2017年2月3日金曜日

カイザーリポート 第1027回 ポスト・オバマ時代

https://www.youtube.com/watch?v=fTUledVgFA8

今回はちょっとヘビーな話題です。オバマが2008年のリーマンショックのあと債務者ではなく債権者を救済した時、ブラックストーングループも救済されたうちの1社でした。
そのブラックストーンはじめ数社が、債務弁済できないため手放された家を買い、いまやアメリカ最大の家主となった、という話です。つまり政府は納税者たちの収めた税金で、フレディー・マーキュリーやファニー・メイという政府系の住宅金融会社(住宅金融公庫みたいなもの)のみならずブラックストーンはじめ民間住宅金融機関を救済したけれど、ローンを組んで家を買った人たちは救済しなかった。借金を返せなかった人たちが家を手放し、それを買い占めたのが、税金注入で破産を免れたブラックストーン。
ブラックストーンはレバレッジを何十回もかけてバブルを膨らませ、つまり近未来の金融破綻に邁進しています。マックス・カイザーは
「連銀だってレバレッジは60対1、これじゃ金利が2%になったとたんに破綻だ。目を醒せ、シュワルツマン!」と言います。そして「買いまくれ!」と号令をかけたベン・バーナンキを責めます。「そのときがファイナンスのガラスの夜(クリスタル・ナハト:ナチのユダヤ人迫害で分水嶺となった、ユダヤ人商店襲撃でガラスが飛び散った夜のこと)であり、後々になって人々はあのとき声をあげるべきだった、といわれるようになるだろう。」と言います。
ステイシーは民間住宅金融会社それぞれの強制退去レートのグラフを出し、これだけの人たちがオバマのおかげで家を手放さざるをえず、それを他ならぬ民間住宅金融会社が、しかも税金で救済された会社がそれらを買い占め、アメリカ最大の家主となったシステムのおかしさを指摘します。
 

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