価格上限はあかんで:サウジアラビアが石油の禁輸をほのめかす
https://www.rt.com/business/572992-saudi-arabia-oil-price-cap/
2023年03月15日 09:40
サウジアラビアのエネルギー大臣アブドゥルアジーズ・ビン・サルマン王子は、欧米諸国に対し、同国が供給する原油の価格に上限を設けることを警告し、上限を設ける試みがあれば、販売停止と減産に応じると語った。他の主要産油国もこれに追随する可能性が高い。
「サウジアラビアの原油輸出に価格上限が課された場合、私たちの供給に価格上限を課す国には原油を販売せず、原油の生産を削減することになる。」
同大臣によると、価格キャップ政策は必然的に市場の不安定性とボラティリティを悪化させ、世界中の石油産業全体に悪影響を及ぼすという。
同大臣は、原油価格の上限を、いわゆるNOPEC法を採用する米国の提案と比較し、こうした措置が石油市場に与える潜在的な影響は類似していると強調した。NOPEC(No Oil Producing and Exporting Cartels Act)は、OPECと各国の石油会社が、世界の石油供給を制限しようとする反競争的な試みとその後の原油価格への影響について、米国の独占禁止法に基づいて提訴されることを認めるもの。
12月、EU、G7諸国、およびその同盟国は、ロシアの海上石油輸出を一括して禁止し、1バレルあたり60ドルの価格上限を導入した。2月5日には、ロシアの石油製品の輸入をほぼ全面的に禁止し、軽油やその他の石油製品に価格上限を設けるという禁輸措置も実施された。
モスクワは、エネルギー輸出の価格に上限を設けようとするいかなる試みにも反対している。ロシア当局は、価格キャップ制度に基づく石油取引を一切禁止している。2月、ロシアは、欧米が課す価格上限を遵守する買い手への販売を停止するため、3月に日量50万バレルの原油生産を自主的に削減する計画を発表した。
サウジアラビアの石油相によると、欧米が進める政策は、世界の石油市場に「明確さと安定性が最も必要とされる時期に、新たなリスクと不確実性を重ねる」という。
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