ロシアは制裁に全力適応 - 経済省

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2024年4月23日 19:34

今年の国内総生産は2.8％の拡大が見込まれる

ロシア経済開発省は、国内の消費需要と投資需要を理由に、2024年の成長率予測を引き上げた。

マクシム・レシェトニコフ経済相は火曜日の政府会議で、今年の国内総生産は2.8％拡大すると述べた。これは、2024年の国内総生産2.3％という前回予想に比べ、良好な数字である。

ロシア経済は新たな外部経済状況に適応しているだけでなく、持続的に発展する能力を示している。

同予測では、ロシア経済の成長に対する主な外部リスクとして、制裁の強化と世界経済の減速を挙げている。また、潜在的な需給バランスの崩れや労働市場関連の問題もロシア経済に悪影響を及ぼす可能性があるとしている。

2025年については、同省のGDP成長率予測は変わらず2.3％である。

同省は、インフレ率は今年末までに5.1％まで鈍化すると予想しているが、これは前回の予想値および中央銀行の目標値である4％を上回る。

実質可処分所得と小売業の予測は大幅に改善され、所得は2024年に5.2%増加すると見られ、前回予測の2.7%増加から上昇した。

小売売上高の成長率は、実質ベースで2023年の6.4％から今年は7.7％に達すると予測されている。

先週、IMFは2024年のロシア経済の成長予測を大幅に引き上げた。ワシントンに本部を置く同機関は、今年のロシアのGDP成長率を3.2％と予想しており、1月の予想値2.6％、10月の予想値1.1％から大幅に引き上げている。2025年の予測も1月の1.1％から1.8％に引き上げられた。

IMFによれば、今年のロシアの経済成長率は、アメリカ（2.7％）、イギリス（0.5％）、フランス（0.7％）、ドイツ（0.2％）など、欧米の主要国の経済成長率を上回ると予想されている。