2023年7月11日火曜日

ウクライナのNATO加盟 米独、正式申請の阻止図る

https://sputniknews.jp/20230710/nato--16496846.html

2023年7月10日, 19:11 (更新: 2023年7月10日, 22:23)

北大西洋条約機構(NATO)加盟国の首脳サミットが11、12日にリトアニアの首都ビリニュスで行われる。招待を受けたゼレンスキーは、自国のNATO加盟を正式に申請したい。独誌Bildが関係者の話として伝えたところによると、ドイツや米国といった「重要なNATO加盟国」がこの申請を阻止する動きがある。

米独両国は「2008年のブカレスト(ルーマニア)で開かれたNATOサミットの声明の枠を超えないこと」を望んでいる。2008年の声明では、NATOが「加盟を目指すウクライナとグルジア(ジョージア)の欧州大西洋的な熱望を歓迎する」と、象徴的な表現にとどまっている。

Bildによると、ドイツと米国は他のNATO加盟国も両国の立場を支持するよう、圧力をかけている。

ウクライナは手ぶらで帰るか?

これまでにウクライナのドミトロ・クレバ外相は、ウクライナとNATOの合意について発表。ビリニュスでのサミットの後、ウクライナ加盟への道のりは「短くなり、非常に重要な結果」となると述べている。一方、クレバ外相はNATOからの「招待」には具体性、明確性が欠如していると不満も表明した。

8日にゼレンスキーと会談したトルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が、ウクライナは「加盟に値する」と発言した。

NATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長は7日、新たな協力のフォーマット「ウクライナ—NATO評議会」の第1回会合を行うと明らかにした。米誌ウォール・ストリート・ジャーナルによると、従前の「ウクライナ—NATO委員会」で加盟諸国の弟分のように扱われていたウクライナが、新たな枠組みでは加盟決定まで対等なパートナーになる。

英紙フィナンシャル・タイムズは、NATOサミットでウクライナ支援に関連する大規模な構造的枠組みを創設するという合意が発表される見込みを報じている。

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