2026年4月12日日曜日

マランディ教授:今、イスラマバードで実際に何が決定されようとしているのか、ほとんどの人は気づいていない

https://www.youtube.com/watch?v=8gdmdX9nr3A

Most People Don't Realize What's Actually Being Decided In Islamabad Right Now- DR MARANDI

Professor Marandi Report

ええか、今夜は、ほとんどのアメリカ人が十分な注意を払えてへん問題について話したい。別に失礼を言うつもりはないんや。みんな毎日の食料品の請求書に頭を抱え、ガソリン代が毎週上がるのを眺め、どうやって家計を回すか必死なんは分かっとる。わしも経験があるからな。

でもな、これだけは分かってほしい。今日、2026年4月10日、パキスタンのイスラマバードで展開されとる出来事は、今後数十年にわたってアメリカの外交政策、憲法に基づく統治システム、そして世界のパワーバランスを決定づけることになるんや。それやのに、ほとんどの人はそれが起きてることすら知らん。

今、JD・ヴァンス副大統領がエアフォース2に乗り込み、1979年のイランイスラム革命以来、最も重大なアメリカとイランの直接交渉に向かっとる。考えてみてくれ。1979年以来、最大の接触と言えば2013年にオバマ大統領がロウハニ大統領に電話した時やった。あれですらただの電話や。今回は対面、ガチの交渉や。

わしは政治的な点数を稼ぎたいわけでも、どっちかの味方をしたいわけでもない。これほど大きな決断が下される時に何が懸かっとるんか、それをみんなに理解してもらう責任があると思うとるんや。「誰がテーブルにおり、誰がおらんのか」、そして「議会で一度も投票されんかったことは何か」。見出しや握手の写真よりも、その詳細こそが今この瞬間を物語っとるんや。

はっきり言うとく。これは「普通」のことやないし、普通のこととして扱ったらあかん。

ここまでどういう経緯で来たか、おさらいしよか。今年の2月28日、アメリカとイスラエルはイランに対して連携した軍事攻撃を仕掛けた。「オペレーション・エピック・フューリー(叙事詩的な怒り作戦)」や。この攻撃でイランの最高指導者ハメネイが亡くなり、それから6週間、複数の国を巻き込んだ戦争が続いっとる。何千人もが亡くなり、中東全体が不安定になった。

そのツケを、アメリカ人は毎日ガソリンスタンドで払わされとる。イランは世界の石油供給の20%が通るホルムズ海峡を事実上封鎖して応じた。海峡が閉まれば、世界のエネルギー市場はパニックや。北海ブレント原油は1バレル120ドルを超え、アメリカのガソリン価格は3月だけで21.2%も跳ね上がった。これは過去60年で最大の月間上昇幅や。今日発表された消費者物価指数(CPI)を見ても、インフレ率が3.3%に急上昇しとるけど、その原因はほぼこの戦争によるエネルギーコストや。これは抽象的な経済の話やない。生身の家族が感じとるリアルな痛みなんや。

戦争はレバノンにも広がり、イスラエルはヘズボラへの攻撃を強めとる。今週だけで、一日の爆撃で200人以上が亡くなった。それやのに、あんたらの代表である「議会」は、この戦争を一度も承認してへん。正式な宣戦布告もなければ、投票もなかった。民主党は4回も戦争権限決議を通そうとしたけど、共和党がそのたびにブロックした。この事実は、みんなが思うてるよりずっと重いんや。理由は後で話すわ。

パキスタンの動きは驚くべきもんやった。信頼できる仲裁者として立ち回り、4月7日に発表された「2週間の脆い停戦」を取り付け、今回の交渉の舞台を整えたんや。でもな、停戦は平和やない。この交渉には、これまで失敗してきたすべての重みがのしかかっとる。

外交が本来どうあるべきか教えたろか。今起きてるんは、正直言うてメチャクチャや。アメリカはイランに15項目の枠組みを提示した。イラン国内での全ウラン濃縮の停止、ホルムズ海峡の完全再開、ヘズボラやフーシ派、イラクの民兵組織といったプロキシ(代理勢力)の解体、そして厳格なミサイル制限。イラン側はこれを「最大主義的すぎる」として拒絶した。

イランは10項目のカウンタープランを出してきた。アメリカによる不拡散の保証、民間目的のウラン濃縮権の国際的承認、ホルムズ海峡の継続的な管理権(1隻あたり200万ドルの通行料を取るという話もある)、すべての制裁解除、そして戦災賠償や。

ここで話がややこしくなる。トランプ大統領は、イランの10項目プランを「交渉のベースとして使える」と言うたんや。彼自身の言葉でな。ところがその数時間後、彼自身のチームがそれを否定した。ヴァンス副大統領は「あんなプランは不真面目極まりない、文字通りゴミ箱に捨てた」と言い放った。さらに「ChatGPTが書いたんちゃうか」「イランの適当な奴が書いたんやろ」とまで言うて切り捨てたんや。しかも、イラン側の提案はペルシャ語版と英語版で、肝心の濃縮条項の内容が違うらしい。少なくとも3つの異なるドラフトが飛び交い、ホワイトハウスは同じニュースサイクルの中で身内で矛盾しとる。その一方でイランのカリバフ議長は、交渉を始める前に凍結された1200億ドルの資産を返せと要求しとる。これは停戦合意にはなかった前提条件や。

ええか、わしがJCPOA(イラン核合意)に関わった時は、何年もかけて、外交官、核物理学者、法律家、インテリジェンスのプロが、一語一語、一行一行を精査して作り上げたもんや。外交ってのはそうやってやるもんや。矛盾したツイートや、ゴミ箱に捨てたドラフトでやるもんやない。

わしがホンマに懸念しとることを話すわ。誰の愛国心も疑いたくないけど、この交渉の「構造」が問題なんや。アメリカ代表団を率いとるんはヴァンス副大統領や。海兵隊におり、上院議員を2年務め、副大統領になって1年ちょっとの男や。はっきり言う。彼は外交経験が乏しい。本人も認めとるように、これほど大規模な交渉に関わったことはない。「わしの役割は電話の横にずっと座っとることやった」とまで言うとる。彼に同行しとるのは、トランプ大統領の特使スティーブ・ウィトコフと、娘婿のジャレッド・クシュナーや。

ロイターなどの報道によれば、イラン側はあえてヴァンスを交渉相手に指名したらしい。彼らはヴァンスを、トランプの側近の中で最も「反戦的」で、誠実に交渉に応じる可能性が高い人物やと見とるんや。これだけでも、交渉のダイナミクスがいかに危ういか分かるやろ。

一方で、本来おるべき人間がおらん。国務長官のマルコ(ルビオ)がおらへんのや。キャリア外交官も、地域の専門家も、法律アドバイザーも代表団に含まれとらん。それに対してイラン側を見てみろ。アラグチ外相、カリバフ議長(元革命防衛隊司令官)、最高国家安全保障会議事務局長、中央銀行総裁、そして複数の国会議員。文字通り「国家を挙げたフルメンバー」や。

ブルームバーグは「JD・ヴァンス、イランとの和平交渉を率いる大きな舞台へ」という見出しを打った。でもわしは、あえて嫌な質問をせなあかん。これは真剣な外交ミッションなんか? それとも2028年の大統領選に向けた政治的なオーディションなんか? わしの経験上、見出しを作るためのチームを送れば見出しができる。結果を出すためのチームを送れば結果が出るんや。

ここからが一番大事な話や。これはどの大統領、どの政党の話でもない。アメリカの「自己統治」の仕組みに関わる話や。2月28日の戦争は、議会の承認なしに始まった。宣戦布告もなければ、武力行使容認決議(AUMF)もなかった。下院と上院の民主党は4回も戦争権限法を発動しようとした。これは1973年に、今回のような一方的な軍事行動を阻止するために作られた法律や。それを共和党がことごとくブロックした。そして今、行政(ホワイトハウス)は、法的に一度も宣言されてへん戦争の和平を、自分たちだけで交渉しとる。

これが何を意味するか考えてみてくれ。アメリカ国民は、自分たちが選んだ代表を通じて「この戦争をしたいか」と一度も聞かれへんかった。そして今、「どう終わらせるか」の条件についても聞かれてへん。わしもコソボ、イラク、スーダンで武力行使の決断を下してきたから分かる。大統領が行政権の限界を攻める時であっても、そこには議会があり、国民の声がある。それがこの共和国の基礎なんや。

わしが一番怖いのは、もしこのモデルが成功してもうたら、それが「テンプレート(型)」になってしまうことや。「勝手に戦争を始め、勝手に和平を交渉し、議会を完全にスルーする」。これは今の大統領だけやなく、将来のどの政党の大統領も真似することになる。4年後に民主党の大統領が同じことをしても、止める手立てがなくなる。憲法に政党はない。憲法の目的は、国家にとって最も重大な決断――戦争と平和――を、大統領一人の手に委ねるんやなく、国民全員のものにすることなんや。これは超党派で懸念すべきことや。

ワシントンの政治家がみんな考えとる「裏の話」も言うとくわ。JD・ヴァンスとマルコ・ルビオは、2028年の共和党大統領候補のトップ2や。当初、ルビオ国務長官が外交の顔やった。でも今、世界が注目する最大級の外交案件を任されたんはヴァンスや。もし交渉が成功して、ヴァンスが合意の枠組みを持ち帰れば、彼は一夜にして「戦争を終わらせた政治家」になり、大統領選に向けた最強の物語を手に入れることになる。

でも、もし交渉が決裂し、停戦が崩壊し、海峡が閉まったままガソリン代が上がり続けたら、ヴァンスは「国民を苦しめとる戦争の責任」を全部押し付けられることになる。トランプ自身、ヴァンスは他の高官よりも戦争に消極的やったと指摘しとる。これはヴァンスを「最高の平和交渉人」にするか、それとも「都合のええ生贄」にするかって話や。

民主党のジレンマも正直に言お。戦争に反対すれば「非愛国的」と言われるリスクがある。交渉を応援すれば、中間選挙を前にトランプに手柄を献上することになる。わしは、どっちの考えも間違っとると思う。責任ある野党がすべきなのは、党利党略やなく、プロセスの透明性と憲法に基づいた統治を求めることや。「平和を望むか」なんて質問は無意味や。平和を望まん奴なんておらん。問題は、その平和が「永続的で、透明で、民主的に正当なもんか」ってことなんや。

最後に、イスラマバードから出てくる可能性が高い3つのシナリオを予測しとくわ。

シナリオ1:枠組み合意。

双方が大筋で合意する。ウラン濃縮レベルやヘズボラ、凍結資産といった一番難しい問題は「次回の交渉」に先送りする。停戦は維持され、海峡も一部再開。原油市場も少し落ち着く。トランプもイランも「勝利」を宣言する。わしはこれが一番可能性高いと思うてる。でもな、枠組み合意は和平合意やない。矛盾を抱えたままの脆いもんで、数週間で崩壊するかもしれん。

シナリオ2:交渉決裂。

レバノン問題や濃縮のレッドライン、あるいは1200億ドルの返還要求が壁になって決裂する。停戦期限の4月22日が来れば、トランプは決断を迫られる。「爆撃を再開するか」、それとも「口だけで何もしないか」。どっちにしても破滅的や。インフレは加速し、市場はパニックになり、アメリカの信頼は地に落ちる。

シナリオ3:泥沼の継続(一番危ない)。

正式な決裂はせんけど、合意もできへん。「停戦を延長して交渉を続ける」ことに合意し、問題を先送りし続ける。海峡は半分閉まったまま、経済的なダメージだけが深く刻まれていく。進歩してるふりをして何も解決してへん、一番タチの悪い状況や。

わしの見立てでは、1と3の間らへん、つまり「進歩したように見せかけた曖昧な枠組みで、本質的な決断は先送りにする」っていう結果になるやろう。つまり、この危機は今週末には終わらへん。新しいフェーズに入るだけや。

最後にこれだけは言わせてくれ。わしは現職の時も今も、戦争より平和がええと信じとる。もしヴァンス副大統領が本物の、永続的な解決への道を開くなら、わしはアメリカ人として、真っ先に彼を称える。

でもな、どうやって平和を作るかは、平和を作るかどうかと同じくらい大事なんや。議会を通さず、同盟国とも相談せず、国民への透明性もなく、一度も承認されてへん戦争をベースに、密室で交渉された合意。それはアメリカの民主主義を強くする平和やない。民主主義を弱める前例や。

わしは共和党も民主党も、すべての国会議員に呼びかける。この交渉から生まれるいかなる合意にも、議会が関与することを要求してくれ。憲法がそれを求めてるし、アメリカ国民にはその権利がある。メディアも、ドラマチックな展開や握手やなくて、濃縮条項や履行メカニズムの詳細を厳しく追及してくれ。

イスラマバードで決まることは、ガソリン代、国家安全保障、そしてアメリカが世界でどうあるべきかに直結しとる。わしが大統領として学んだ一番難しいことは、平和の作り方やない。テーブルに人を座らせるのは、まだマシな方や。ホンマに難しいのは、「続く平和」を作ることなんや。カメラが去り、交渉人が帰り、次の危機が起きてみんなが約束を忘れた後でも耐えられる平和。それを作る唯一の方法は、一人の男や一つの政党やなく、国全体がその背中を支えとることなんや。

わしら全員が一緒になれば、まだやり直せる。でもそれは、「正しいやり方」でやることをわしらが要求した時だけや。

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