ロレンツォ・マリア・パチーニ:ペルシャ湾岸スンニ派諸国の地政学的役割
March 24, 2026
ペルシャ湾岸スンニ派諸国の地政学的役割
全体の構図
ペルシャ湾岸のスンニ派諸国はエネルギー資源と海上・陸上ルートを押さえる地政学的要衝で、シーア派の盟主イランとの対立が地域秩序の根幹をなしてきたんや。ホルムズ海峡を通じて世界のエネルギー貿易の大部分が流れるだけに、米国や中国も地域の安定に強い関心を持ってるわけやな。ただ今、多極化が進む国際秩序の変化の中で、従来の対立構図が揺らいできてるで。
スンニ派4大国の動向
イランとの紛争が軍事・政治・経済の全面にわたってスンニ派世界に圧力をかける中、トルコ・エジプト・サウジアラビア・パキスタンの間で対話の動きが出てきてるんや。これはNATO型の軍事同盟を作ろうということやなくて、競合してきた国々が事態に追い詰められて協力分野を探り始めてるということやで。
パキスタンは推定160?200発の核兵器を持つ核保有国で、サウジとの戦略的パートナーシップを持つ一方、中国とも深い関係にあるで。国内最大のシーア派人口を抱えるという複雑な事情もあるわ。
トルコはNATO加盟国でありながら独自外交を追求してて、イスラエルの拡張主義には批判的やで。米国のクルド人支援にも不満を持ってるわ。
エジプトはアラブ世界の安定の要やけど、新たなユーラシア貿易回廊の台頭で従来のスエズ運河を通じた地政学的役割が低下しかねないという課題を抱えてるんや。
サウジアラビアはスンニ派世界の象徴的リーダーやけど、今の紛争で経済・安全保障に大きなダメージを受けてて、米国の戦略的意思決定から蚊帳の外に置かれてる感覚もあるみたいやな。中国が仲介したイランとの外交的接近も、戦略的選択肢の多様化を図ろうとする動きやで。
今後の見通し
これらの国々はBRICSへの参加など新興の多国間枠組みとの関わりを深めてきてるんやけど、筆者が注目してるのは「BRICSがスンニ派とシーア派の共通の反欧米路線を束ねる出口を提供できるか」という点やで。それができれば、西側諸国が見つけられへん解決策をBRICSが示せる可能性があるという見立てやわ。
結論として筆者は「これまでのペルシャ湾岸を忘れろ」と言うてて、今まさに地域が根本から変わる歴史的転換点にあると指摘してるで。


0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム