カラー革命と押し付けられた民主化：米国はどのようにして他国の気に入らない政権を交代させているのか

https://sputniknews.jp/20220817/12514354.html

2022年8月17日, 07:02

ロシア軍参謀本部総局のイーゴリ・コスチュコフ局長は、中東とアフリカでは米国がカラー革命を使って始めた互いによく似た国内の大変動が次々と起こっており、これは合法的な政府を権力の座から引きずり下ろし、国家を破壊して終わっていると述べた。

カラー革命の米国のメカニズム

コスチュコフ氏は、かつて最も裕福で主権を持っていた共和国が、武力紛争に巻き込まれた非独立的制度へと変化する同じようなことが、この20年間でみられており、それらの領土はテロリストの隠れ場所になりつつあると指摘した。また西側諸国は天然資源への自由なアクセスを得ており、明確な目的意識を持って情勢の安定を妨げている。

「コスチュコフ氏はまた「米国人の考えによると、ホワイトハウスの指示に従って生活することに同意しない地域の国々は『民主化』されなければならない」と述べた。

コスチュコフ氏は、このプロセスにはアルゴリズムがあると語った。まず「言うことを聞かない」国々の国内不安定化が起こり、その指導部が自国民に対する犯罪で非難される。同時に、米国の情報機関の管理下にある数多くのテロ組織の戦闘員が危機地域に送られ、これがそれらの国の情勢混乱と国内紛争の始まりにつながる。

ウクライナへの大量の武器供与の影響

「ウクライナ政権への無統制な大量の武器供与だが、この目的のためにバイデン政権はすでに40億ドルを拠出し、さらに45億ドル（の拠出）を計画しているが、これはそれらの武器が国際テロリストの手に渡るリスクを高めている」とコスチュコフ氏は述べた。

コスチュコフ氏によると、ウクライナが受け取った武器はありったけ盗み去られ、武器の闇市場へ流され、その後、テロ組織の手に渡り、中東でリスクをつくりだしている。

シリアの不安定化

コスチュコフ氏はまた、米国は自国の基地でシリアの反体制派戦闘員の訓練を続けていると語った。コスチュコフ氏によると、西側は依然としてシリア・アラブ共和国の情勢を安定化させないためにテロ組織を利用している。