2024年6月8日土曜日

ECB、2019年以来の利下げ

https://www.rt.com/business/598883-ecb-cuts-rates-inflation/

6 June, 2024 20:03

ユーロ圏全体のインフレ率は来年まで目標を上回る可能性が高い。

欧州中央銀行(ECB)は約5年ぶりに金利を引き下げ、ユーロ圏のインフレとの戦いがまだ終わっていないことを認めた。

木曜日の4分の1ポイントの金利引き下げにより、ユーロを使用する20カ国の基準金利は、9月以来続いていた史上最高の4%から3.75%に引き下げられた。規制当局は、7月に追加緩和を行うかどうかは示さなかった。

先週発表されたデータによると、ユーロ圏の5月のインフレ率は予想を上回り、前月の2.4%から2.6%に加速した。変動の激しい食品価格とエネルギー価格を除いたコア・インフレ率も、賃金が急速に上昇したため加速した。

この数字を受け、ECBは今年のインフレ見通しを3月の2.3%から2.5%に引き上げた。ECBは木曜日、インフレ率を2%の目標に戻すため、必要な限り金利を制限的に維持すると述べた。

ここ数四半期の進展にもかかわらず、賃金の伸びが上昇しているため、国内の物価上昇圧力は依然として強く、インフレ率は来年に入っても目標を上回って推移する可能性が高い。

ECBのラガルド総裁は記者団に対し、規制当局は今後もデータに依存した、会合ごとのアプローチに従うと述べた。

ラガルドは、「私たちは特定の金利パスをあらかじめ約束しているわけではありません。

ECBの決定は、今週カナダ中銀が行った同様の利下げに続く。スウェーデンとスイスの規制当局も今年、独自の利下げを発表している。

これとは対照的に、米連邦準備制度理事会(FRB)は来週、インフレ圧力を背景に、金利を23年ぶりの高水準となる5.25%から5.5%のレンジに据え置くと予想されている。

イングランド銀行も同様に、6月20日の会合で16年ぶりの高水準となる5.25%から銀行金利を引き下げることはないと予想されている。

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