ウクライナ紛争は拡大する可能性、フランスが警告
https://www.rt.com/russia/555782-ukraine-conflict-can-spread/
2022年5月19日 19:39
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、モルドバの離脱地域トランスニストリアで最近起きた事件を挙げ、ウクライナ紛争が周辺国に広がる可能性があると見ている。
木曜日にモルドバのマイア・サンドゥ首相と記者会見したマクロン大統領は、ロシアのウクライナに対する「容認できない攻撃」は、「地域全体、特にモルドバにとって安定への脅威となる」と述べた。
ここ数週間、トランスニストリアはウクライナとの国境付近でドローンによる多数の攻撃を受けた。自称共和国は、この不可解な事件をテロ行為としている。マクロン大統領の観点では、これらの事件は「近隣諸国への紛争拡大を否定できない」という。
フランス大統領は、自国がこの地域の動向を注視しており、「モルドバの安定、主権、領土の一体性」に引き続き全面的にコミットしていると強調した。
マクロン大統領の発言は、ロイド・オースティン米国防長官の同様の発言に呼応するものだった。先月、国防総省長官はトランスニストリアの出来事についてコメントし、自国はウクライナでの紛争の「いかなる波及も」見たくないと述べたのである。1992年の休戦協定によりチシナウとの紛争が凍結されて以来、同分離地域に平和維持軍が駐留しているロシアも「状況を注視している」と述べている。
マクロン大統領は、ウクライナの隣国であるモルドバが「特に困難な人道的状況に直面」していることに触れ、ウクライナ難民に対する同国の寛大さを称賛するとともに、パートナーとともにキシナウに長期的な財政支援を提供することを約束した。
マクロン大統領はまた、ロシアのウクライナでの軍事作戦の開始を受けて、ウクライナ、グルジアとともにモルドバが提出した加盟申請について、EUが速やかに意見を出すことへの期待も表明した。
「EUへの加盟は長いプロセスであることを理解しており、近道を望んでいるわけではない」とサンドゥは答えた。
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