2026年3月11日水曜日

ゼロヘッジ:2026年03月11日

https://www.zerohedge.com/geopolitical/irgc-says-iran-not-us-will-determine-wars-end-trump-threatens-strikes-20-times-harder

トランプ、イランがホルムズ海峡の機雷敷設を開始したとの報道を受け「前例のない軍事的報復」を警告

主なポイント:

CNNによるとIRGCがすでにホルムズ海峡に機雷を敷設し始めたとのこと。ロイターはイラン戦争でこれまでに最大150人のアメリカ兵が負傷したと報道。CBSもアメリカ情報機関がイランの機雷展開の兆候を確認し始めたと伝えてるで。

テヘランとワシントンの間では相反するシグナルが飛び交っとる。ウィトコフは「トランプは常にイランと話し合う意欲がある」と言う一方、テヘランは強硬姿勢を崩さず停戦を拒否して「最大限の痛み」を誓ってるんや。トランプとプーチンが月曜日に、プーチンとペゼシュキアンが火曜日に電話会談してるで。

トランプは「作戦目標はほぼ達成した」と言うてる一方、WSJは政府高官が出口戦略を模索してると報道。戦争最大規模の空爆も実施されたんや。

エネルギー面では、イラクが一部の油井を閉鎖して、クウェート・カタール・バーレーン・UAE・サウジアラビアも同様に生産縮小に動いとる。カタールは複数のガス井の操業を停止してLNG輸出用の液化設備も止めてしもうたで。カタール外務省は「交渉テーブルへの早期復帰と攻撃の停止が地域の人々と国際的な平和・安全保障、そして世界経済の安定に資する」と停戦を呼びかけてるんや。

ペンタゴンは「勝利している」と主張

「エピック・フューリー作戦」開始から10日でペンタゴン長官のピート・ヘグセスは、イランのミサイルインフラ・防衛産業・海軍の破壊と核兵器の「永久」開発阻止を目標として列挙して「敵が完全に打ち負かされるまで緩めへん」と宣言したんや。

トランプは「戦争はほぼ終わった。イランには海軍も通信も空軍もない」とCBSに語った一方で、ホルムズ海峡での妨害があれば「20倍の報復」をすると警告するという矛盾したメッセージを出し続けとる。数日前には「無条件降伏」以外は認めへんと言ってたのに、それが実現できそうにないのは明らかやな。

イランはアメリカの主張を全面否定

IRGCはミサイルプログラムは健在で、むしろ1トン以上の重弾頭を搭載したより大きな一斉射撃を行っていると主張してるんや。イランの外相アラグチはPBSに「2?3日で政権交代できると思っとったやろけど失敗した。10日経った今、彼らは目標を見失っとる」とバッサリ言い切ってるで。

機雷敷設の報道とトランプの反応

CNNによると、IRGCはすでに数十個の機雷をホルムズ海峡に敷設し始めたんやて。イランはまだ小型艇と機雷敷設艦の80?90%を温存してて、数百個の機雷を敷設する能力があるとのことや。トランプはこれに対して「前例のない水準の軍事的報復」を警告して、すぐにツイートを修正して「麻薬密輸業者に使ったのと同じ技術とミサイル能力でホルムズ海峡で機雷を敷設しようとするあらゆる船を永久に排除する。素早く暴力的に対処する。覚悟せよ!」と付け加えたんや。すでに非稼働中の機雷敷設船10隻を破壊したとも主張してるで。

人的被害と地域への拡大

ロイターは、アメリカ兵の負傷者数が実は150人に上り、ペンタゴンが公表してた8人という数字をはるかに超えると報道してるんや。

テヘランではリサラット広場付近で少なくとも40人が死亡するなど最も激しい爆撃が続いてて、開戦以来テヘランだけで少なくとも460人が死亡・4309人が負傷してるんや。イラン全土では死者1200人以上・負傷者1万人以上になっとる。新最高指導者のモジュタバ・ハメネイ師も就任前に負傷した可能性があるとのことや。イランでは9つの病院が爆撃で機能不全に陥って、選択的手術は緊急患者用に病床を確保するために停止されてるで。

バーレーン軍は開戦以来105発のミサイルと176機のドローンを迎撃・撃墜したと発表。レバノンでもイスラエルとヒズボラの戦闘が続いて死者は少なくとも486人に達してるで。

テヘランの反撃

イラン外務省報道官のバガエイはフォン・デア・ライエンに対して「偽善はやめてくれ。あなたは歴史の悪側に立ち続けてきた。占領・虐殺・残虐行為にゴーサインを出して、今はアメリカとイスラエルの侵略犯罪を取り繕おうとしとる」とX上で痛烈に批判してるで。

https://www.zerohedge.com/geopolitical/iran-says-no-room-talks-us-seeks-partition-country-take-oil-new-hardline-ayatollah

トランプ、イランが世界の石油供給を攻撃すれば更なる空爆を警告、「遠征」はほぼ完了と宣言

主なポイント:

トランプは「イランへの遠征はもうすぐ終わる」と約束しつつ、「再び暴れるか世界の石油供給を狙うなら更に強く叩く」と警告してるで。記者から新しいアヤトラが標的かどうか聞かれても答えへんかったんや。

「短期的な遠征になる」と共和党の集会で言いながら「邪悪な」イランに対して使命を果たす覚悟はあると強調。「テヘランは2日前に降参しとくべきやった」とも言うてるで。CBSには「戦争はもうすぐ終わる」と語って、その見出しで原油価格が下落したんや。

新最高指導者の選択を「大きな間違い」と呼んで、イランの石油接収については「時期尚早」としつつも否定はせーへんかった。レバノンはイスラエルとの直接和平交渉を求めてるけどイスラエルが拒否してるとのことや。

CENTCOMは「エピック・フューリー作戦」でこれまで5000以上のイラン軍目標を攻撃してイランの海軍艦艇50隻を破壊・損傷させたと発表してるで。

「ほぼ終わった」発言と出口戦略

トランプはCBSに電話で「戦争はほぼ完了した。イランには海軍も通信も空軍もない。ミサイルは散り散りで、ドローンは製造施設ごと爆破されとる。軍事的に見てもう何も残ってへん」と語ったんや。原油価格は一晩の高値から30%急落したで。

注目すべきは、最近のトランプの発言から政権交代への言及が消えて、イランの核プログラム破壊の話も、代理勢力による影響力投射能力の破壊の話も出てこなくなったことや。出口戦略が水面下で動いとる可能性があるな。

ただし戦争終結のタイミングはネタニヤフとの「相互」判断によるとトランプは示唆しとる。「ある程度は相互的な判断や。話し合いは続けてる。適切な時期に決断するけど、全てを考慮に入れる」とのことや。

新最高指導者モジュタバ・ハメネイ

イランの軍・政治指導部は日曜日に暗殺された父親の後継として就任したモジュタバ・ハメネイへの忠誠を誓ったんや。56歳の彼はイラン・イラク戦争の退役軍人で、妻ザフラをイスラエルの空爆で亡くしてるんやで。IRGCが推す人物で父親より強硬路線と見られとる。

チャタムハウスのサナム・ヴァキルは「国内での弾圧と対外的な抵抗という従来の戦略の継続を示唆している」と分析してるで。トランプは先週「ハメネイの息子は受け入れられへん」と言うてたのに、結局その通りになってしもうたんや。

イランの抵抗と体制の安定

大規模な爆撃にもかかわらず、体制の中枢構造は明らかに崩壊してへん。元米国イラン核交渉チームの外交官アラン・エアは「エリート層の亀裂は見られへんし、今後も見られへんやろ。IRGCや他のエリートは現状から最も恩恵を受けとるから、転換するより戦う方を選ぶ」とWSJに語ってるで。

IRGCは約19万人の現役兵を擁して、通常軍を飛び越えて最高指導者に直接報告する最精鋭の防衛組織や。さらに約60万人の非正規民兵組織バシージが国内に展開しとる。

地域への拡大

サウジアラビアはイランが「根拠のない主張」に基づいて攻撃を続けてると非難してるんや。ペゼシュキアン大統領が先週末に謝罪してイランの領土から攻撃されへん限り隣国への攻撃をやめると言ったのに、実際には攻撃が止まってへんのや。IRGCが主導権を握っとって、緊急戦時命令の下で指揮系統に相当の自律性があるとみられとる。

バーレーンではバプコ石油精製所の方向から黒煙が上がっとるのが目撃されてて、シトラ島へのイランのドローン攻撃で32人が負傷したとのことや。

レバノン戦線でも、イスラエルがシリア国境からヘリコプターで東レバノンに部隊を降下させる作戦を実施してるんや。ヒズボラはイスラエルのヘリコプター約15機がシリア側国境から侵入したと発表してるで。

米・イスラエルの目標のズレ

土曜日のイスラエルによるイランの燃料貯蔵施設30か所への攻撃は「アメリカが事前通告を受けた上で予想してた範囲をはるかに超えるもので、開戦8日目にして両同盟国の間で最初の重大な意見の相違を生んだ」と米当局者・イスラエル当局者・情報筋が証言してるんや。ただしこういう「距離感」の演出は、不人気になりうる戦争からトランプに意図的な距離を作るための策略かもしれへんとも言われてるで。

ブルームバーグによるとトランプはイランの高濃縮ウランを接収するために特殊部隊を地上に展開する選択肢も検討してるとのことや。エスカレートしたら地上部隊投入もありうる展開やな。

https://www.zerohedge.com/energy/wright-mess-us-energy-secretary-posts-us-escorted-tanker-straits-hormuz-then-immediately

ホルムズ海峡での機雷脅威が浮上、ホワイトハウスはタンカー護衛を否定

ライト長官のツイート騒動

エネルギー長官クリス・ライトが「アメリカ海軍がホルムズ海峡でタンカーを護衛した」とツイートして原油価格が急落したんやけど、数分後に削除されるというドタバタ劇があったんや。

ライトの発表内容はこうやった。「トランプ大統領はイランへの軍事作戦中も世界のエネルギーの安定を維持してる。米海軍がホルムズ海峡でタンカーを護衛して石油が世界市場に流れ続けるようにした」

このツイートで原油価格は急落して株価は上昇したんやけど、Fox NewsのジェニファーGriffin が情報筋から「あれは事実やない」と報告して、ツイートも削除されてしもうたんや。その後ホワイトハウスは「時期尚早な発表やった」と説明したで。

「時期尚早」の意味するもの

これって「もう実際にやったけどまだ発表したくなかった」のか「まだやってへんけどこれからやる」のか、どっちやねんという話やな。削除のタイミングでIRGCも護衛タンカーの海峡通過を否定してるから余計ややこしいんや。

市場の反応を見るための「観測気球」やったんちゃうかという見方もあるで。もしそうなら答えははっきり出た。「海軍護衛があれば石油危機は解消される」と市場は見とるんや。

実際、1日約2000万バレルが通過するホルムズ海峡で、スエズマックス型タンカー1隻が約200万バレルを運ぶから、1日10隻も護衛すれば足りる計算にはなるんや。ペルシャ湾内に滞留しとる数百万バレルの中東石油が一気に解放されたら、アメリカのホルムズ危機に対するレバレッジは劇的に高まるやろな。

ただしリスクも大きいで。弾道ミサイルかドローン1発でアメリカの船が吹き飛んだら、原油価格は急反発するんや。

機雷敷設の兆候

このドタバタの直後にCBSのジム・ラポルタが「アメリカの情報機関がイランによるホルムズ海峡への機雷展開の兆候を把握し始めた」と報道して、原油価格は今度は急騰したんや。

イランは2?3個の機雷を搭載できる小型船舶を使ってると報告されとる。イランの機雷備蓄の正確な数は非公開やけど、イラン・中国・ロシア製の各種機雷を合わせて2000?6000個という推計があるで。

ホワイトハウスのプレスsecretary、キャロライン・ライビットは結局「米海軍はホルムズ海峡でタンカーを護衛してへん」と否定したんや。

ツイートがあって、削除されて、否定されて、機雷の話が出てきて原油急騰。なんやようわからん展開が続いとるで。

https://www.zerohedge.com/markets/worlds-biggest-hedge-funds-millennium-balyasny-citadel-crushed-oil-rollercoaster

世界最大のヘッジファンド群、原油価格急騰で大打撃

バリアスニー・アセット・マネジメントのチーフ・コモディティ戦略家、ダミアン・クールヴァランが同社を去ったというブルームバーグの報道で、何かがおかしいとわかったんや。クールヴァランはゴールドマンに16年間在籍して同行の石油調査を率いたウォール街屈指の原油アナリストで、2023年にバリアスニーに引き抜かれた人物やで。

おそらく彼は原油に対してやや弱気やったんやろな。ゴールドマン時代に2020年初頭の原油価格急落(あのマイナス価格になった時)を正確に予測したのが彼やったんや。そのバリアスニーが先週3.5%下落したんやから、まあそういうことやな。

世界最大のヘッジファンドが軒並み大損害

バリアスニーだけやない。世界最大級のヘッジファンドの多くが先週、イラン戦争による原油価格急騰と市場の大混乱で数億ドル規模の損失を被ったんや。どうやら「原油売り」がヘッジファンド業界で最もコンセンサスの高いトレードのひとつやったみたいで、2025年末にはすでに警告が出てたんやけどな。

具体的な被害はこんな感じや。シタデルのメインファンド「ウェリントン」が先週2%下落(2月末時点では年初来2.9%プラスやったのに)。エクソダスポイントのマルチストラテジーファンドは先週だけで年初来の利益を全部吐き出してしもうた(2月末時点では2.6%プラスやったのに)。イジー・イングランダーのミレニアム・マネジメント(運用資産867億ドル)は3月6日までの1週間で約15億ドルの損失を出して年初来リターンが0.75%まで縮小。スティーブ・コーエンのPoint72も先週1.1%下落で年初来リターンが3.4%に。マーシャル・ウェイスの旗艦ファンド「ユーレカ」は先週3.7%下落で年初来リターンが2.4%まで削られたで。

市場全体への影響

イラン戦争は株・債券・その他の資産クラスにわたる広範な売りを引き起こしとる。原油は今週初めに1バレル120ドル近くまで達したんやけど、トランプが「すぐに解決する」と言ったことで下落したんや。アメリカの弱い雇用統計とプライベートクレジット業界への不安も投資家心理を圧迫してるで。

ヘッジファンドはイギリスの金利市場でも痛手を受けたんや。中東の混乱でイングランド銀行の政策見通しが劇的に見直されて、2年物英国債利回りが5日間で約35ベーシスポイントも急騰して3年以上で最悪の週になってしもうたんや。

今後の懸念

市場の極端なボラティリティが続く中、こういう相場に備えてへんファンドからの悪いニュースはまだまだ出てくるやろな。特に心配なのは、VIX急騰に対応するためのポジション縮小が「ベーシストレード」の大幅圧縮につながるかどうかや。このベーシストレードはマルチストラテジーファンドにとって長年最大の収益源やったんやけど、2020年3月に崩壊してFRBが大規模な救済介入を余儀なくされた前例があるんやで。

https://www.zerohedge.com/markets/first-deutsche-bank-now-ubs-warns-us-airlines-nearly-100-unhedged-against-energy-shock

ドイツ銀行に続きUBSも警告:米航空会社は燃料高騰に「ほぼ完全にノーヘッジ」

先週ドイツ銀行のアナリスト、マイケル・リネンバーグがジェット燃料価格の急騰は航空会社にとって「存続を脅かす脅威」と警告したのに続いて、UBSのアナリストも米航空会社がガロン4ドル超のジェット燃料コストに対して「ほぼ100%ノーヘッジ」やと指摘したんや。

UBSのアトゥル・マヘスワリは「米航空会社はほぼ完全にノーヘッジで、デルタ航空の自社製油所がジェット燃料のクラックスプレッドに対する部分的なヘッジを提供してるだけや。燃料が4ドル超で推移した場合の収益悪化は深刻かつ広範になるやろ」と書いてるで。

デルタ・ユナイテッド・サウスウエストはジェットA燃料が4ドル超でもかろうじて「わずかな利益」を出せるかもしれへんけど、「他の航空会社はこの水準では利益を出せず、一部は深刻な赤字に陥る可能性がある」とのことや。

第1四半期は軽傷、問題は第2四半期

第1四半期への打撃は目に見えるものの、燃料急騰が四半期末近くに起きたことと航空会社が通常2週間分の在庫を持ってることでやや和らぐんや。本当の悪化が来るのは第2四半期やで。

UBSの試算によると、現在の燃料価格が第2四半期を通じて続いた場合の1株当たり利益(EPS)はこんな感じや。デルタが1.13ドル(現在の予測2.49ドルから55%減)、サウスウエストが0.57ドル(同1.81ドルから68%減)、ユナイテッドが0.96ドル(同4.78ドルから80%減)、アメリカン航空は予測1.39ドルのプラスからマイナス0.31ドルの赤字転落。アラスカ航空も小幅赤字、ジェットブルー・アレジアント・フロンティアは大幅赤字になるとのことや。

さらに燃料高が2026年後半まで続くシナリオでは年間EPSがデルタ3ドル(UBS予測7.17ドル)、サウスウエスト1.60ドル(同5.05ドル)、ユナイテッド2.35ドル(同13.56ドル)まで落ち込んで、アメリカン航空やアラスカ航空などは通年赤字になるとのことや。

旅行者への影響

この燃料ショックによる「収益悪化」で航空会社は「すぐに供給削減に動く」とアナリストは指摘してるんや。ドイツ銀行も先週「財務的に最も脆弱なキャリアは運航停止に追い込まれる可能性がある」と警告してたで。

要するに、体力の弱い航空会社が供給を削減すれば航空券の値段が上がるだけやから、アメリカの旅行者にとってはめちゃくちゃ痛い話やで。S&P500航空株指数はすでに昨年11月から今年2月にかけて積み上げた上昇分の大半を吐き出してしもうとるんや。

https://www.zerohedge.com/energy/g-7-panic-world-leaders-weigh-emergency-spr-dump-oil-prices-erupt-triple-digit-territory

G7首脳がSPR放出計画を拒否、「準備はある」と言葉だけで市場をなだめようとするも失敗

G7財務相らがアジア市場向けに戦略石油備蓄(SPR)放出協議の見出しを打ち出したんやけど、これは混乱するエネルギー市場を落ち着かせるための純粋なパフォーマンスやったんや。緊急会合が終わってみたら原油供給放出で合意できへんかったんや。その見出しでブレント原油が一時119ドルから100ドル近くまで下げたけど、またもや世界のリーダーたちがエネルギーショックを前に茫然と見つめるだけのサーカスやったわけやな。

フランスは「G7はまだエピック・フューリー作戦への対応としてSPRの協調放出に踏み切る準備ができてへん」と表明。フランスのルスクール財務相は「状況を注意深く注視していて、市場安定化のためにSPR活用を含む必要な措置を取る準備がある」と述べたで。ブルームバーグのコモディティアナリスト、ハビエル・ブラスはG7がSPR放出の承認には踏み切らず市場監視の継続を選んだと指摘してるんや。

数字で見るエネルギーショック

ブレント原油はアジア市場で1バレル119ドルまで上昇したんや。エピック・フューリー作戦開始前の約72ドルから1週間余りで65%も上昇してるんやで。ホルムズ海峡が事実上閉鎖されて湾岸産油国が貯蔵タンクが満杯になるにつれて生産を削減してる中、最悪のシナリオが現実になりつつあるんや。

供給ギャップを一時的に埋めるためにFT筋によると世界の首脳らは1200億バレルある備蓄の25?30%にあたる3?4億バレルの放出を検討してるとのことや。ただしゴールドマンのリッチ・プリヴォロツキーが指摘するように「混乱が一時的なら協調SPR放出は理にかなってるけど、数ヶ月続くなら備蓄はより高い価格か、より深刻な不足時に放出した方が価値があるかもしれへん」ということやな。

SPRの限界

エネルギー経済学者のアナス・アルハッジはUBSアナリストにこう警告してたんや。「アメリカのSPRの効果は限定的や。サウジアラビアは完全に蚊帳の外で、OPECの余剰生産能力も使えへん。そうなると需要破壊に頼るしかなくなる。パニック買いも重なって価格は簡単に100ドルを超えるシナリオや」

さらに厳しいのは、仮に今日中東の紛争が終わったとしても、湾岸の石油・ガス生産が通常状態に戻るには物流・技術的な問題から2ヶ月かかるということや。つまりエネルギーショックはもう始まってるんやで。

アメリカのガソリン価格は1ガロン5ドルに達しそうで、WTIとRBOB価格急騰への遅行反応として一時的にせよそこまで行く可能性があるんや。ドイツ銀行が「航空会社の存続を脅かす」と警告したのに続いて、次は消費者へのショックが来るかもしれへん。唯一の問題は、そのショックが中国をはじめとするアジアの主要原油輸入国に金融的打撃を与えるほど大きくなるかどうかやで。

https://www.zerohedge.com/energy/energy-expert-warns-ubs-just-how-many-weeks-hormuz-shutdown-would-send-markets-out-control

エネルギー専門家がUBSに警告:ホルムズ封鎖が「何週間続いたら市場が制御不能になるか」

エピック・フューリー作戦開始からわずか6日目、ホルムズ海峡の商業交通が事実上麻痺して4?5日が経った時点で、エネルギー経済学者のアナス・アルハッジがUBSのトップアナリストとのウェビナーで「これが4週間続いたら、完全に制御不能になる」と警告したんや。

UBSのチーフストラテジスト、バヌ・バウェジャが「原油価格が100?120ドルに達するような非線形の動きが出るには、ホルムズ海峡が何日間封鎖される必要がありますか?」と尋ねたのに対して、アルハッジはこう答えたんや。

「我々のメインシナリオでは4週間続いたら完全に制御不能になる。制御不能というのは、中国が自国の備蓄から石油を放出し始めたとしても、中国は輸出も制限するやろうから、その石油は中国国内に留まるということや。我々はその石油が市場に出てくることを想定してたのに、実際には出てこーへんわけや。アメリカのSPRの効果は限定的で、サウジアラビアもOPECの余剰生産能力も使えへん。結局、需要破壊に頼るしかなくなる。パニック買いも重なって価格は簡単に100ドルを超えるやろ」

ベネズエラ石油の備蓄は準備やったのか

アルハッジはさらに原油市場でのパニック的な買い占めについても警告してるんや。トランプ政権がマドゥロ政権打倒後にベネズエラの石油を市場に出さずに買い占めてたことを1月時点から疑問視してたと言うてるで。

「陰謀論の話をしてるんやない。トランプ政権や企業・商社がベネズエラの石油を買い占めて市場に出さへんことを批判してたんや。今となってはその理由がわかった」とアルハッジは言うてるんや。つまりその買い占めはエピック・フューリー作戦への準備やったと示唆してるわけやで。

構造的な問題点

アルハッジはウェビナーの中でいくつかの重要な問いを投げかけてるんや。

この戦争はイランの核プログラムが目的なのか、それともイランは単なる引き金で、もっと大きな戦略的目標があるのか。中国・貿易戦争・AI競争・パナマ運河・紅海・ベネズエラ・シリア・グリーンランドという広い文脈の中でこの状況を分析すべきやないか。そして今起きてる「紛争」は、より大きな「大紛争」の中でそれぞれのグループが自分たちの「ローカルな」目標を追求するために便乗してる状況やないか。

現在の問題をまとめるとこうなるで。パニック買いを引き起こす攻撃が続く一方でサウジアラビアは反応できへん。SPR放出は限定的で中国は輸出を禁止するかもしれへん。価格は簡単に100ドルを超えるけど、恐怖が需要増加を抑制することで上昇幅は限られる。LNGと液化天然ガス液(NGL)への影響は原油よりも大きい。仮に明日戦争が終わっても通常状態に戻るのに少なくとも2ヶ月かかる。各国が自国優先で動いて国際協力が欠如してる。

勝者と敗者

中東が炎に包まれることで最も恩恵を受けるのはアメリカとロシアで、最大の敗者はEU・インド・アラブ湾岸諸国やとアルハッジは見てるんや。中国は短期的には準備ができてるけど、戦争が数ヶ月に及べば最大の敗者の一つになりうるとのことや。

読者にとっての核心的な問いはこうやで。トランプのエピック・フューリー作戦は明示的に中国を狙ったものやないにもかかわらず、北京を最も直撃するエネルギーショックを実質的に引き起こしてしまったんやないか。エネルギー市場の混乱が少なくとも1ヶ月続くようなら、アジアのエネルギーショックが金融危機に発展するかどうかが真の問題になってくるんやで。


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