ウクライナ軍の消耗

https://www.rt.com/russia/600768-us-ukraine-forces-depleted/

2024年7月9日16:07

米政府高官は、キエフが失った領土を取り戻すことは不可能と内心考えている。

キエフの外国支援者たちは、ウクライナの軍隊が手薄になっているため、ウクライナが失った領土を取り戻すことはできないと考えている。ニューヨーク・タイムズ紙が匿名の情報筋の話を引用して火曜日に報じた。

ウクライナがロシアに奪われた領土をすべて取り戻すことは、不可能に近い。しかし、キエフの戦場でのパフォーマンスが向上すれば、NATOやヨーロッパとの緊密な統合に向かうことで、紛争を勝利に導くことは可能と考えている。

アメリカ政府高官も、ウクライナが5月にアメリカ議会で承認された610億ドルを受け取り、国防強化に充てようとしていることを考えると、この時点で和平交渉を始めるのは間違いと考えている。

ワシントンは、これだけでは十分ではないかもしれず、大きな戦略的転換があれば、ロシアはまだ大きな前進を遂げる可能性があることを認めている。

カーネギー国際平和財団のシニアフェローであるマイケル・コフマンは、「ウクライナ軍は手薄になっており、数カ月にわたる困難な戦いに直面している。」コフマン氏の同僚で元情報当局者のエリック・チャラメラも、「ロシアもウクライナも現在、戦線を大きく変える能力は持っていない」と指摘している。

NYTの報道は、NATO加盟国が火曜日にワシントンで開催される首脳会議に集まる中で、ウクライナへの支援継続が議題のトップになるという。 

NATOの指導者たちは、キエフを支援する意思を再確認するが、ウクライナをNATOに加盟させるまでには至らない。AFP通信の報道によれば、NATOはゼレンスキーに、ウクライナが加盟国になるにはかなりの時間がかかることを伝えるという。

ウクライナのNATOへの野心は、ロシアが2022年に同国への攻撃を開始した主な理由のひとつとして繰り返し挙げられてきた。モスクワは、米国主導の軍事ブロックが国境に向かって拡張を続けることは、ロシアの国家安全保障に対する脅威であると強調している。