2023年7月21日金曜日

ロシアのT-90Mは世界一

https://sputniknews.jp/20230720/t-90m-16592427.html

2023年7月20日, 19:33 (更新: 2023年7月20日, 21:25)

特殊軍事作戦の場で有効性を発揮したロシアの戦車T-90M、別名プロリフ(突破)は、西側諸国のライバル戦車を多くの点で上回っている。米軍事専門誌ミリタリー・ウォッチがこうした分析を示している。

同誌はT-90Mの最も優れた点として、強力な基本装甲、被弾時に爆発することでエネルギーを相殺して貫通を防ぐ爆発反応装甲レリクト、最新の火砲制御装置、赤外線照準装置、指揮官用のデジタルディスプレイなどを挙げている。

このほか、重量が比較的軽いということも、戦場でのT-90Mに優越性を与えている。西側戦車は重いものでは70〜80トンにも達するが、T-90Mの場合はその3分の2程度に収まる。小回りがききやすく、狭い市街地や民間車両用に敷設された道や橋でも走行できる。さらに、戦車の寸法が小さいため、その分敵にとっては照準を合わせるのが難しくなる。

また、西側戦車が通常4人の人員を必要とするのに対し、T-90Mは3人で済む。備え付けられた自動装填装置は高速砲撃を可能にしている。

さらに、同誌はT-90Mの全体的な印象として、対歩兵・対戦車能力、機動力と輸送のしやすさ、防御や兵站上の負担などのバランスがとれていると指摘。そして、「いかなる軍事行動のシナリオにおいても」T-90Mが世界一の戦車の主要な候補であると結論づけた。

これまでにロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、T-90Mの戦場への投入で、それが「世界一の戦車」であることが証明されたと述べていた。

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「米軍でさえ、こんな脅威には遭遇していない」 ウクライナでの露軍の戦法を米国人記者が説明

2023年7月21日, 08:08

ロシア軍は戦闘地域で無人機を活発に用いることでウクライナ軍に大損害を負わせた。ワシントンポストの社会面担当のマイケル・ビルンバーム記者はこうした記事を書いている。

「今回のロシアの防衛の特筆すべき点は至るところに無人機が存在し、ウクライナ軍の位置についての詳細情報をリアルタイムで軍に提供しているため、神風無人機による集中攻撃ないしは命中度の高い攻撃を行うことが可能となっていることだ」ビルンバーム記者はこう書いている。

ビルンバーム記者は米軍でさえ、過去数十年の戦闘経験では敵からこうした脅威にさらされたことはないと書いている。

ビルンバーム記者は、ウクライナ軍は装甲車隊でロシアの防衛線を突破しようとした挙句、砲撃、対戦車砲ミサイル、弾幕、ヘリコプターからの凄まじい砲撃に遭遇し、その結果、大勢の人員を失い、軍事機器も大きな損害を被ったと指摘した。

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神風ドローン「ランセット」を米国人専門家が評価

2023年6月30日, 06:12

ロシアの神風ドローン「ランセット」はウクライナ軍にとって最も深刻な脅威の一つになった。コラムニストのピーター・スーチウ氏が米国の軍事・防衛ニュースサイト19FortyFiveに寄稿した記事の中でこう語った。

スーチウ氏によれば、ロシアは、適切な標的を探し、致命的に精度の高い攻撃ができる徘徊型兵器用弾薬の使用により重点を置いているという。

スーチウ氏は、ロシアの「ランセット」は極めて効果抜群でエコノミーな兵器で、偵察や攻撃に使用できると論じている。プラスチックと複合材料でできているため、3キロのドローン弾頭を含めても重量は12キロたらず。スーチウ氏は「ランセット」の価格をわずか3万5000ドル(506万円以上)程度と見積もっている。

6月初め、ロシア国防省は、ロシア軍が神風ドローン「ランセット3」を使って、独がウクライナに供与した対空防衛ミサイルシステム「IRIS-T SLM」の運用に必要な可搬式レーダー設備TRML-4Dを撃破する映像を公開している。

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ウクライナ軍兵士、ロシアの地雷原が軍の士気を損ねていると弱音をこぼす

2023年7月21日, 00:03 (更新: 2023年7月21日, 00:46)

ロシア軍が地雷を敷き詰めて構築した広大な地雷原は、西側の多くの戦闘車両を擱座させただけでなく、ウクライナ軍の人員にも多大な損失をもたらした。これは攻撃作戦に参加しているウクライナ軍の士気を著しく損ねている。英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が多数のウクライナ軍兵士の話として報じている。

FTのインタビューに応じたコールサイン「スルタン」を持つウクライナ軍特殊部隊第78連隊の指揮官は、地雷の爆発に巻き込まれて現在野戦病院にいる。この指揮官はFTのインタビューで次のように語った。

「我われは10個旅団で攻撃することができるが、これはうまくいかない。地雷がいたるところにあるからだ。0.5メートルごとに地雷が敷設されている。」

FTによると、米国製の歩兵戦闘車「ブラッドレー」や独製の戦車「レオパルト2」などの欧米の装甲車両はウクライナ軍兵士にある程度の防御を提供したものの、地雷攻撃によって多くの装甲車両が破壊されて動けなくなったためその前進が阻止され、ウクライナ軍は砲火を浴びながら地雷原を歩くことになった。結果的に、ウクライナの攻撃は「ひどく遅い」ものとなり、ウクライナ軍兵士は深刻な心的外傷を受けたという。

したがって、北大西洋条約機構(NATO)が供与した装甲車両を破壊し、兵士を負傷させ、士気を損なっているロシアの広大な地雷原ほど恐ろしい軍事的障害物はないと、FTは指摘している。また同紙によると、ウクライナ軍指導部は、西側の同盟国はウクライナに地雷除去装備をもっとたくさん供与すべきであり、その一部は米国から提供されたが、約束されていた数より少なかったと発表した。

なお、ロシア軍指導部は、ウクライナが反転攻勢を始めた6月4日以降の最初の1週間だけで、ウクライナ軍は兵士2万6000人超、戦車などを含む戦闘車両1244台、航空機21機、ヘリコプター6機を失ったと発表した。そこには独製のレオパルト戦車17両、フランスが供与したAMX装輪装甲車5両、米国製のブラッドレー歩兵戦闘車12台、ポーランド、米国、フランスが提供したM777榴弾砲43門と自走砲46門が含まれている。

戦場で煙を上げるレオパルト戦車の映像は西側諸国で大きな反響を呼んだ。キエフによるNATO戦闘車両の多大な損失は、米国が新しい装備を緊急輸送することによっても確認することができる。

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欧米が訓練したはずのウクライナ兵が反攻で失敗の連続

2023年7月19日, 09:57

この冬、米国と欧州諸国はウクライナ軍に複合的な攻撃マヌーバを訓練し、地雷除去用の設備を提供したが、にもかかわらず、ウクライナ軍の反攻は失敗し続けている。ワシントンポスト紙が消息筋からの情報として報じた。

匿名を希望した米国の高官の消息筋は、ウクライナ軍は極めて高速な反応をせねばならないと指摘している。

「彼ら(編集:ウクライナ軍)は障害を克服するためにこれらのアビリティを活用できる。だが、それを迅速に行わねばならない。」

ワシントンポスト紙は、キエフの「反攻での成功は限定的」であるにもかかわらず、西側は「ウクライナはこれからまだ大規模な作戦を続ける」ものと期待しており、その作戦が「突破口を開く」と思っていると消息筋は語っている。

一方でウクライナの主たる支援者らの側でも、武器弾薬が限界まで制限された中で、果たしてウクライナが迅速に行動できるのかについてはますます疑問である。ワシントンポスト紙は高官やアナリストの発言を引用し、ウクライナ軍は未だに「戦車、装甲車、歩兵、大砲、航空の大きなグループを用いて協調したマヌーバ」を行う代わりに「消耗戦」の戦法を取り続けていると書いている。同紙によれば、ウクライナ軍はこの反攻では訓練を受けた12の旅団のうちわずか4旅団しか用いていない。

「ロシア軍の反応はあまりに速い」

ワシントンポスト紙によれば、ウクライナ政権はまた、ウクライナ軍側から近づく脅威にロシア軍が瞬時に反応してくるとこぼしている。

「ウクライナの公式人らの話では、ロシアは装甲車両や遠隔地雷除去システム(MICLIC)などに対して特に迅速に砲撃してくる。」

ウクライナ軍は反攻では装甲部隊を使ってロシア軍の防衛線を突破しようと試みたものの、航空支援を受けたロシア軍からの激しい砲撃に遭い、失敗に終わった。

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https://www.rt.com/news/580035-report-ukraine-bradley-spare-parts-shortages/

2023/07/20 15:53

ウクライナ、米国提供のハードウェアに問題か?

ウクライナ軍が、米国から供与されたブラッドレー戦闘車の予備部品不足に直面している。ワシントン・ポスト紙が木曜日に報じた。同紙はまた、キエフに提供された車両のうち、およそ12台が修理不能な損傷を受けたとする匿名の国防総省当局者の話を引用している。   

複数の無名のウクライナ軍兵士がポスト紙に語ったところによると、ロシアの広範囲に及ぶ地雷原が、彼らの装備にとって最大の脅威となっている。   

ウクライナの部隊は、おそらく限られた予備パーツしか自由に使えないであろう指揮官に、スペアパーツの正式な要請をしなければならないことを詳述した。   

ポスト紙によると、ウクライナの兵士たちは、他の車両を修理するために、損傷の激しいブラッドレーを「ドナー」と称して共食いさせることを日常的に行っているという。   

「ドナーになる前は、最小限の修理をして他の車両が損傷するのを待っていた」と、あるウクライナ軍兵士は米紙に語っている。   

ドナー車両はその後、ポーランドに送られ、より高度な修理が施されるという。しかし、ウクライナ軍は、前線に戻されるまで通常数週間かかるため、ハードウェアの撤去を最小限にしようとしている。   

匿名の米軍関係者はポスト紙の取材に対し、アメリカの在庫からスペアパーツが届けられることに関連した問題は知らないと語った。しかし、ウクライナ自身のサプライチェーンにボトルネックが存在する可能性はあると推測している。 

同紙は、これまでに約12機のブラッドレーが破壊されたことを確認したとして、関係者のコメントを引用した。一方、ポスト紙は、「オープンソース」の軍事調査会社オリックスが、6月初旬のウクライナの反攻開始以来、さまざまな深刻さの被害を受けた米国製のハードウェアをさらに数十台数えたと指摘した。 

ワシントンがキエフに提供すると約束した190台の戦闘車両のうち、半分以上がウクライナ軍に提供されたと、無名の米政府高官が明らかにした。  

ブラッドレーは、3人の乗員で運用される追跡式の軽装甲車両で、さらに6人の部隊を乗せることができる。25mm自動砲とTOW対戦車ミサイルで武装している。  

ジョー・バイデンが1月にウクライナへの供与を発表した際、国防総省はこの車両を「戦車殺し」と表現し、「戦場で有利になるレベルの火力と装甲」を提供すると主張した。   

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