2024年4月1日月曜日

ストームシャドウを分解

https://sputnikglobe.com/20240329/stripping-the-storm-shadow-what-russia-can-learn-studying-europes-most-fearsome-missile-1117640832.html

ヨーロッパで最も恐ろしいミサイルからロシアが学べること

スプートニクは、ウクライナに大量に納入された英仏の長距離巡航ミサイル、ストームシャドウを独占的に直接覗き見ることができた。この兵器を研究することで、ロシアの軍事・防衛科学者はどのような知識を得るのか?スプートニクのベテラン軍事オブザーバーでミサイル専門家のアレクサンドル・ミハイロフが語る。

バルカン半島、中東、西アジア、北アフリカの弱小国を標的に、技術力と軍事力を駆使することに慣れていたNATOは、ウクライナの代理戦争で不意打ちを食らった。ロシア軍が数十億ドル相当の西側の軍備を破壊し始め、その映像をメディアやソーシャル・メディアにアップロードし、NATOの武器がソ連やロシアの類似品より優れているというのは単なる神話に過ぎないことを世界に示した。

金曜日にスプートニクは、ロシアの軍事専門家がストームシャドウを解体し、検査しているユニークな映像を公開した。ストームシャドウは、イギリスとフランスが2023年にウクライナに送り始めた1発300万ドルの最新鋭巡航ミサイルである。

全長5.1メートル、重量1,300キロのこのミサイルは、450キロの弾頭を搭載し、飛行中にマッハ0.95まで加速し、550キロの射程距離を持ち、GPS、慣性航法、赤外線、TERPROM誘導を備えている。フランスのSCALPミサイルとして知られるストームシャドウは、ドイツのタウルスとともに、欧州NATO加盟国の長距離精密巡航攻撃能力の基幹である。

ロシアの安全保障問題志向のシンクタンク、軍事政治分析局のアレクサンドル・ミハイロフ局長は、「自国の高度なロケット科学能力を持つロシアが、トロフィー・ストームシャドーを研究してコピーする必要はない。然るに、ミサイルの研究は、エンジンや弾頭からソフトウェアに至るまで、ミサイルに搭載されたシステムがどのように機能し、互いに影響し合っているのかを知るためにも、非常に有益である。」とミハイロフ氏はスプートニクに語った。

「我々の専門家たちは、兵器の製造に使われた合金を解明する。誘導システムやナビゲーション・システムとの相互作用、そしてソフトウェア自体も解明する。似たような兵器の製造方法はすでに知っているし、より優れたものも知っている。しかし、敵がデリケートな分野でどのような技術やイノベーションを使っているのかを知ることは必要だ。」

少なくとも、ミハイロフ氏はロシアがストームシャドウを分析することで、敵がウクライナの戦場でこれらのミサイルを使用する戦術を変更せざるを得なくなることを期待している。

軍事戦略施設だけでなく、クリミア橋のようなインフラも含まれる。

ミハイロフ氏は、ロシアはストームシャドウを撃退できる防衛手段を保有していることを証明したと述べ、トーアM2やブークM2/M3からS-300やS-400に至るまで、防空・ミサイル防衛手段を列挙した。ストームシャドウは高価なミサイルであり、高価な対抗ミサイルを使わなければならない。

ストームシャドウにせよ、タウルスにせよ、その他の武器にせよ、実際の使用例は、武器メーカーが武器展示会で潜在的な購入者に提示することの多い、ドライな技術的特徴や宣伝資料よりもはるかに多くのことを伝え、参考になる。

「あらゆる軍事行動、特に大規模なもの、ロシアや西側の最新兵器システムを大量に使用するものは、物事の真の価値を明らかにする。私たちはしばしば様々な展示会や国際フォーラムに行き、これらの様々な戦闘機、対ミサイルシステム、長距離弾薬がどのように機能するかを紹介するプレゼンテーションを目にする。然るに、装備品の制御システムは、時に深刻な故障を引き起こす。」ミハイロフはこう強調した。

ストームシャドウの場合、これらの兵器はすでにウクライナの作戦地域ですでに使用されている。撃墜が可能であることは証明されているし、特定の目標に命中もしている。ストームシャドウがどのように機能し、どのように対抗するかについて、一定の経験が蓄積されている。

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