2026年3月11日水曜日

テッド・ポステル先生とニマ・アルホルシド:イランが10分でアメリカの防衛網を無効化した方法

https://www.youtube.com/watch-v=ov9DqdYuXcw

テッド、今一番気になるんは、ミサイルと防空システムのバランスをどう見てはるか、その能力はどんなもんかってことですわ。今の戦場はどないなってますのん?最新ニュースで、アメリカが韓国からパトリオットシステムとサッド(THAAD)システムを中東に持ってくるって聞きましたんやけど、いったいどないなってますのん?

まあ、どっちのシステムも、ちゃんと機能しとる時でさえ、ミサイル防衛能力なんてほぼゼロですわ。パトリオットの迎撃率については、ワシが動画を分析して見てきた限り、めっちゃ低いとしか言いようがおまへん。せいぜい数パーセントやないかな。せやからもう、あってもなくても変わらへん。

THAADシステムも、実質的に迎撃能力はないに等しいんやけど、まあ他の価値はあるんで、それはあとで説明しますわ。

それから言うとかなあかんのやけど、韓国にTHAADとパトリオットを置いたことで、アメリカが韓国にもたらした問題を考えたら――中国がこの増強にめっちゃ懸念してたわけで――韓国政府の上層部にも知り合いがおる身としては、これらのシステムを今さら持ってかれた韓国は、もう怒り爆発やと思いますで。

たとえシステムが有能ちゃうと分かっとったとしても、アメリカに無理やり押しつけられたせいで中国との関係で莫大な代償を払うてきたのに、今度はアメリカが「ほな、さいなら。返してもらいまっさ」言うて持ってきよる。そらもう、韓国がこの件でどんな政治的反発を見せるか、まだ十分に語られてへんと思いますわ。

チャズ・フリーマンみたいな人に話してもらわなあかんと思いますのやけど、ワシは韓国人の知り合いはおるけど、チャズみたいな政治的な知恵と幅はおまへんしな。でも、ワシの限られた政治的理解でも言えるのは、韓国人はこの移送に対して完全に激怒しとるやろ、ということですわ。

せやから、もともとあんまりよくなかった韓国との関係をさらに傷つけてしもたわけでんな。韓国人がアメリカを信頼してるとは思えへんし、何言うても後ろ盾になってくれるとは信じてへんと思いますわ。

そして、イランがペルシャ湾のアメリカ軍基地に与えたダメージの問題がありまんな。そのせいでペルシャ湾岸諸国が一歩引いて「自分らの領土にこんな基地、本当に要るんやろか」と考え始めとるわけですわ。

5年後にはそれらの基地はなくなっとるかもしれん、とワシは思てます。ペルシャ湾岸諸国の政治的指導部が、次の5年か10年で、静かにアメリカに撤退を求めるようになっても驚きまへんわ。イランの視点から見たら、これが実現すれば大成功ですわ。まだ起きてるとは言えへんけど、その可能性はすでに見えてますな。

この成功の大部分は、イラン政府のドローン作戦の目覚ましい成果によるもんでんな。ペルシャ湾のアメリカ軍基地に対してやった作戦のことですわ。基地に大きなダメージを与えただけやなく、イランはアメリカとイスラエルがイスラエルへの攻撃の種類を把握するために必要な、主要なレーダーをすべて破壊してしまいましてん。

これについてはすぐ説明しまっさ。今イスラエルでは、プレスで文字通り「サイレンが鳴ったらシェルターに避難しろ」言われてますのや。つまり、早期警戒がもうほぼないということですわ。以前は何分もありましたやん、5分とか10分とかの早期警戒があった。今はサイレンが鳴って、せいぜい1-2分で避難しなあかん、そんな状況になってますのや。もちろん、与えられとるダメージのレベルは明らかに高うなってますわ。

あんまり報道されてへんけど、テルアビブやハイファの上空を見て、ミサイルが飛んでくるのと地上での爆発の閃光を見れば分かりますわ。これらのミサイルはめっちゃ強力でんな。というのも、6月25日からの12日間戦争で見た多くのミサイルは、古いイランのミサイルで、戦略的にはただイスラエルに向けてぶち込んで、どないなるか見てみよ、迎撃ミサイルを消耗させたろ、という感じやったと思いますわ。

例えばパトリオットの発射が多いの、見たことありますやろ。目標があるようには見えへんのに発射されとるやつ。なんでそうなるか説明しまっさ。これらの弾道ミサイルは――古いやつの話でっせ、新しいやつは地面まで真っ直ぐ飛んでって大きなダメージを与える――飛ぶ間に回転して分解することがあるんですわ。ガラクタがわーっと落ちてきよる。パトリオットシステムはその落下するガラクタを探知しよる。自動システムやから「ああ大変、入ってくる航空機や、敵の目標や」言うて迎撃ミサイルを発射し始めるわけですわ。

これ、1991年の湾岸戦争でも同じことがありましてん。弾道ミサイルが地面に当たって爆発すると、その後に大量のパトリオットが発射されよるんですわ。みんなで頭かいて「いったい何をねらっとるんやろ?」て考えましてん。それで、大高度でスカッドが多数分解しとることが分かってたし、大気に不利な角度で突入したら回転してただけで分解してしまうと気づいてん。落下速度を計算したら「ああ、このシステムが狙っとるのは落下するガラクタや」ということになりましたわ。今もそれが続いとると思いますわ。

せやから迎撃率はずっとめっちゃ低かった。今やそのレーダーたちが役割を果たせへん状態で、システムは理論上は機能してへんわけですわ。以前は理論上は機能しとったけど効果はすごく低かった。実際のところ、あんまり変わってへんと思うけど、心理的な意味では大きく変わりましたわ。

ではスライド4を出してもらえますか?ミサイル防衛の基本的な機能アーキテクチャを説明しますわ。どのミサイル防衛にも当てはまる話ですわ。

スライドの右中央に「早期警戒レーダー」と書いてありますな。この早期警戒レーダーは巨大なレーダーでんな。そのうち写真お見せしますけど、これがカタールで破壊された巨大レーダーですわ。UHF(超高周波)レーダーと呼ばれるもんで、実はワシこのレーダーのことよう知っとるんですわ、アメリカ防衛用の早期警戒レーダーやからな。アメリカ国内に4-5基、イングランドにも1基運用されてますわ。

このレーダーは特定の周波数で動作しますのや。周波数が大事でんのは、弾頭がレーダー波の非常に効率的な反射体になるように選ばれとるからですわ。UHF周波数での典型的な弾頭のレーダー反射断面積は1平方メートルくらいでんな。1平方メートルの反射体を想像してみてください。これはかなりの反射体やけど、それはUHFの、正しい周波数だからの話ですわ。

さて、その大レーダーから左側を見ると、通信ラインで接続された小さなレーダーがあります。これらの小さなレーダーの仕事は、大きな低周波レーダーよりもずっと高い精度で、入ってくる弾頭を捕捉してトラッキングすることでんな。そのため、はるかに高い周波数で動作します。THAADレーダーの場合、約10ギガヘルツと0.4-0.5ギガヘルツで動作しますのや。10ギガヘルツの方が0.5ギガヘルツの20倍の高周波ですわ。

この高い周波数では、弾頭からのレーダー反射が1000分の1か100分の1になってしまいます。言い換えると、高周波のせいで、反射断面積が1平方メートルではなく、実際には100分の1か1000分の1平方メートルになるわけですわ。せやから、この小さなレーダーがどれだけ強力でも、入ってくる弾頭を捕捉するのがずっと難しくなりよる。つまり大きなレーダーからのキューイング情報が必要ですのや。大きなレーダーがキューイング情報を高周波の小さな追跡レーダーに渡して、それで入ってくる目標をトラッキングして、迎撃ミサイルを誘導して迎撃しようとするわけですわ。

せやから、これらの高周波Xバンドレーダーは、このキューイング情報なしには入ってくる弾頭を捕捉できへんのですわ。レーダーを懐中電灯に例えて考えると分かりやすいですわ。懐中電灯を持ってて、入ってくる物体があるとする。どこにあるか正確に分からへんから、空を走査して探すわけですわ。これが捜索・捕捉フェーズと呼ばれるもんで、空の様々な点を見て、物体がそこにあれば見えるまで十分長く止まっとかなあかん。ただ横断するだけではあかん。せやから、めちゃくちゃ時間がかかるんですわ。

位置情報が絞れたら、つまりキューイング情報があれば、そのレーダーは入ってくる物体がいる空域に焦点を当てて、ずっと簡単に捕捉できますのや。そのキューイング情報なしでは、目標を全く捕捉できへんかもしれへん。せやから、あの大きな監視レーダーを失ったら――西側が失ったわけですが――THAADレーダーは突然目標を捕捉できなくなりよる。

もうTHAADレーダーは地獄みたいな状況になってますわ。ほぼ機能してへんと言っていい。

ではスライド6に行きましょ。水上艦については、バリスティックミサイルに対して迎撃ミサイルを発射することになっとる。つまり、沖合のイージス巡洋艦が、入ってくる弾頭に対してSM6やSM3迎撃ミサイルを発射して、イスラエルを守ろうとしてるとされてます。

実際にそうなっとるかどうかは疑わしいですわ。というのも、船が安全な距離でイスラエルの沖合に停止しとるとしたら、迎撃ミサイルは速度が遅すぎてしまいます。それに、入ってくる弾頭を十分早く捕捉できるかどうかも非常に疑わしい。弾頭を捕捉できるとすれば、THAADレーダーがその情報をイージス艦に渡す場合だけですわ。でも、もともとイージス艦のレーダーはさらに弱いんやから、THAADレーダーのキューイング情報がないと使い物にならへん。

このダイアグラムを見たら、下中央に「リモートセンサー」とありますな、これがTHAADレーダーです。THAADレーダーは衛星からか、ペルシャ湾の場合は今破壊されたあの大きなレーダーからキューイング情報を得てたわけですわ。今はTHAADレーダーはその大レーダーからキューイング情報を得られへん。そして、たとえキューイング情報があったとしても、THAADレーダーがその情報を艦船に渡しても、艦船は自分のレーダーで入ってくる弾頭を捕捉できへんわけですわ。

これ、もう完全にぐちゃぐちゃですわ。そして、ワシはこのことを10年以上前から言い続けてきた。すべてのツケが回ってきてますのや。すべての鶏が帰ってきてる。すべてが崩れ落ちてるんは、すべての決定が技術的な合理性やなくて政治によってなされてきたからですわ。

なんでこんな情けないイージス艦があるんか――コストは莫大やのにミサイル防衛の面では何もできへん――というと、エレン・タウシャーがいたからですわ。彼女は下院軍事委員会にいた人物で、艦船ベースのミサイル防衛が好きやった。技術的な知識は全くなかった。ワシが証言できますわ、彼女と関わろうとした不快な経験があるから。

最初に会ったとき、友好的な会議を期待してたのに、口を開けた瞬間からもう眉毛が焦げる思いでしたわ。こんなに無礼な人は会ったことないですわ。ロシアのために働いてると非難されましたしな。まあ彼女は亡くなられましたけど、今でもいたらイランのために働いてると言うとったやろな。

本当に不快な人やったけど、彼女にはこれが自分の作品やったんですわ。機能するかどうかは気にしてへんかった。これが彼女のお気に入りプロジェクトやった。誠実な技術的疑問を技術的分析で裏付けして提起しようとしたら、誰でも脅威とみなしよった。

こういう理由で、オバマ政権がこの壊滅的な決定を下したんですわ――議会の大きなエゴを持った、技術的な理解が全くない人間のせいでな。オバマ政権は政治的に動機付けられとって、「これはいい考えか?」なんて誰にも聞かへんわけですわ。そのままGOサインを出してしまった。2009年のオバマのこのシステムに関する声明を見たら、笑えますわ。新しいシステムや、新しいコンセプトがある、どうたらこうたら言うとる。まるで新しいピラミッドみたいなもんですわ。全く能力がない。

せやからこのシステムはその後ヨーロッパにも展開されてイージス・アショアになりましたのや。ルーマニアとポーランドに設置されて、どう見てもロシアを標的にしたもんやった。誰でも分かりますわ。もちろんアメリカは「これはイランを目標にしたものや、だってイランのICBMがアメリカを狙って発射されたら、ロシアの上を飛んで行くから、そこで迎撃できる」言いよった。まだ見たことのないイランのICBMをな。迎撃ミサイルは目標に到達するには速度が足りへんし、レーダーも不十分やのに、この計画をやり続けたわけですわ。

ロシアにいて技術者でウラジーミル・プーチンに助言する立場にいたら――プーチンは真剣な人物で、技術アナリストたちと話し合ってるのは明らかやから――「このシステムは仕事をこなせへんけど、ロシアを攻撃するために使える海上発射巡航ミサイルを発射できる」と気づくでっしゃろ。それでロシアが「これはミサイル防衛とちゃう、モスクワへの短い警告時間の攻撃能力を付け加えるためのもんや」と言い始めたわけですわ。アメリカは「違う、君らが間違ってる」と言い続けた。

2009年のロシア・リセットはマイケル・マクフォールやローズ・ゴドミュラーみたいな人たちが言うたように「プーチンのせい、全部プーチンが悪い」というわけとちゃいますわ。それはゴドミュラーとマクフォールのせいでんな。彼らが宿題をしてへんかった。ワシは両方とも知っとるし、実際に話したことがあるけど、どちらもこれらのシステムに能力がないことを知らんかった。マクフォールは一度ワシに質問しようとしたんやけど、ワシが落ち着いて説明し始めたら、自分がどれだけ知らないかを暴露されたくないから逃げ出しよった。

彼らはロシア人に「問題ない、心配いらん」と言い続けたわけですわ。ロシア人は「このやつらはワシらを油断させて攻撃しようとしてる」と思い始めた。歴史を振り返ると、それが正しかったように見えますな。

ロシア・リセットが失敗したのはヒラリー・クリントン、ローズ・ゴドミュラー、マイク・マクフォール、エレン・タウシャー、こういった素晴らしい深い思想家たちのせいですわ。彼らは自分たちに責任があると思ってへん。いつもロシアのせい、プーチンが悪い人やというわけですわ。実際のところ、彼らは完全な無知者ですわ。それが穏やかな表現でんな。実際はもっとひどい。なぜなら知れたはずやし、知るべきやったから。彼らは嘘をついてる完全な無知者や。これがロシア・リセットが失敗した理由ですわ。

スライド7に行きましょ。このダイアグラムを見たら、イージス・レーダー・アンテナがラベルされてますな。詳しいことは省きますけど、レーダーの能力は3つの重要なパラメータに依存しますのや。アンテナのサイズ、アンテナから放射される電力、そして観察しようとしている目標のレーダー反射断面積ですわ。アンテナが大きければ、より多くの反射信号を収集できる。より強力であれば、よりかすかな物体を見られる。物体が非常にかすかな反射体か非常に良い反射体かによって、より遠くまで見えたり見えへんかったりする。これがパワー・アパーチャー積と呼ばれる指標ですわ、正確に言えばパワー・アパーチャー・レーダー反射断面積積ですな。

このレーダーはかなり小さいことに注目してください。航空機に対して使うんやったらものすごく強力でんな。航空機のレーダー反射断面積は入ってくる弾頭より100倍か1000倍も大きいから。せやから、航空機を見たり、数十キロの範囲を扱うんやったら、攻撃してくる航空機やクルーズミサイルへの防空としてはめちゃくちゃ優秀なレーダーですわ。でも弾道弾頭に使いたいんやったら?役に立たへん。仕事ができへん。

スライド8に行きましょ。これがTHAADレーダーですわ。中東で少なくとも4基のこのレーダーが運用されてましたのや。これらのレーダーは――スライド9に行ってもろて――あの大レーダーからキューイング情報をもらってたわけですわ。この大きいピラミッド型のレーダーがカタールで破壊されたやつです。直径30メートル、アンテナサイズ750平方メートルほどありますのや。アンテナサイズは大事でんな。大きいアンテナほどパワーも比例して大きい。フェーズドアレイ設計なので、大きいということはパワーも大きいということですわ。なんでこのレーダーのパワー・アパーチャー積が、先のスライドで見た小さなレーダーに比べてめちゃくちゃ優れとるかというのが分かりますやろ。

スライド9でFBXレーダー(THAADレーダー)と、カタールで破壊されたAN-132レーダーのサイズ比較が見れますのや。

定性的な話しかしてへんけど、すべて計算で裏付けられてますのやで。システムはもはや入ってくる弾頭を探知してトラッキングできへん。結果として、迎撃ミサイルを発射できへんだけやなく――まあ迎撃率はもともとほぼゼロやったから、それほど変わらへんのやけど――早期警戒の状況が変わってしまいましたのや。テルアビブへの攻撃ならテルアビブに警報を出せるけど、ハイファやベエルシェバには出したくない。警報を出して攻撃が来えへんかったら人が混乱するから。でも今はどこに攻撃が来るか特定できへん。衛星で発射を見て攻撃が来るとは分かるけど、それをトラッキングできへん。

衛星についても簡単に説明しますわ。宇宙ベースのシステムは機能してます。「何かを知ることは何も知らないよりいい」ということはいつも正しい。このシステムは非常に限定的やけど、いくらかの情報を与えてくれるという点ではすごく有能ですわ。イランでミサイルが発射されたら見えますのや。実際、ドローンが発射される際の排気煙も見えると思いますわ。各ドローンには最初の加速のための小さなロケットモーターがついとって、それで加速させてから巡航に入る。衛星はその排気プルームを見ることができますのや。

でもそれはどこに向かってるかを教えてくれへん。数秒しか燃えへんから。トラッキング情報は全くない。暗い夜に何キロか離れた所から誰かが煙草に火をつけてちょっと光ってすぐ消えるような感じですわ。その人があなたに向かってくるんか、別の方向に行くんか、どんなルートを取るんかも分からへん。

イスラエルの場合、見ているミサイルの種類は分かりますのや。ロケットの発射は一定量のパワーを放射して、飛行経路があって、プルームの長さが変化する。これを宇宙から見ると、プルームのプロフィールの変化が見えて「あ、これはアルファX、これは別のもの」と識別できる。役には立つけど、どこに着弾するかは分からへん。ハイファかテルアビブかは分からへん。そういう情報はあるということですわ。

スライド11で宇宙の衛星の図解をお見せしましょ。

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