。この内緒話を示唆するようなインタビューを2015年秋、新しくJICA理事長に就任した北岡伸一氏が英国日刊紙で行っている。一言で要約すると、今後の日本の援助は戦略的に日本の国益にもなる案件を優先する、ということだ。だが安倍首相や北岡氏が期待するほど、援助が簡単に国益に結びつくとは限らない。南スーダンが良い例だ。」

・・・てな按配で、12月号の世界は我が輩的には「買い!」アイテムであった。850円+税金。我が輩は書店に走った。

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