世界最大の政府系ファンドが過去最高の損失を計上
https://www.rt.com/business/561036-record-loss-norway-sovereign-fund/
2022年8月21日 14:40
ノルウェーの公的年金基金、2022年上半期に15%近い損失を計上
ノルウェーの1兆円規模の公的年金基金であるNBIMが、今年上半期に史上最大の損失を出したと、フィナンシャル・タイムズが公式声明を引用して報じた。
それによると、同基金は1740億ドル(14.4%)の損失を記録した。NBIMの総資産は1兆2千億ドルと推定され、世界最大の政府系ファンドである。
地球上の全上場企業の約1.5%に相当する株式を保有し、2022年上半期には約368億ドルの資金流入があった。しかし、為替と株価の動きがその価値に打撃を与えた。ファンドの株式ポートフォリオは特に大きな打撃を受け、17%下落し、最大の損失は、NBIMのフェイスブック親会社メタへの投資から生じた。債券投資も9.3%下落し、ファンドのポートフォリオに含まれるハイテク株は28%下落した。再生可能エネルギー分野のインフラプロジェクトに投資した結果、13.3%の損失となった。ファンドが大きな利益を得たのはエネルギー分野だけで、こうした投資では13%の利回りを記録しました。
損失は出たものの、同ファンドのCEOであるNikolai Tangen氏は、ファンドの将来について楽観的な見方をしている。
「我々は長期投資家なので、このような変動は許容しなければならない。今回珍しかったのは、株でも債券でも損をしたことだ」と記者会見で述べた。
それでもタンゲン氏は、投資家にとって厳しい時代が続くと警告した。
「市場は一直線には下がらないし、厳しい時期が長く続くのではないかと心配している。まだ最悪の事態を迎えていないというリスクはある」と、フィナンシャル・タイムズ紙のインタビューで語った。
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