2022年8月2日火曜日

世界は再び石炭時代に突入

 https://www.rt.com/business/559857-coal-demand-expected-to-grow/

過去最高の需要に達すると予測、新レポートで明らかに

国際エネルギー機関(IEA)は、2022年に世界の石炭需要が80億トンに達し、2013年に記録した歴史的な高水準に並び、2023年にはさらに増加すると、木曜日に発表した石炭市場の最新報告書の中で述べている。

現在の経済・市場動向に基づき、2022年の世界の石炭消費量は、中国経済が下半期に予想通り回復すると仮定すると、0.7%増の80億トンになると予測される...」。この世界総量は2013年に記録した年間記録に匹敵し、来年の石炭需要はさらに増加し、過去最高を更新する可能性が高い」という。

同機関によると、天然ガス価格の上昇により、多くの国でガスから石炭への転換が進み、これまで閉鎖されていた石炭火力発電所が再開されたことが、需要を押し上げているという。

報告書では、「世界の石炭消費量の半分以上を占める」中国が、上半期に需要が3%減少したにもかかわらず、2022年下半期の需要増加の主役になるとしている。

また、インドでは、経済成長と電力利用の普及により、石炭の需要が増加すると予想される。EUも、ロシアのガス輸入量の減少により、ガスの代替や冬場の節電のために、電力生産に石炭を利用することが増えており、需要に貢献すると予測される。

IEAは、2023年の石炭市場は、特にEUの石炭禁輸措置が発動された後も不安定な状態が続き、価格は来年に入っても上昇し続ける可能性があると付け加えている。

"天然ガス価格の高騰により、多くの市場で石炭の競争力が高まったため、国際石炭価格は順次上昇し、2021年10月から2022年5月の間に3つの史上最高値を記録した。ロシアの石炭に対する制裁と禁止措置が市場を混乱させ、他の主要輸出国の問題も供給不足の一因となっている。他の石炭生産者がロシアの生産量を代替する上で制約を受けていることから、石炭先物市場の価格は、来年以降も逼迫した市場環境が続くと予想されることを示している」とIEAは述べている。

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