2016年11月24日木曜日

ヒラリーバブルがはじけてTPPにアメリカが公式死亡通告

カイザーレポートで
http://www.maxkeiser.com/
ガーディアン記事「下院で民主・共和両党ともにTPPを採択しないという方針を大統領が承認」を引用しつつ、

「11カ国が参加署名する貿易協定の内容を一般有権者に知らせないまま、『バスケットいっぱいの惨めなやつら』としてはエリートから『我々を信じてください』といわれるがままに、ウィキリークスなんかが中身の一部をすっぱ抜くまでいったい何がどうなるのかまったく知らされず、それを報じたメディアはフェイクニュースリストに載せられ、それがメインストリームメディアによる拡散され、そういえばヒラリーはポデスタメールを『フェイク』呼ばわりしたこともあったけれど、フェイクというラベルが悪用されている」

と、こんな状況でトランプ氏が当選し、TPPが公式に死亡しました。
カイザーリポートはさらに過激に、ヒラリーバブルをマリー・アントワネット(「パンがないならケーキを食べればいいじゃん」発言でフランス革命が起こった?)の隠喩と宗教革命の隠喩でおちょくりつつ、つづけます。いわく、

ヒラリーバブルがはじける以前は、真理がコーポラティズム世界のエリートに独占され(あたかも旧教の世界でバチカンが真理を独占していたように)そのエリートたちが(あたかもカソリックの神父のように)ラテン語をわかりやすく解読して教えてあげた。大企業もヘッジファンドもメインストリームメデイアも提灯ブロガーたちも、地獄に落とされるのが怖くて従っていたのだけれど、ヒラリーバブルがはじけたあと、ヘッジファンドの大親分レイ・ダリオが、
「恐れられていたトランプの狂気はそれほどでもなく、景気はよくなるだろう」


そしてブルームバーグによると
「選挙前にトランプが当選したら連銀の利上げはないと言われていたのに、いまや12月の利上げオッズは勝率100%」



++++
さて我が輩の関心は、「自由貿易は双方の富を増大させる」というドグマまで引っ張り出してTPPを推進する決意を不退転レベルに上げてきたアベぴょん、この期に及んで選択肢は
1. ドグマに殉じて、自由貿易のために中国のRCEP軍門にくだる
2. TPPの本質:中国封じ込めのために日本がTPPの主役となる
3. 折衷案:自由貿易のために日本がTPPの主役となる

2と3については、日本がTPPの牽引者となるに足る経済力があるのかどうか、そしてそれを他の加盟候補国が認めるのかどうか、メンツを潰される覚悟でアベぴょんがコンテストに出場するのかどうか。そしてアメリカではなく日本が中国を封じ込めるのかどうか。ま、そもそもアメリカが加盟しないと封じ込め効果がないと思うのですが。
アベぴょんの本質が現れる局面になりました。ヒラリーバブルがはじけたドミノ効果、恐るべし。

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