2026年2月2日月曜日

ダニエル・デイビス大佐のDeep Dive:2026年02月02日

https://www.youtube.com/watch?v=UvXvmyfdLqo

海軍のベテランが語る:トランプのイラン向け「巨大艦隊」に何ができるか

ダニエル・デイビス(Deep Dive) 「ところでや、今もう一つ、美しい艦隊がイランに向かって美しく浮いとるんや。まあ見ててや。……これ、3日前にトランプ大統領がイランに向かっとる巨大な艦隊について警告した時の言葉や。今、その艦隊は配置についてて、みんな『次は何が起きるんや』って息を呑んで見守っとる状態やな。 今日は、イギリス海軍の元准将で、実戦経験も豊富、海軍航空隊のキャリアも長いスティーブ・ジャーミーを招いて、もしアメリカとイランの間で衝突が起きたら何が起きるんか、可能性を探っていきたいと思う。スティーブ、ようこそ!」

スティーブ・ジャーミー 「呼んでくれておおきに、ダニー。アメリカの空母から出撃するアメリカ海軍の連中になりたかったわ(笑)。うちらの空母はあんたらよりちょっと小っさかったからな。でも、うちらは実戦経験がある分、有利かもしれん。確かあんたらの最後の海軍戦って、ベトナム戦争とかその辺やったやろ?」

ダニエル・デイビス 「せやな。さて、トランプがTruth Socialに書いたことをおさらいしよか。彼は『巨大な艦隊がイランに向かっとる。ベネズエラに送った時よりもデカい、空母エイブラハム・リンカーン率いる艦隊や。必要なら迅速かつ暴力的に任務を遂行する準備はできとる。イランはさっさと交渉のテーブルに来い。核兵器はあかん。時間がなくなっとるぞ』って書いとる。 さらに、『ミッドナイト・ハマー作戦』についても触れとる。あの時はイランを大破壊したけど、次はもっとひどいことになるぞ、ってな。 まず、その『ミッドナイト・ハマー作戦』から何を学べるか、スティーブの見解を聞かせてくれ」

スティーブ・ジャーミー 「あの作戦で面白かったんはな、ダニー、知る限りではアメリカの航空機は一機もイランの領空に侵入してへんのや。これは、彼らがめちゃくちゃ慎重やったからやと思う。イスラエルも同じや。ロシア製のS-300やS-400のミサイルを恐れて、イランの上空で機体を失いたくなかったんやろ。 それに、あれはいわゆる『プレゼン用の攻撃』やった節がある。アメリカとイランの間で、黙約があったんちゃうか。『一回攻撃するけど、やりすぎへんから。そっちも一応反撃してな』みたいなな。実際、イランはUAEの空軍基地を攻撃したけど、事前通告があったみたいや。政治的には騒がれたけど、実質的なインパクトは少なかった。核施設を破壊したって言われとるけど、実際には全然壊れてへん、っていう説もあるしな」

ダニエル・デイビス 「なるほど。じゃあ、もしあんたが今、イラン革命防衛隊(IRGC)の海軍司令官やとしたら、どう考える? トランプは『次はもっとデカい規模で行くぞ。ベネズエラみたいに鮮やかに勝ったるわ』ってイキっとるけど、イラン側はビビると思うか?」

スティーブ・ジャーミー 「いや、守備を固めて迎え撃つ準備をするだけやろな。今回は不意打ちを食らう可能性も低いし。前回の攻撃の時は、交渉中やったから隙を突かれた面もあったけど、彼らの立ち直りは早かった。 もし私がIRGC側やったら、『ダメージは受けるやろうけど、それ以上の損害を攻撃側(アメリカ)に与えて、攻撃を続けさせる気力を失わせたろ』って考えるな。 それにな、空母打撃群が一つ来たところで、ベネズエラ(カラカス)の時とは条件が全然違うんや。カラカスは海のすぐそばやし、アメリカ本土からも近い。防衛システムさえ無効化すれば、完璧なロケーションや。 でも、テヘランは海岸から何百マイルも離れとる。イランの反対側や。上空通過権も Pakistani(パキスタン)は出さんやろうし、サウジもUAEも『NO』や。イラクは勝手に通ることになるやろうけど、周辺国の協力は得られへん。イスラエルすら今回は慎重になっとるみたいやしな」

ダニエル・デイビス 「紙の上の戦力差だけ見れば、アメリカとイランじゃ大人と子供やけど、イランはどうやって『成功』を勝ち取ろうとするんやろ?」

スティーブ・ジャーミー 「それは簡単や。ダニー、『負けへんこと』や。最初の攻撃を生き延びて、アメリカ側に『損害ばっかりデカくて、何も得られへんやんけ』って思わせたら、イランの勝ちや。 空母打撃群一つでできるんは、短期間の『戦略的爆撃』だけや。イランみたいなデカい国をどうにかしよう思たら、陸軍が要る。でも陸軍がおらんし、政治的にも展開するつもりはないやろ。 ホワイトハウスやペンタゴンが、その爆撃で一体何を達成したいんか、私にはさっぱりわからんわ。単に『勝ったフリ』をしたいだけかもしれんけどな」

ダニエル・デイビス 「紅海でのフーシ派との戦いが参考になるんちゃうか? アメリカとイスラエルはミサイル撃ちまくって標的を破壊したけど、1ヶ月くらいで『金がかかりすぎるわ』って飽きて、適当な理由つけて引き揚げたやん」

スティーブ・ジャーミー 「イランも似たようなアプローチ(リンス&リピート)をやってくるやろな。ただ、紅海は狭いから隠れる場所が少なかったけど、インド洋の方やったらもっと広々と作戦が立てられる。 でもな、この地図を見てみ。イランを攻めるルートはかなり限られとる。サウジが通してくれへんとなると、ジョーダン(ヨルダン)からイラクを通る北の回廊か、インド洋からの南のルートしかない。これは実質的に空軍の作戦になるけど、空母リンカーン一隻と、周辺の基地の戦力だけで、イランに致命傷を与えられるかっていうと……」

ダニエル・デイビス 「この画面に出とる戦力(駆逐艦数隻とか)で、マジなダメージ与えられるんか?」

スティーブ・ジャーミー 「短期間の作戦ならな。主にトマホークミサイルを使うことになるやろ。アメリカの駆逐艦が持っとる『Mk 41』発射機は優秀やけど、中身を撃ち尽くしたら補充せなあかん。 ロシアがウクライナで毎晩やっとるような、ドローンやミサイルを混ぜた飽和攻撃をもしアメリカがやるとしたら、この艦隊のミサイル在庫は2日か、長くても4?5日で底をつくわ。航空機の爆弾はもうちょっと持つかもしれんけど、それにしたって、本格的な相手に対して空母一隻じゃあ、『デモンストレーション』以上のことはできへんわな」

ダニエル・デイビス 「じゃあ6日目にミサイルなくなったらどうするんや? 7日目にイランが『次はこっちの番や』って撃ち返してきたら?」

スティーブ・ジャーミー 「一番ええんは、6日目に『勝ったわー!』って宣言して、みんなに勲章あげて撤退することやな(笑)。 第2次湾岸戦争の時、私はアメリカの『トップガン』スクールに行ったけど、あの時は空母を6隻、地上機はその倍以上使ったんや。本格的な作戦をやるなら、それくらいの戦力が要る。空母1隻なんて、イラン側からしたら『5日間ミサイル耐えたら、あとで恥かかせたるわ』って思われるだけやで」

ダニエル・デイビス 「トランプの言う『巨大な艦隊(アルマダ)』に、アメリカ人はビビるかもしれんけど、イラン側はブラフやと見抜いとるわけやな」

スティーブ・ジャーミー 「せや。4?6日持ち堪えたら、あとは自分のペースで反撃できる。アメリカ側は何が『成功』なんか国民に説明できんくなる。 アフガニスタンの時もそうやったけど、現場の司令官は『自分の12ヶ月の任期中に何をやるか』はわかっとっても、国全体として何を達成したいんか、誰もわかっとらんかったやろ。今回もそれと同じや。明確な目標(オブジェクティブ)がない。ワインバーガー・ドクトリンやパウエル・ドクトリン(軍事力行使の際の厳格な原則)をもう一回読み返せって言いたいわ」

ダニエル・デイビス 「最後に、補充の話やけど、ミサイル撃ち尽くした駆逐艦をフル装備にするんにどれくらいかかる?」

スティーブ・ジャーミー 「空母の艦載機用なら補給艦から海上でできるけど、駆逐艦のMk 41垂直発射機にミサイルを詰め直すんは、基本的には基地に接岸せなあかん。一番近い安全な基地はディエゴ・ガルシアやけど、1500マイル(約2400キロ)も離れとる。行って戻ってくるだけで一苦労や。 結局、この戦力構成では、持続的な作戦なんて無理なんよ」

ダニエル・デイビス 「弾薬の持ちの話はわかった。次は、船の防御力、というか、イラン側の『反撃能力』について聞きたい。イランは沿岸に海軍基地を持っとるし、小型のミサイル艇もようけあるやろ。それから、陸上に配備されとる対艦ミサイルが、うちらの艦隊にどれだけの脅威になるんか、教えてくれ」

スティーブ・ジャーミー 「ええ質問やな。まずな、イランの海軍基地についてやけど、ホルムズ海峡のすぐそばにあるバンダレ・アッバースが一番重要や。ここにはロシア製のキロ級潜水艦が3?4隻おる。 このキロ級潜水艦っちゅうのは90年代の代物やけど、原子力潜水艦と違ってめちゃくちゃ静かなんや。見つけるのがえらい難しい。私はフォークランド紛争で潜水艦狩りに明け暮れたけど、結局一隻も見つけられんかった。アメリカの原子力潜水艦(SSN)にとっては、イラン近海の深い海は動きやすい場所やけど、浅いところにおるキロ級はやっぱり不気味な存在やな」

ダニエル・デイビス 「なるほど。じゃあ空軍の方はどうや? F-18やF-35Cがどれくらいの爆弾を運べて、イランの防空システムをどう突破するつもりなんや?」

スティーブ・ジャーミー 「爆弾(JDAM)の射程は10?30マイル、ミサイルなら60?100マイルってとこやな。でも問題は、イランが持っとるロシア製のS-300やS-400や。これを叩き潰さん限り、アメリカのパイロットは怖くて近づけへん。 アメリカは電子戦(ジャミング)が得意やけど、それでも防空網に捕まって撃ち落とされるリスクは常にある。もしテヘランを狙うなら、海岸線からさらに750マイル(約1200キロ)も飛ばなあかん。これはヨーロッパの半分を横断するくらいの距離や。そんな奥深くまで飛んで、もし一機でも落とされたら、捕虜の回収やら何やらで泥沼や。明確な目標もないのに、大事なパイロットの命を賭けるような真似、私やったら絶対せえへんわ」

ダニエル・デイビス 「イランの対艦ミサイルはどうや? 空母が沈められる可能性はあるんか?」

スティーブ・ジャーミー 「イランの対艦ミサイルは基本ロシア製ベースで、性能はそこそこや。よう『極超音速ミサイルで空母が沈む!』って騒ぐ奴がおるけど、それはまだ疑問やな。空母は陸の基地と違って、時速50キロ以上で動けるからな。 ミサイルを当てるには、発射した後に空母がどこに動いたか追いかける『中間誘導』と、最後に自分から突っ込んでいく『末端誘導』が要る。イランがそこまでの技術を持っとるかは怪しい。とはいえ、空母打撃群の司令官としては、地上の防空ミサイル(THAADとか)を常に警戒しなあかんから、ストレスは相当なもんやで」

ダニエル・デイビス 「結局、まとめるとこういうことか。最初の4?5日はミサイル撃ちまくってカオスを作れるし、いくつかのターゲットは叩ける。でも、その後ミサイルがなくなって、イランが本気で反撃してきたら、うちらは無防備な状態でさらされる。政権をひっくり返す(体制崩壊)なんて到底無理やし、状況が良くなる見込みもゼロ。……ワシの理解で合っとるか?」

スティーブ・ジャーミー 「その通りや。さらに言うなら、イランの『攻めの手』は他にも3つある。

中東にあるアメリカ軍基地への攻撃。 これも十分あり得る。

イスラエルへの直接攻撃。 これが一番怖い。イランのミサイルがイスラエルに降り注いだら、イスラエルはボロボロになる。イスラエルが今回の攻撃に慎重なんは、それがわかっとるからやろうな。

ホルムズ海峡の封鎖。 これをやられたら世界のエネルギー供給が止まる。石油価格は跳ね上がり、世界経済は恐慌レベルの不況に突っ込む。

皮肉なことに、これで一番得をするんはロシアや。原油価格が上がれば、ロシアには勝手に金が入ってくる。ウクライナと戦っとるロシアを助けたいんやったら、イランを攻撃するのが一番の近道やな(笑)」

ダニエル・デイビス 「うわぁ、最悪やな。でもトランプは『自分は強い』って見せたいから、引くに引けなくなって、アホな真似をするんちゃうかってのが一番心配なんや。自分で自分を角に追い詰めとるやろ」

スティーブ・ジャーミー 「私もそれを一番心配しとる。だから今は五分五分(50/50)やな。 ただ、もしホワイトハウスの中に、論理的に作戦分析ができる奴が一人でもおれば、『リスクがデカすぎてメリットが何もない』って止めるはずや。マイク・ポンペオやリンゼイ・グラハムみたいな、現場の理屈を無視して『体制崩壊や!』って叫んどる連中の言いなりになったら終わりやで。 ここ25年で、アメリカが軍事介入して成功した例が一つでもあるか? 一つもないやろ。唯一の成功と言えば、カリブ海で麻薬組織のスピードボートを沈めたくらいやけど、それは成功っちゅうより『恥』やな」

ダニエル・デイビス 「ほんまや。スティーブ、あんたの分析はクリスタルのように透明で、めちゃくちゃ鋭いわ。ホワイトハウスの連中全員にこれを聞かせたい。手遅れになる前にな。今日はほんまにおおきに!」

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