カイザーレポート第千一回 ネオリベについて
[KR1001] Keiser Report: Neoliberalism Strikes Back
https://www.youtube.com/watch?v=9qgKhZuCyYg
まずヘッドラインの引用から。引用元はdefenddemocracy.press((民主主義を守れプレス)。
引用にいわく、世界じゅう、特に欧州のハイテク産業に対する中国による投資のせいで北京・ブリュッセル(EU)、ベルリン間の軋轢が増すなか、中国の利点は「計画性があること」。計画性についてはドイツにもEUにもない。と云々。
ステイシー・ヒューバートとマックス・カイザーのやり取りを要約すると:
こないだの選挙の経済政策の争点でもそうだったけど、経済政策と貿易、金利、投資、規制、そんなんしかない。ネオリベは計画を立てさせない。自由貿易協定は云々できても計画がない。いっぽう中国は共産党による資本家的経済運営で、5カ年計画なんて国家計画がある。
さらに引用。引用元は同情。
EUは中国による官民一体化した買収に危機感を募らせているが、できるのは政治レベルの対応のみ。EU委員会副議長ユルキ・カタイネンによると、「中国とちがってEU営企業なんてないからね。」
マックス・カイザーいわく、
「そりゃそうだ。中国は共産主義と資本主義のハイブリッド。ドイツ西欧は自由市場主義経済で、民間と政府は貿易政策とか経済政策しか話ができない。中国にとってドイツのハイテク企業なんて喰われるのをじっと待ってるカモ状態。
ウォーレン・バフェットがビルゲーツたちと組んで資本を調達してドイツ企業を買おうとしたけれど、中国に価格で負けてしまった。なぜか?中国のチェックブックのほうが分厚かったから。
さてその自由市場経済について。ドゥルイド教徒のウェブがなぜか出てきます。ま、ドゥルイドかどうかはあんまり関係なさそうだけど。
引用にいわく、
アメリカが自由貿易をしたのは歴史上で2回のみ。第1回めは1860年から1929年の大恐慌までのあいだ。結果は大恐慌。第2回めは1980年から現在にいたるまで。両方とも経済はドツボになったけれど、結果は似かよっている。それは富める者により多くの富が集中し、労働者階級が貧困化したこと。第2回めの自由貿易も第1回めと同じく経済恐慌で終わるに違い無い。云々。
マックス・カイザーいわく、ウォーレン・バフェットがビルゲーツたちと組んで資本を調達してドイツ企業を買おうとしたけれど、中国に価格で負けてしまった。なぜか?中国のチェックブックのほうが分厚かったから。ネオリベラリズムは経済にダイナミズムを導入したふりをしているが、実際のところ負債をあちらこちらに付け替えているだけなのだ。
また引用。今度はブルームバーグ。
ブルームバーグ曰く、ゴールドマンサックス曰く、「原油価格が上がれば経済は活性化する」と。なぜか?
1970年代に原油価格が急上昇したとき、にサウジは財政支出を拡大させ、市場を活性化させ、資産時価評価額を押し上げ、消費を拡大させた。
21世紀では金融工学の進化により、原油収入の流動性が環球(=グローバル)規模で瞬時に、資産時価評価額を押し上げ、金利を低下させ、信用状況を好転させた(ということはつまり金を借りやすくなった、つまり潜在的な不良債権額がふくれあがり、バブルがどんどんおおきくなった。)
マックスいわく、
いまや経済を活性化するには金利を上げるしかないという話になっている。
アメリカとサウジ、ゴールドマンサックスと原油価格、ゼロ金利と金利上昇・・・負債の付けまわしにすぎない。
ドイツ銀行がギリシアを破産に追い込んだと思ったら、ドイツ銀行がヤバくなり、こんどは中国がドイツ企業を買いとってしまう・・・www。
++++
ネオリベラリズムがもたらしたものは、少数の富裕層の資産増大と98%の貧困化。アメリカ大統領選が示したのは、経済の観点から考えれば、それに対する大衆の拒否反応だったということもできる。
ステイシーが一瞬だけふれたけど、ものづくりで価値を創造する、という経済の基本中の基本はどこに残るのか?
https://www.youtube.com/watch?v=9qgKhZuCyYg
まずヘッドラインの引用から。引用元はdefenddemocracy.press((民主主義を守れプレス)。
引用にいわく、世界じゅう、特に欧州のハイテク産業に対する中国による投資のせいで北京・ブリュッセル(EU)、ベルリン間の軋轢が増すなか、中国の利点は「計画性があること」。計画性についてはドイツにもEUにもない。と云々。
ステイシー・ヒューバートとマックス・カイザーのやり取りを要約すると:
こないだの選挙の経済政策の争点でもそうだったけど、経済政策と貿易、金利、投資、規制、そんなんしかない。ネオリベは計画を立てさせない。自由貿易協定は云々できても計画がない。いっぽう中国は共産党による資本家的経済運営で、5カ年計画なんて国家計画がある。
さらに引用。引用元は同情。
EUは中国による官民一体化した買収に危機感を募らせているが、できるのは政治レベルの対応のみ。EU委員会副議長ユルキ・カタイネンによると、「中国とちがってEU営企業なんてないからね。」
マックス・カイザーいわく、
「そりゃそうだ。中国は共産主義と資本主義のハイブリッド。ドイツ西欧は自由市場主義経済で、民間と政府は貿易政策とか経済政策しか話ができない。中国にとってドイツのハイテク企業なんて喰われるのをじっと待ってるカモ状態。
ウォーレン・バフェットがビルゲーツたちと組んで資本を調達してドイツ企業を買おうとしたけれど、中国に価格で負けてしまった。なぜか?中国のチェックブックのほうが分厚かったから。
さてその自由市場経済について。ドゥルイド教徒のウェブがなぜか出てきます。ま、ドゥルイドかどうかはあんまり関係なさそうだけど。
引用にいわく、
アメリカが自由貿易をしたのは歴史上で2回のみ。第1回めは1860年から1929年の大恐慌までのあいだ。結果は大恐慌。第2回めは1980年から現在にいたるまで。両方とも経済はドツボになったけれど、結果は似かよっている。それは富める者により多くの富が集中し、労働者階級が貧困化したこと。第2回めの自由貿易も第1回めと同じく経済恐慌で終わるに違い無い。云々。
マックス・カイザーいわく、ウォーレン・バフェットがビルゲーツたちと組んで資本を調達してドイツ企業を買おうとしたけれど、中国に価格で負けてしまった。なぜか?中国のチェックブックのほうが分厚かったから。ネオリベラリズムは経済にダイナミズムを導入したふりをしているが、実際のところ負債をあちらこちらに付け替えているだけなのだ。
また引用。今度はブルームバーグ。
ブルームバーグ曰く、ゴールドマンサックス曰く、「原油価格が上がれば経済は活性化する」と。なぜか?
1970年代に原油価格が急上昇したとき、にサウジは財政支出を拡大させ、市場を活性化させ、資産時価評価額を押し上げ、消費を拡大させた。
21世紀では金融工学の進化により、原油収入の流動性が環球(=グローバル)規模で瞬時に、資産時価評価額を押し上げ、金利を低下させ、信用状況を好転させた(ということはつまり金を借りやすくなった、つまり潜在的な不良債権額がふくれあがり、バブルがどんどんおおきくなった。)
マックスいわく、
いまや経済を活性化するには金利を上げるしかないという話になっている。
アメリカとサウジ、ゴールドマンサックスと原油価格、ゼロ金利と金利上昇・・・負債の付けまわしにすぎない。
ドイツ銀行がギリシアを破産に追い込んだと思ったら、ドイツ銀行がヤバくなり、こんどは中国がドイツ企業を買いとってしまう・・・www。
++++
ネオリベラリズムがもたらしたものは、少数の富裕層の資産増大と98%の貧困化。アメリカ大統領選が示したのは、経済の観点から考えれば、それに対する大衆の拒否反応だったということもできる。
ステイシーが一瞬だけふれたけど、ものづくりで価値を創造する、という経済の基本中の基本はどこに残るのか?
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