トルコ、ハマスの負傷者1,000人以上を病院で治療：エルドアン

https://www.zerohedge.com/markets/turkey-treating-over-1000-wounded-hamas-members-hospitals-erdogan

2024年5月14日（火）午前04時45分

2番目に大きな軍隊を持つNATO同盟国が、米国が指定したテロ組織を幇助したことを認めた。

トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は、驚くほど率直な発言で、トルコが現在、国内のさまざまな病院で1000人以上のハマス・メンバーを治療していることを認めた。エルドアン大統領はこの発言の中で、トルコは彼らをテロリストとは考えておらず、イスラエルに対する「抵抗運動の一部」と考えていると強調した。

ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相が首都アンカラでエルドアンと公式訪問している最中に、他の西側同盟国を怒らせるような告白をしたことも驚きだ。

「ハマスとは、1947年以来その土地を占領されてきた抵抗組織であり、占領後もその土地を守ってきた」とエルドアンは述べ、現在イスラエルと戦っている過激派組織に対するギリシャの見方と衝突した。

「私はハマスがテロ組織だとは思っていない。それどころか、私はハマスが自分たちの土地と国民を守ろうと奮闘している人々だと見ている。」とエルドアンは付け加えた。

発表によれば：

アンカラでギリシャのキリアコス・ミツタキス首相と会談した後の記者会見で、エルドアン首相はまた、ハマスがテロ組織であるとみなすギリシャの見解に悲しみを覚えると述べた。

ギリシャとトルコは、ガザでの戦争に関するすべての問題で合意することはできないが、暴力を終わらせ、長期的な停戦が必要であることでは合意できる、とミツタキス氏は語った。

「意見を異にすることに同意しましょう。」と、ミツタキはエルドアンに答えた。

エルドアンはある時、ギリシャのカウンターパートに対し、テロ組織は「この地域の未来に居場所を持つべきではないし、これについては結束が強まっている。」と語ったが、ハマスに関しては、トルコはその定義について異なっているという。

エルドアンは、「ラファでの地上作戦は受け入れられないという点では一致している。」と説明した。

10月7日のハマスによるテロ攻撃をきっかけにガザ戦争が始まって以来、エルドアンはイスラエルとネタニヤフ首相個人を常に批判してきた。 

トルコはまた、現在起きている「人道的悲劇の悪化」を理由にイスラエルとの貿易を断った。イスラエルはエルドアンを「独裁者」と非難している。 

病院での強硬派ジハード主義者の治療に関しては、シリア戦争中にもあったことだが、その場合はイスラエルでさえ、一時は自国内の反アサド過激派に医療援助を行っていた。