2022年7月14日木曜日

カナダ、Nord Streamのタービン5基を追加修理

https://www.rt.com/business/558897-nord-stream-turbines-canada/

2022年7月13日 13:55

オタワはベルリンとの協議を経て、ロシアのパイプライン機器のメンテナンス継続を承認した

ドイツに本拠を置くシーメンスは、ロシアのパイプライン・ノルドストリーム用のタービン5基を、同社が定期的に機器を修理・メンテナンスに出しているモントリオールの工場でさらに修理する許可をカナダから得たと、グローブ・アンド・メール紙が政府筋の話を引用して20日に報じた。

それによると、パイプライン用のタービンは今後2年間で修理が可能だが、カナダはいつでも修理の許可を撤回する権利を持っているという。

また、ウクライナ関連の対ロシア制裁によりカナダで立ち往生していたシーメンスのタービンはすでに出国し、ドイツに向かっている。ドイツに到着後、ロシアの代表者に引き渡され、カナダは間接的な配送ルートを使うことで自国の制裁に違反することを回避することができる。

カナダは当初、タービンを制裁対象の二次利用品とみなして返還を拒否していた。ガス輸出会社のガスプロム社は、タービン1基が不足し、他の数基も修理が必要な状態で、技術的に通常のポンピングができないため、ドイツへの輸出を6割も減らさざるを得ない状況に陥った。しかし、ベルリンとの交渉の結果、オタワは今週初めにタービンを返還することを決定した。

欧州委員会は火曜日、カナダがタービンの返却を決定したことを、「ロシアがガス流量減少のために用いている言い訳の一つ」を取り除いたとして歓迎した。

一方、ウクライナは、エネルギー省と外務省の声明によると、カナダの発表に「深く失望」した。キエフでは、ロシアはタービンがなくても、ウクライナのトランジット能力を利用して、ガスの完全供給を続けることができると考えている。同国当局はカナダに対し、決定を覆すよう求めた。

Nord Streamパイプラインは、ウクライナを迂回して直接配送できるため、ロシアからEUへのガス輸出の重要なルートとなっている。7月11日には10日間の定期メンテナンスのため、同パイプライン経由の配送が一時停止された。


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