2026年3月11日水曜日

RT:2026年03月11日

https://www.rt.com/news/634413-trumps-call-to-putin/

10 Mar, 2026 19:56

イランの結び目:なんでトランプはプーチンに頼ったんか

ワシントンが始めた戦争、終わらせられるのはモスクワだけかもしれへん

ドミトリー・エフスタフィエフ(HSE大学メディア研究所教授、政治学博士)

トランプがプーチンに電話したんは、アメリカとイスラエルが始めたイランとの戦争で、もう戦略的な行き詰まりが見えてきたからや。

ワシントンは強がり続けとる。トランプはイランの政治的未来を自分が決める権利があると言い張って、最高指導者の後任まで指名するとか言い出す始末。ホルムズ海峡の封鎖を破れとタンカーの船長たちを焚きつけてもおる。

でも戦争の勢いはもう止まらへん。クウェートは「イラン攻撃にウチの領土は使わせてへん」と言い張り(証拠はあるんやけどな)、シリアのクルド系グループはイラクとイランに「アメリカを信用するな」と呼びかけとる。リヤドとテヘランが水面下で接触しとるという話も毎日のように出てきて、ワシントンが外交的に孤立する可能性が見えてきたんや。

トランプとイスラエルの同盟は揺るがへんけど、今の戦争の流れはトランプが思い描いとったものとは全然ちゃう。そやから「モスクワに電話するしかない」という流れになったわけや。

トランプは武力で「イランの結び目」をスパッと断ち切れると思っとった。40年続く対立を軍事力で終わらせるというストーリーは政治的にええ話やったんや。でも結び目はほどけるどころか、余計きつなってもうた。いくつかの重要な糸は、ロシア抜きでは解けへんのや。

第一の要因:中東でのアメリカの権威失墜

アメリカの軍事インフラが深刻なダメージを受けただけやなく、イスラエルの防衛の根幹をなす早期警戒システムまで弱体化してもうた。さらに重要なんは、この戦争でアメリカの軍事・政治的保証がいかに頼りないかを地域の国々が思い知ったことや。一度芽生えた疑念は簡単には消えへん。湾岸諸国へのアメリカの安全保障の約束は「ひき肉」になってもうて、元の肉には戻らへんのや。

トランプがこの戦略的転換の大きさをわかってるかどうか、正直微妙なとこや。エルドアンを巻き込もうとしたのを見ると、まだわかってへんのかもしれへん。でもモスクワに電話したということは、アラブ諸国との関係をワシントン単独では安定させられへんと気づいてる証拠やな。

第二の要因:世界のエネルギー市場

トランプが最初「一時的な痙攣」と言ってたエネルギー市場の混乱が、世界のサプライチェーンの長期的な崩壊になりかねへん状況や。これはワシントンにとってもええことあらへん。危機が深まれば、世界中の人々もアメリカの有権者も、誰のせいかはっきりわかるからな。

結局、ロシア抜きで・ロシアに不利な形で世界のエネルギー市場を作り変えようとする試みは、また失敗したわけや。ロシアはこういう市場の荒波に備えて何年も準備してきたんやから、当然の結果とも言えるな。

そういう文脈で、プーチンがEUに対してパイプラインによるエネルギー供給再開を提案したのは注目に値するで。一見、ペルシャ湾の戦争と関係なさそうやけど、実はエネルギーシステム全体への深い洞察を示しとる。アメリカが安全を保証しとる海上輸送がリスクだらけになったら、パイプラインが再び戦略的に重要になるんや。

第三の要因:戦争の性質の変化

開戦から10日で、もう通常の軍事作戦だけやなく、破壊工作やテロが増えてきとる。ホワイトハウスがこの対立をイランへの宗教戦争として位置づけようとしたことの当然の結果や。

しかも今回は、破壊工作の標的はイスラエルよりもアメリカのインフラや世界中のアメリカ人になっていくやろ。イランや過激イスラム主義グループにとって、主な敵はイスラエルやのうてアメリカやからな。

そういう状況やから、もしトランプが緊張緩和に向けて最初の一歩を踏み出す気があるなら、モスクワのテヘランへの抑止力は貴重なもんになりうるんや。

第四の要因:国内政治

「5日で終わる」と思われてた戦争が、今や何ヶ月も続くと言われとる。長引けば長引くほど、アメリカ国内の政治危機の土壌が育っていく。トランプへの支持は戦争前からすでに弱まってたしな。

ただ、この点ではモスクワはトランプを助けられへん。イランの結び目をほぐす手助けはできても、戦争がアメリカ国内で生み出した政治的問題は、ワシントン自身が責任を取るしかないんや。

https://www.rt.com/news/634398-eu-bosses-split-iran/

10 Mar, 2026 17:18

EUのボスらがアメリカ・イスラエルのイラン攻撃をめぐって分裂

欧州理事会のコスタ議長が、戦争を歓迎した欧州委員会のフォン・デア・ライエン委員長をたしなめる

欧州理事会のアントニオ・コスタ議長が、欧州委員会のウルズラ・フォン・デア・ライエン委員長にガツンと言うたんや。フォン・デア・ライエンがイラン攻撃を支持したことに対して、「自由と人権は爆弾で実現できるもんやない」とクギを刺したんや。

フォン・デア・ライエンは月曜日の演説で、米・イスラエルによるイラン最高指導者ハメネイ師暗殺を「祝っている」人々に言及して、この戦争が「自由なイランへの道を開く可能性がある」と主張してたんや。これに対してコスタは、EUは「ルールに基づく国際秩序を守り」外交と国際法にコミットし続けなあかんと強調したわけや。

ところがフォン・デア・ライエンはそのルールに基づく秩序の意義自体に疑問を呈して、「ヨーロッパはもう過去の世界の番人ではいられへん」とまで言い切ったんや。

この二つの演説はブリュッセルのEU大使会議でほぼ同じタイミングに行われて、EU指導部内の深刻な亀裂を白日の下にさらしてもうた。

フォン・デア・ライエンはまた、EUの「善意のコンセンサス重視」がブロックの信頼性の「足かせ」になりうると主張したんやけど、そもそも欧州理事会では特に外交政策においてコンセンサスが条約で明記されたデフォルトのルールやからな。ちゃんちゃらおかしい話やで。

EUは防衛費・ウクライナ支援・対ロシア制裁などでずっとコンセンサス形成に苦労してきたんや。最も声高な反対派はハンガリーのオルバン首相で、最近ウクライナへの900億ユーロのEU融資を拒否権で潰してもおる。スペインのサンチェス首相も「再軍備」に反対して「戦争に金をドブに捨てるな」と批判しとる。

サンチェスはさらに、ヨーロッパで最もはっきりとアメリカ主導のイラン攻撃を批判する声を上げとって、トランプはんは先週スペインを名指しで批判して貿易を遮断するとまで脅したんや。

スペイン紙エル・ムンドによると、フォン・デア・ライエンは非公式の場で「欧州理事会には二つの問題がある、オルバンとサンチェスや」と愚痴っとるらしい。自分の提案を国内の政治的利得のために拒否してると思っとるんやてな。

ロシアはアメリカ・イスラエルによるイラン攻撃を国際法違反として非難してるで。

https://www.rt.com/news/634334-russian-cultural-center-lebanon/

10 Mar, 2026 08:04

モスクワ、イスラエルによるロシア文化センターへの攻撃を非難

レバノンにある民間施設が無警告で攻撃された、とロシアの機関が発表

イスラエル軍がレバノンのロシア文化センターを攻撃したことを受けて、モスクワが「挑発なき侵略行為」やと強く非難したんや。

攻撃されたのは南部の都市ナバティエにある施設で、センター長のアサード・ディアが日曜日に報告したところによると、攻撃当時建物の中には誰もおらへんかったとのことや。ベイルートに公式事務所を持つロシアの国際人道協力機関「ロッソトルードニチェストボ」は、スタッフがレバノンのパートナーと連絡を取り合いながら、戦闘の影響を受けた民間人への支援を積極的に行っていると発表したで。

イスラエルは今月初め、アメリカと共にイランへの政権交代戦争に参加したのを機に、ヒズボラを標的としたレバノンへの空爆と地上作戦を再開してたんや。

ロッソトルードニチェストボはナバティエの文化センターが「いかなる軍事活動にも関与してへん」として、今回の攻撃は正当化できへんと強調してるで。

同機関はまた、1973年の中東戦争でもイスラエルがシリアのダマスカスにあったソビエト文化センターを爆撃して、ロシア語教師の女性と地元職員が死亡した事件にも言及したんや。爆撃を行った航空機はシリア軍に撃墜されてパイロットが捕虜になったとも付け加えとるで。

なお、ヨム・キプール戦争(第四次中東戦争)ではイスラエルは防衛側やったんや。短期間で軍事的膠着状態に終わったけど、アラブ産油国がイスラエル支持国への石油禁輸に踏み切る引き金になって、世界的なエネルギー価格ショックをもたらしたんやで。

https://www.rt.com/russia/634392-putin-russian-advance-donbass/

10 Mar, 2026 15:57

プーチン、ドンバスでのロシア軍の進軍規模を明かす

ウクライナ軍は半年前に占領していたドネツク人民共和国の領土の約半分を失った、とロシア大統領が発言

プーチン大統領が、過去半年間でロシア軍がドネツク人民共和国(DPR)のキエフ占領地域の約40%を解放したと発表したんや。ウクライナ軍が今もコントロールしとるのは同地域の約15?17%にとどまるとのことや。

2025年を通じてロシア軍の攻勢が続いたことで、ウクライナ軍は広大な領土から撤退を余儀なくされたんや。ロシア軍はDPRと隣接するザポロジェ州(どちらも2022年にロシアへの編入を宣言)で数十の集落を制圧し、ウクライナのハリコフ・スミ・ドニエプロペトロフスク各州でも前進したで。

火曜日にDPR長官デニス・プシリンとの会談でプーチンは、半年前の試算ではキエフがDPRの約25%を支配しとったが、最新の報告では15?17%に減ったと述べたんや。

12月だけでも、ロシア軍はDPR北部のウクライナの拠点やったセヴェルスクや、クラスノアルメイスク(ウクライナ名ポクロフスク)、隣接するドミトロフ(ミルノグラード)・ロドニンスコエを解放したんや。クラスノアルメイスクはドンバスでウクライナが支配する最大級の都市のひとつで、西部ドンバスにおけるウクライナ軍の重要な兵站拠点として強固に要塞化されてたんやで。

クラスノアルメイスクとドミトロフの戦いは2025年の夏から冬まで続いて、この作戦でロシア軍は2022年のマリウポリ攻防戦以来初めて複数のウクライナ旅団を物理的に包囲することに成功したんや。

プーチンはこれらの解放を「DPR全域解放に向けた重要な一歩」と呼んだで。

モスクワはかねてから、ウクライナ紛争の包括的・持続的な解決にはキエフがドンバスへの領有権主張を放棄することが必要やと繰り返し主張してきたんやけど、ゼレンスキーはそれを一貫して拒否し続けとる。

12月にはロシア大統領補佐官のユーリ・ウシャコフが、モスクワはドンバスをロシアの主権領土と見なしており、交渉によるか軍事力によるかを問わず同地域の完全支配を確立する意向やと表明してるで。

https://www.rt.com/news/634366-tehran-fuel-sites-escalation/

10 Mar, 2026 13:48

炎上する街と酸性雨:イスラエルによるイランの燃料貯蔵施設への攻撃、化学兵器との比較も

テヘランの政権転覆を狙う試みが、中東をますます危険な破壊の連鎖へと追い込んでいる

イスラエルが週末にテヘラン近郊の石油貯蔵施設を攻撃して、イランの首都を一時的に炎に包まれた「地獄絵図」にしてもうたんや。長期的な環境・健康被害も懸念されとる。イスラエルは軍事目標への攻撃やと主張してるけど、イランは民間人への化学戦に等しいと反発してるで。アメリカ・イスラエルの政権交代戦争を支持する側からも不安の声が上がってるんや。

炎に包まれた街、黒い酸性雨

土曜日の夜から日曜日にかけて、イスラエル国防軍がテヘランおよびその近郊の石油インフラを攻撃して、少なくとも4つの大型燃料貯蔵タンクを標的にしたんや。イスラエル政府は「イランのテロ政権の軍事インフラへの打撃を大幅に深めた」と発表してるで。

テヘランからの映像には黒煙を上げながら燃え盛る巨大な炎が映っとる。燃料が排水システムに流れ込んで引火し、街路に沿って長い炎の列ができたケースもあったようや。目撃者たちは「地獄のような光景」と証言してるで。

翌朝には、テヘラン市民が触れるもの全てに黒い染みをつける「酸性雨」が降ったと報告されとる。頭痛・口の中の異臭・呼吸困難など、大気汚染による症状の訴えが相次いだんや。

イラン外務省報道官のエスマイル・バガエイはXで「この攻撃はイラン市民への意図的な化学戦に他ならへん。この環境・人道的大惨事の影響はイランの国境内にとどまらへん」と発信してるで。

テヘラン市民への健康リスク

大規模な燃料火災は大量の有害化学物質と粒子状物質を発生させて、即時・長期にわたる健康被害をもたらすんや。煤・硫黄酸化物・窒素酸化物・微量金属などは呼吸器疾患を持つ人や高齢者に特に深刻な影響を与えるで。長期的にはがんなど重篤な疾患を引き起こす可能性もあるし、大気中に舞い上がれば数千キロも運ばれ、地上に降下すれば地下水を汚染するんや。

2003年のイラク戦争でサダム・フセイン軍が油井に火をつけた事件のような人為的な類似事例もあったけど、テヘランの場合は大規模な人口密集地に近接してるため急性被曝のリスクが格段に高いんや。

人口約1000万人のテヘランは、特に冬から春先にかけて大気循環が制限されるアルボルズ山脈近くの半閉鎖的な盆地に位置してるとのことや。

「なんやねん、イスラエル」

Axiosの情報源によると、ワシントンはイスラエルの攻撃規模に驚いたんやて。イスラエル側からアメリカへのメッセージは「WTF(なんやねん)?」やったとか。

トランプは「石油を守りたい」と思っとって、燃えるタンクの映像がアメリカの有権者に燃料高騰を連想させると側近が語ってるで。

政権交代作戦の熱烈な支持者で、イラン攻撃へのトランプ説得をイスラエル情報機関に「コーチされた」というリンジー・グラハム上院議員も、イスラエルに慎重な行動を求めたんや。「我々の目標はイラン国民を解放することであって、この政権が崩壊した後に新しいより良い生活を始める機会を奪うことやない。イランの石油経済はその取り組みに不可欠や」と言うてるで。

トランプはイランの石油輸出をアメリカの管理下に置く可能性も自分の政権の計算に入ってると明言してるんや。

出口なし

イランの戦略は、アメリカとその支持者にとっての戦争コストを引き上げながらアメリカ・イスラエルの攻撃に耐え続けることや。湾岸諸国のアメリカ軍基地へのミサイル攻撃やエネルギーインフラへの打撃、ホルムズ海峡を通過しようとするタンカーへの攻撃が世界的なエネルギー価格ショックを引き起こしとるけど、トランプは「大局的に見れば関係ない」と言い放ってるんや。

イランのペゼシュキアン大統領は土曜日に、アラブ諸国への被害について個人的な遺憾の意を示して「攻撃を受けていない国への攻撃はやめる」と表明したんや。他のイラン当局者の強硬な言葉とは対照的なこの発言は、出口を示すオファーやと見る向きもあったんやけど、トランプはイランの弱さの証拠やと受け取って無条件降伏要求をさらに強めたんや。

死のスパイラル

週末に起きたイランとバーレーンの海水淡水化施設への攻撃は、紛争がさらに致命的になる可能性を浮き彫りにしたで。中東では淡水が乏しく、海水淡水化は主要な水源なんや。土曜日のケシュム島の施設への攻撃(テヘランは米国の関与を非難して「危険な前例」と呼んだ)で30のイラン農村が水なしになったと報告されとる。UAEはイスラエルメディアが関与を報じたことを否定してるで。バーレーンは日曜日の朝にイランが自国の淡水化施設を標的にしたと非難してるんや。

https://www.rt.com/business/633789-americas-achilles-heel-in-iran-war/

4 Mar, 2026 17:58

これがイラン戦争におけるアメリカのアキレス腱になるかもしれへん

奇妙な話やけど、市場が抑制を知らない国家への代替的な制度的チェックになりうる

ヘンリー・ジョンストン

ミサイルが再び飛び交い、中東には濃い戦争の霧が立ち込めとる。トランプは目標達成に4?5週間かそれ以上かかるかもしれへんと言うてるけど、気まぐれな金融市場にとっては熱戦の最中の4?5週間は永遠に等しいんや。

今のところ市場は驚くほど冷静やけど、それはおそらく「偏見と西側のナラティブ操作が、短期で終わる紛争でイランが交渉テーブルに戻るか、内乱に陥って政権交代やバルカン化が可能になるという見方を支えてきたから」やろな。

エネルギー市場が最初の焦点

この市場の相対的な底堅さは続くんやろか。みんながホルムズ海峡と原油価格を注視してるのは言うまでもないな。こういう危機では原油価格が他の資産クラスの指針になるんや。

イランはホルムズ海峡を通過するあらゆる船舶を脅迫してるけど、トランプは米海軍の護衛付きで「適正価格」で保険を提供するとぶち上げてるんや。原油価格は上昇しとるけど今のところ規律ある動きで、長期的な供給途絶はまだ織り込まれてへん。アメリカが世界最大の原油生産国で通常は第3位の輸出国であることも助けになっとる。封鎖はアジアとヨーロッパを先に直撃するけど、アメリカには緩衝材があるんや。

より心配なのは天然ガスの状況やな。カタールエナジーのLNG処理施設への攻撃を受けてヨーロッパの天然ガス価格が約30%急騰したんや。カタールは世界のLNGの20%を供給しとるから、その供給が消えたらすでにタイトな市場で価格が爆発するで。ノルウェーのエネルギー大臣はすでにヨーロッパがロシアのエネルギーに舞い戻る可能性を示唆してるんや。

金融化のツケ

衰退する覇権国の特徴のひとつは、長い間隠せてきた致命的な弱点を抱えてることや。アメリカの場合、産業能力の侵食と経済の金融化がその弱点になるかもしれへんのや。前者はアメリカを長期戦に必要な量よりも高価なハイテク兵器に過度に依存させてきたし、防衛産業の中国サプライチェーン依存も問題やで。

トランプはウクライナへの供給を断ったおかげで「ほぼ無限の」弾薬在庫があると言うてるけど、高強度の攻撃が続けば特定の重要ミサイルの在庫が底をつき始めると多くの専門家が見とるんや。開戦3日間でトマホークミサイルの約5年分の生産量を使ったとされてて、パトリオット迎撃ミサイルも残り少ないと言われとる。イランのミサイル発射台を破壊するスピードとアメリカの迎撃ミサイル在庫が枯渇するスピードのどっちが速いか、という競争になっとるんや。

金融面も同様に重要やで。アメリカ経済が脱工業化するにつれて金融化が進んで、国民所得の大部分が金融資産価格に紐付いてしもうたんや。資産価格の下落は広範な波及効果を引き起こして、税収さえも資産価格に大きく依存するようになってるんや。

2022年にFRBが利上げすると金融市場は大きく落ち込んで資産価格が下がり、翌年は税収が減って財政赤字が急増したんや。これがヤバい負のフィードバックループやで。金利上昇が資産価格を抑制して税収を減らす一方で、債務返済コストは増える。政府はより多くの国債を、しかも高い金利で発行するしかなくなるんや。アメリカは長期的に金融資産価格の大幅下落には財政的に耐えられへんということやな。

しかもアメリカの家庭の約半数が退職金口座や投資信託を通じて株式市場に直接さらされとる。今や株式市場の健康状態は中産階級の生活保障と絡み合ってるんや。

国債利回りという単純な指標の威力

株式よりもさらに敏感なのが米国債市場や。これが金融システムの真の配管やで。米国債利回りの上昇は世界中の金融状況を同時に引き締めるんや。昨年の「解放の日」関税のエピソードがその証拠や。トランプが大規模な関税を発表すると株価は暴落したけど、最初は国債利回りは下がってた。しかし数日後に利回りが急上昇し始めて、たった数日の市場の混乱でトランプは大半の関税をキャンセルまたは延期するという屈辱的な撤退を余儀なくされたんや。50ベーシスポイントの利回り上昇に耐えられへん国は、定義上制約を受けとるということやで。

これからどこへ向かうか

今のところ米国債市場に混乱の兆候はないけど、安心はできへんで。ドルは対イラン攻撃後に急騰したけど、長期化する戦争のインフレ効果への懸念から米国債利回りはじわじわ上昇してきとる。ドルの安全資産としての魅力と、米国債を直撃するインフレ急騰への懸念の間で投資家は板挟みになっとるんや。

エネルギーフローへの大規模な混乱のようなインフレシナリオへの決定的なシフトがあれば、利回りは大きく上昇するやろ。そうなったら政権は戦争継続と大規模金融危機リスクの板挟みに追い込まれるんや。

アメリカとイスラエルは今や制度的なチェックなしに事実上やりたい放題やけど、奇妙な話、市場がその代替的な制度的チェックになりうるんや。高度に金融化された経済というアメリカ権力の危うい土台は、戦争という本質的に不安定化する力にさらされ続けとる。これが長引けば長引くほど、その均衡はより厳しく試されることになるで。

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