2023年7月10日月曜日

ロシア、ハンガリーの発電所に融資

https://www.rt.com/business/579425-russia-loan-paks-hungary/

2023/07/09 12:33

資金は、現在ハンガリーの電力の約半分を供給しているパクス原子力発電所の拡張に充てられる。

ロシア政府は、ハンガリーのパクス原子力発電所(通称パクス2)の原子炉2基の建設資金を調達するための国家融資を承認した。

この法令に基づき、モスクワは2024年半ばに予定されているこのプロジェクトに最大100億ドル(約102億円)を割り当てることを約束した。この融資は、総額125億ドルと見積もられるプロジェクトの大半を賄う予定である。

政令によると、融資は非課税であり、「手数料、制限、控除、免除、補償源泉徴収なし」で支払われる。

パクスはハンガリー唯一の原子力発電所である。2014年に調印されたこの契約では、ロシアの国営原子力大手ロスアトムが、それぞれ1.2ギガワットの発電能力を持つ同発電所の5号機と6号機を建設することになっている。パクスにある既存の4基の原子炉は1982年から1987年にかけて稼働し、同国の電力の約半分を生産している。新しい近代的な原子炉により、当局は発電所の出力が倍増することを期待している。

パクス2プロジェクトは長い遅れに見舞われてきたが、ブダペストはすでにロスアトムによる発電ユニット建設のライセンスを発行している。また最近、建設プロセスをスピードアップするため、ロシアとの契約を修正し、プロジェクト管理会社を含める許可を得た。

ロシアの原子力部門は今のところ、EUのウクライナ関連の西側制裁の対象にはなっておらず、ハンガリーもそのような制限には拒否権を行使すると繰り返し述べている。

ロスアトムは、2022年半ばに世界で建設中だった53基の原子炉のうち20基を占め、最近ではトルコ初の原子力発電所(アックユ)の建設を終えた。ロシアはまた、インドと中国の複数の原子炉に燃料を供給し、バングラデシュに史上初の原子力発電所を建設した。

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