負けたらさっそくうちわ揉め - ウクライナ、米国の支援水準に失望
https://www.rt.com/news/555736-ukraine-unhappy-us-failure-deliver-rocket-launchers/
2022年5月19日 11:17
ポリティコによると、バイデン氏がウクライナに高出力ロケットシステムを提供することに消極的なため、キエフの困惑の種となっているという。
ウクライナ当局は、バイデン政権がキエフに米国製の長距離多連装ロケットシステムを供給しないことに不満を募らせていると、ポリティコが2日に報じた。
記事によると、「この問題に詳しい3人の無名の当局者」を引用し、ウクライナ政府は数ヶ月前から米国製多連装ロケットシステム(MLRS)の納入を要請しているにもかかわらず、ホワイトハウスは出荷の足を引っ張っている。
4月にアメリカのラムシュタイン空軍基地で行われた「議論にくわしい」議会職員は、ポリティコに、会談中に見られた「勢いは冷めた」ようで、その結果キエフに「不満が蓄積」していると語った。
バイデン政権の匿名の職員は、ワシントン州とキエフがMLRSについて「活発に議論している」ことをポリティコに確認し、しかし、ウクライナが求めている兵器のすべてが迅速に提供されるわけではないという。
無名のスタッフは、ホワイトハウスは 「どのような兵器システムでも、利点を最大化しなければならない 」と説明する。このことを念頭に置いて、バイデン政権は、MLRSと比較して、割り当てられた金額に対して、「90基のM777(榴弾砲)を送ることがより効果的かつ効率的である」と判断したと伝えられている。
アメリカは、東ヨーロッパの同盟国が豊富に保有しているソビエト時代の多連装ロケットシステムをウクライナに輸送することに問題はなかった。しかし、ウクライナ軍がロシア国内の目標を攻撃できるようにする、より長距離で破壊力のある大砲システムをキエフに提供することはやめてしまった、とポリティコは指摘している。記事によると、ヴォロディミル・ゼレンスキー大統領は、自国が最も必要とする兵器として、M142 HIMARS と M270 MLRS 多連装ロケットシステムを挙げている。
M270 MLRSは最大70km、より高性能なミサイルでは165km以上の射程を誇る。さらに最新のHIMARSは300〜500km先の標的を攻撃することができる。
ドイツのメディアの報道から判断すると、ウクライナが不満に思っているのはアメリカだけではなさそうだ。先週金曜日、ウクライナのドミトリー・クレバ外相は、同国で開かれたG7外相会合で、ドイツのクリスティーネ・ランブレヒト国防相に文句を言ったという。クレバ氏はランブレヒト氏との私的な会話で、ベルリンがキエフに先に約束したゲパルト自走高射砲の納入について正直に答えるよう求めたとされる。
それによると、ウクライナ政府関係者は、不足している弾薬を速やかに手配するか、ドイツが最終的にこの話題が白紙であることを認めるか、その場合、ベルリンが 「新しいプロジェクトに集中する ことを期待する」と要求した。ウクライナの無名の情報筋によるとクレバが「本当に激怒した難しい会話」だったと語った。
ウクライナ外相はランブレヒトに、「弾薬がないことを知りながら何かを宣言することはぜんぜんOKちゃうで」と言ったらしい。匿名のウクライナ当局者は、ドイツ国防相がクレバに、ベルリンが第三国で行方不明の弾薬を探し続けることを約束したと同誌に語った。
コメントを求められたドイツ国防省は、プライベートな会話であることを理由に、詳細を明らかにすることを拒否した。
ドイツ政府は4月下旬にウクライナへのゲパード納入にゴーサインを出している。しかし、その後、進展はない。
また、クレバ氏はランブレヒト氏に対し、レオパルト1戦車やマーダー歩兵戦闘車と弾薬のウクライナへの輸出許可を出すよう求めたという。
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