レイ・マクガバンとニマ・アルホルシド:こんどイスラエルがイランを攻撃すれば・・・
https://www.youtube.com/watch?v=TyelQf1N4PI
Ray McGovern: Israel’s Worst Defeat: New Wave of Attacks That Could END It All
Dialogue Works
ニマ:
レイ・マクガヴァン、ようこそ。昨日起きたことから始めましょか。トランプが戦争は終わったと発表して、2月28日に開始した作戦を終結させた。それが一方の話で、もう一方では米国が地域にさらに兵器を送っとる。極超音速ミサイルが初めて送られたという話も聞こえてくる。もし使われたら中東での初めての使用になる。イランは提案を更新したが、基本的な内容は変わってへん。全ての戦線での戦争終結、レバノン、ガザも含めて。次のステップがホルムズ海峡の問題で、三番目がイランの核プログラムの話や。今の米国の戦略についてどう理解してる?この戦争は続くんか?もし来るとしたらいつ頃か?
レイ:
予測不可能なことを予測しろと言うてるわけやな。ホワイトハウスには制御不能な暴れ馬がいる。もうトランプが何をしようとしてるか論理的に診断するのは諦めた。1?2ヶ月前に「イランがホルムズ海峡を閉鎖できることを知っとるはずやから、これはただの脅しやろ」と言ったが、ホルムズについては正しかったがトランプについては間違っとった。
昨日ラリー・ジョンソンとジャッジ・ナポリターノと話して、来週以内に戦争が再開する可能性があるかという問いに、ラリーは「軍内部の情報源からするとあり得る」と言い、私は「そう思わない」と答えた。私が間違ったことは以前もある。
なぜそう思わないかを説明しよう。新しい要素はウラジーミル・プーチンや。彼が今、両足でどっぷり関わっとる。
話を2月28日の攻撃開始前に遡らなあかん。2月26日に何があったか?オマンの外相がアラグチーと米国代表の間の交渉を仲介した。彼は大興奮やった。家に帰って歯も磨かずに自家用ジェットに乗ってワシントンに飛んで良い知らせを伝えに行った。副大統領のヴァンスとしか会えなかったが、そこで「米国・イランの合意は手の届くところにある」と伝えた。
次に何が起きたか?2月28日に何があったか?2日後にルビオが記者団に「イスラエルが我々にイランを攻撃すると言い、イランが我々に対して報復してくる可能性があるから、先制攻撃してイランからの攻撃による被害を小さくする必要があった」と説明した。ネタニヤフがやらせたと遠回しに言うとるわけやが、これはルビオも大統領自身も承認したに違いない。
ニューヨーク・タイムズが信憑性のある形で経緯を説明した。モサドの長官がネタニヤフとトランプが見守る中でブリーフィングをして「問題ない、全部うまくいく、イラン指導部を排除すれば人民が立ち上がる、素早くきれいな戦争になる」と言った。テーブルを囲んだ人々は何も言わんかった。ブレア・ラビットの「タールベイビー」の話みたいに「何も言わへんかった」んや。翌日ハバーマンらに「これについてどう思う?」と聞かれて「確信が持てない」と答えたが、その時に声を上げへんかった。ラトクリフも誰も、マクケイン将軍ですら言わんかった。
次にアラグチーがイスラマバードに行って、トランプが「また交渉するつもりや、クシュナーとウィトコフを行かせよう」と言った。するとアラグチーが「行ってもええけど話さん、あなた方は詐欺師集団や」と言って去った。それでトランプが「飛行機に乗るな」と言って、「距離と燃料消費のことを考えると電話でやる方がええ」と理由をつけた。
アラグチーはオマンに行ってオマンの外相と話した。彼はこの件を最も詳しく知っとる人物やから。二人は海峡についての取り決めを話し合った。考えてみ、オマンは海峡の南側・西側に位置しとる。その後アラグチーはモスクワに行く前にイスラマバードに戻って、オマンとの取り決めをパキスタンに渡して米国側の誰かに届けてもらおうとした。
モスクワへの訪問は大きな出来事やった。プーチンとの会談にはラブロフもいて、ウシャコフも、そしてクヴァシニンという軍事情報機関の長もいた。これはゼレンスキーがワシントンに来てDIA(国防情報局)長官を含む最高レベルの会談に臨むようなもんや。ロシアがイランに軍事情報を提供し続けるというメッセージや。
アラグチーはイスラマバードでパキスタンに渡したもの、オマンと合意した海峡の内容、全体的なアプローチを全部プーチンに説明した。プーチンの反応は「よくやった、帝国主義と向き合ってる、素晴らしい」という感じやった。
そして翌日プーチンがトランプに電話した。これは非常に珍しいことや。ほとんどの通話はトランプ側が発信してきたもので、プーチンから発信したのは私が覚えてる限りでは一回だけや。トランプがトマホークをウクライナに供与しようとした時や。あの時プーチンが電話して「それはええ考えやない」と言い、トランプは「最初からそのつもりはなかった」と言った。
今回もウシャコフが「今回の通話はロシア側の主導で行われた」とブリーフィングで述べた。1時間半以上話した。通話はビジネスライクで和やかやったと。プーチンはトランプに「暗殺の試みをまた切り抜けた、おめでとう」と言い、「素晴らしい奥様が家族再統合で素晴らしい仕事をしてくれた」と言った。
そして「しかし」が来た。「イランへの攻撃を再開することはイランだけでなく近隣諸国にとっても非常に有害になる。ご存知の通り、我々は主要な隣国の一つで、カスピ海があって歴史的に非常に敏感な地点や。だからイランへの攻撃再開は本当に悪い考えや。そしてイランへの地上部隊投入は全くもって受け入れられない」と言った。
ロシア人は「受け入れられない(неприемлемо)」という言葉を使う時、それは最も強い表現の一つや。ソ連時代から一貫してそうで、「不適切」やなく「全くもって受け入れられない」は使える最も強い言葉や。
そして「しかし、我々は仲介の意思がある。全ての当事者と良い関係を持っとる、米国、イラン、オマン、イスラエルとも。以前にもやった。高濃縮ウランの問題なら手伝えるし、JCPOA(11年前のイラン核合意)の時にもやった。声がかかれば対応できる」と言った。
これが外交やな。プーチンはトランプに適切な敬意を払いながら、「攻撃するな、攻撃したら完全に受け入れられない、地上部隊はもってのほかや」というメッセージを伝えた。
トランプに出口はある、と私は思う。イランは核兵器を作っとらんという事実を、米国民のほとんどは知らんし、インテリジェンスコミュニティーは2007年から「イランは2003年に核兵器の開発を停止して、再開してへん」と毎年言い続けてきた。今年タルシ・ガバードがその記述を年次脅威評価から外したが。
トランプは「高濃縮ウランを全部ロシアかトルコに渡させて、核兵器は絶対作らないと約束させた、私が勝った」と言えば、洗脳された米国民の一部は「そうか、核の脅威を防いだか」と思うかもしれん。海峡が閉鎖されたままでは本当にまずいが、海峡が開けばトランプは「これを成果として得た」と言える。これが私の見立てや。
ただ軍事増強を見てると楽観的すぎるかもしれん。私が以前楽観的すぎて間違ったことは認める。でも今回は状況がこれほど悪いから、プーチンの警告とアメリカ参戦法の60日要件を何とか回避したことを考えると、戦争を再開しにくくなってると思う。
ただハエが軟膏の中にいる。それはネタニヤフや。彼は偽旗攻撃を簡単に仕掛けてイランのせいにして、トランプとそのシオニスト顧問に全力で参戦するしかない状況を作り出せる。
ニマ:
イスラエルが今どういう状況にあるかを話してほしい。CNNがついに米軍基地への被害を報道し始めた。主流メディアが少しずつ公式に認め始めとる。イスラエルの防空システムが脆弱で、戦争の第三ラウンドが来たら自力で守れへん状況にあることが見えてくる。それでもイスラエルは「米国から青信号をもらったらすぐに始める」と言い続けとる。
レイ:
ヴァンスがイスラマバードでアラグチーと交渉していた時、ホワイトハウスから11回も電話がかかってきたと言われとる。ネタニヤフからも電話があった。最終的に「合意できない」となって、ヴァンスが飛行機に乗ったら最初にした電話はネタニヤフへやった。ネタニヤフは「良い報告をしてくれる、アメリカ人は毎日良い報告をくれる」と述べた。そして国防相が「後はトランプから青信号をもらうだけ」と言った。誰がコントロールしてるか全く隠してへんな。
イスラエルが偽旗攻撃をして米国が全力で参戦しなかった場合、核兵器を使う可能性はあるか?私はずっとそれが5割以上あると思ってきた。ジェノサイドをやり、強制飢餓をやる男が、戦争に負けて刑務所に入る前に持てるものを使わない保証がどこにある?これがロシアと中国を心配させとる理由やと思う。核兵器の使用は絶対に許容できへんから、彼らは今全力で関与しとる。
だからロシアは「イランを壊滅させられることはわかってる、超音速ミサイルを数発しか使ってへんのに、お願いやからまだやめてくれ、ネタニヤフが何をするかわからへんから」とイランを説得しようとしとると思う。
イランはよい交渉者で粘り強さを持っとる。ロシアも同じや。ただネタニヤフとトランプという完全に予測不可能な人物が主要プレーヤーやという問題がある。ネタニヤフが核兵器を使うと決めたらトランプに聞くか?そしてトランプが「やめろ」と言うか?そしてネタニヤフは従うか?ロシアとBもそれを考えとると思う。
彼らは流血を求めてるんやなく、この戦争に勝って、できるだけスムーズにトランプが引き、海峡が開いて、イスラエルが壊滅しないで済む出口を求めとると思う。
ニマ:
ガソリン価格について言えば、カリフォルニアでは1ガロン8ドル、ノースカロライナでも5ドルやな。
レイ:
トランプはガソリン価格と市場にとても敏感や。「日曜日に発表すれば月曜日の市場開場時のダメージが少ない」と誰かが助言しとる。肥料の問題もある。南半球の何百万人もの人々が食料不足に直面しとる。アフリカの状況も深刻やが誰も話してへん。
トランプの顧問陣、財務長官のベッセントは「米国は超大国で永遠にそうあり続ける」という前提で育った人物で、現実が見えてへん。ルビオ、ヘグセス、ヴァンスも。2003年のイラク攻撃前夜を思い起こすな。その時ベテラン情報専門家が「大統領、チェイニーとラムズフェルドと捏造情報に騙されてる、顧問団を広げてほしい」と手紙を書いた。今回のトランプも同じ狭い顧問団を持っとる。
建国250周年を祝っとるが、権力分立はどこへ行ったか?議会はイスラエル支持を国家に対する義務より上に置いとる。ジェノサイドに対して声すら上げられへん。
トランプが中間選挙を気にせえへん行動を取っとるのはなぜか?教皇を攻撃したりなど。もしかしたらスティーブ・バノンのような人物が「中間選挙は延期できる、規制できる、ICEや州兵で選挙を管理できる」と言ってるからかもしれん。各地で倉庫が清掃・改修されとる。私が収容される日が来るかもしれんと冗談でなく思う。
プーチンは以前もトランプに警告して効果があった。トマホークのウクライナ供与を考えた時、プーチンが電話して「それは良い考えやない」と言ったらトランプは「最初からそのつもりはなかった」と言った。バイデンに黒海にフリゲート艦を送ろうとした時も同じことをやった。プーチンが電話して「我々に責任を負わせるな」と言ったら、バイデンは艦艇をギリシャに転進させた。
今回もプーチンが警告した。問題はネタニヤフが軟膏の中のハエやということやな。
NATOについては、もうリアルな力として機能してへん。NATO首脳会議でトランプが少し遅刻して到着した時のあの歓迎ぶりを見れば「父さんがやっと来た」という感じやったが、その父さんが養育費を払わない父親やとわかった。第5条も今やバルト三国ですら真剣に受け止められへんと思う。NATOを分裂させたのはプーチンやなくてトランプやな。
ガザ支援船の話
ガザ支援船団についても話させてくれ。友人の多くがその船団にいた。58隻が第一陣として出発した。ギリシャの島を出発してからガザまでまだ何百マイルもあるうちからイスラエル海軍に容赦なく攻撃された。2010年のマヴィ・マルマラへの攻撃と同じくらい激しいものやった。34人が今クレタ島などの病院に入院しとる。乗客175人が拿捕されてギリシャ当局に引き渡された。
2011年に我々はボートを改装して「米国のガザ行き船」と名付けた。ユダヤ人平和の声の人々が資金を集め、米国旗を掲げた。ピレウス港を出発してほぼエーゲ海に入ろうとした時、ギリシャ沿岸警備隊が来た。「本当にやりたくないが政府の命令に従わなあかん、戻ってくれ」と謝りながら言ってきた。1時間粘ったが最終的に戻らざるを得なくなった。キャプテンは1週間投獄された。
なぜエアコンの欠陥を理由に出発を阻まれたか?国家安全保障委員会の接触者から「オバマはイスラエルを説得しようとすらしない、アメリカ人市民の棺桶が帰ってきてもイスラエルロビーとの関係が強化されると見ているから気にしない」と聞かされた。オバマはギリシャに圧力をかけた。ギリシャはその時IMFの融資が必要で、「あの人たちを出発させたら融資はない」と言われた。
今回は我々と違ってクレタ島の外の海上まで出たのに、ガザから100マイルも離れてるうちにイスラエルに攻撃された。この活動の名前は「グローバル・サムード(辛抱・不屈の意)」や。世界がこの話を知るべきやが、主流メディアには何も出てへん。
この人たちはガザの人々に「あなたたちを気にかける友人がいる」と示したいだけや。武器も何もなく、食料と手紙だけを持ってた。米国はこれを「ハマスに影響された人々、テロリスト」と呼んどる。でも国連安保理決議242がイスラエルに1967年の戦争で占領した領土から撤退するよう要求してることは忘れてはいかん、全会一致で、米国も賛成票を投じた上で。国際法は占領への抵抗権を認めとる。米国民はこのことを知る機会を与えられてへん。


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