ゼロヘッジ:2026年08月19日 米海軍の駆逐艦、うだるような南シナ海で4日間の停電に見舞われる他
「前代未聞や」ディーゼルのクラックスプレッドが史上最高値、精製品危機がホンマにやってきたで
ブレントもWTIも火曜の朝は1バレル100ドル切っとるんやけど、これは各国政府が戦略石油備蓄を市場にドバドバ放出しとるからやねん。せやけど、もっと深刻な問題は川下で起きてきとるで。ロシア・ウクライナ戦争、エネルギーインフラへの攻撃、そしてホルムズ海峡周辺の混乱が続いとって、わしらが前から何回も警告しとった精製品の「パーフェクトストーム」がとうとう来よったんや。
石油はこの日の朝さらに上昇して、ホルムズ海峡付近でまた船舶攻撃が報告された後、ブレントは1バレル91ドル前後で取引されとるで。トランプ大統領も、月曜に期限切れになったイランとの暫定和平合意を延長する気はないと言うたんや。
北半球の収穫期を控えて、いま一番の懸念はディーゼルやねん。燃料コストの上昇は農家や運送業者を直撃して、最終的には食料品や日用品の値上げという形で消費者にまで及ぶ恐れがあるで。JPモルガンは先週のノートで、来年にも世界的な食料危機が起こりかねへんと警告しとった。
ディーゼルの話に戻すと、この逼迫は在庫の枯渇でさらに悪化しとって、アメリカのディーゼル備蓄は23年ぶりの低水準、ヨーロッパの在庫も2022年のエネルギー危機の時の水準に近づいてきとるんや。
わしらが昨夜出したチャートがバズって、NYMEXの1ヶ月先物のヒーティングオイル/WTIクラックスプレッドが史上最高の1バレル102ドルに達したことを示しとったで。
「これはホンマに前代未聞や。産業経済が完全に止まるか、それとも消費者が史上最大級のエネルギー価格転嫁を食らうか、どっちかしかあらへん」とわしらは指摘したんや。
ウォール街のいくつものデスクがディーゼル危機の展開について警告しとる:
ゴールドマンのダーン・ストライヴェンが世界のディーゼル輸出の急減を示す
シティのアンソニー・ユエンが「世界のディーゼル在庫は5年最低ラインを下回っとる」と警告
バンカメのフランシスコ・ブランチが「ディーゼルの完璧な夏の嵐」が展開中やと警告
ジェフリーズのサム・バーウェルが、ホルムズショックは「原油やのうてクラックスプレッドに現れてきとる」と警告
注目すべきは、ディーゼル価格が原油よりもはるかに速いペースで上昇しとることやねん。SPR放出はいま原油価格を抑えとるかもしれへんけど、精製品の不足そのものを解決するにはほとんど役に立たへんで。むしろその放出は、緊急用の原油在庫、特にアメリカのそれを危険な水準にまで押し下げてしもて(米SPRは3億バレル割れ)、その一方で下流の燃料ショックはますます深刻化しとる ? まさにパーフェクトストームやねん。
「様々なリスクを生む」UBSがドイツの天然ガス貯蔵量、季節平均を大幅に下回っとると警告
今月頭にわしらが出した「冬将軍がやってくる:ヨーロッパはディーゼルと天然ガスの二重危機に直面」というノートは全体としてのヨーロッパに焦点当てたやつやったけど、UBSのアナリストは月曜の朝、ドイツ一国の天然ガス在庫に的を絞って、この時期にしてはえらい低い水準やと警告して、もし北半球が厳しい冬を迎えたら価格高騰と供給逼迫の再来リスクが高まるで、言うとるんや。
ロンドン拠点のUBSマクロストラテジスト、サイモン・ペンいわく、ドイツの天然ガス貯蔵量は現在48%しか埋まっとらんで、1年前の65%、2022年エネルギー危機時の75%と比べても低いんや。
わしらはさらに一歩踏み込んで言うたるで:この時期の在庫水準としては17年ぶりの低さやねん。
ペンはさらにこう補足しとる:
エコノミストのフェリックス・ヒュエフナーは、政府目標の80%やEUの目標90%に対して、ドイツは11月に65%まで到達すると見込んどる。これがいくつものリスクを生むんや。
もしドイツが目標達成を目指せば需要と天然ガス価格が急騰するリスク、在庫補充のためにトレーディング・ハブ・ヨーロッパ(THE)を使わなあかんくなったらドイツの財政圧力が増すリスク、ドイツの需要が高まればヨーロッパの他国の買い手を締め出してしまうリスク、そしてドイツの再ガス化設備が限られとるさかい、たとえLNG供給を見つけても必ずしも貯蔵用に変換できるとは限らんリスク。せやから冬の終盤にガス不足が結局起こりうるんや。
ECBの試算では、卸売ガス価格が10%上昇するとユーロ圏の総合インフレ率に0.6ポイント上乗せされるらしいで。それに加えて、これらすべてがドイツのGDPに下押し圧力をかけよるんや。ただでさえライン川がほとんど干上がりかけとる影響ですでに脅かされとるっちゅうのにな。カウブの狭窄地点では航行可能な水深がたったの10センチしかあらへん ? 2月には400センチ、1年前でも200センチあったんやで。貨物バージ船は積載能力の10~20%でしか浮いてられへん状態や。
8月7日の「冬将軍がやってくる」ノートに話を戻すと、わしらはゴールドマンのサマンサ・ダートを夜も眠れんようにしとるのは世界的なディーゼル危機だけやないで、と警告しとったんや。天然ガスもまた別の懸念の種やねん。
ホルムズ海峡での混乱が続いとることに加えて、ライン川の水位が歴史的な低さにあることも重なって、ヨーロッパが天然ガス備蓄を再建する取り組みが遅れてしもとる。そのリスクがいま在庫データとして現実化してきとるわけや。
ヨーロッパの天然ガス貯蔵の現状はこんな感じや:
こうなってくると、ヨーロッパの人らは強力なエルニーニョが比較的穏やかな気候をもたらすことを祈るしかないやろな。せやなかったら、大陸は寒くて滅茶苦茶高くつく冬に直面することになるで。
海軍トップ提督がUSSリンカーンを視察、「悲惨な状況」の報道は誇張されすぎやと示唆
中東におけるアメリカ軍のトップ司令官が、イランへの作戦に長らく従事しつつ現在中東を巡回しとる空母リンカーンを直々に視察したで。
米中央軍(CENTCOM)司令官ブラッド・クーパー提督は、記録的な長期展開の中で士気の低下と極めて厳しい状況にあるという報道が広まる中、この艦を直接視察したんや。
CENTCOMのXでの投稿によるスクリーンショットやで。
せやけどクーパーは見出しや一部の議員らの言い分とは正反対の結論を持ち帰ったんや。土曜の視察後、クーパーは、リンカーンは現役の米空母11隻の中で「メンタルヘルス関連の件数が最も少ない部類に入る」と述べたで。
これまで報じられてきた数々の問題の中には、乗組員が海に飛び込んで自殺を図ろうとした事例もあったと言われとる。
クーパーはメンタルヘルスがこの艦にとって「優先事項」やと認めて、長期の洋上勤務は「特有の困難さと厳しさがある」とも述べたで。
「乗組員のメンタルヘルスとレジリエンスをリーダーシップの優先事項として引き上げてくれたリンカーンの指揮陣に敬意を表するで」とクーパーは述べつつ、「全てが完璧というわけやない」ということも率直に認めたんや。
リンカーンは去年11月21日にサンディエゴの母港を出港して、当初は7ヶ月の展開予定やった。それがいま9ヶ月目に突入しとって、さらに驚くべきことに、乗組員が上陸して閉塞感のある巨大艦から離れてリフレッシュする機会となる寄港なしで200日以上も航行を続けとるんや。
月曜、トランプ大統領もオーバルオフィスで記者団に対して、この空母の危機報道をやんわり否定して、「見事に整備されとって、見事に手入れされとる」と述べたで…
これはこの高官レベルの声明の後のことや:
先週金曜の声明で、海軍長官代理のフン・カオはこの艦に関する一部メディア報道を「不誠実や」と評しつつも、「艦上で少数のメンタルヘルス案件が治療を受けた」ことは認めたんや。これが同艦でのメンタルヘルス事案について最高レベルで認めた発言になるで。
また数日前には、戦争長官ピート・ヘグセスも、状況の悪化を伝える否定的で警鐘を鳴らすような報道を「完全に誤って伝えられとる」と評したで。トランプもその後金曜に、長期化する展開について「決して長すぎるということはない」と言い添えたんや。
米海軍の駆逐艦、うだるような南シナ海で4日間の停電に見舞われる
大型の米海軍艦艇は洋上でトラブルが続いとるで。イラン戦争がらみで展開延長に苦しむ空母エイブラハム・リンカーンの見出しがようけ出とる一方で、ペルシャ湾の危機とはまた別に、太平洋の海域で深刻な問題を抱えとる艦がもう一隻あるんや。
CNNの報道によると、「米海軍のミサイル駆逐艦が、電力を失った後、灼熱の南シナ海のさなかトイレも厨房設備も空調も使えんまま4日間過ごした」んやで。
アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦ベンフォールドや。米海軍/AP提供。
軍側は、艦のシステムをほぼ全て停止させた技術的な故障が原因やったと確認したで。
米第7艦隊の声明によると、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦USSベンフォールドはインド太平洋で通常任務中に「発電機に関わる工学的故障」に見舞われたんや。
これは7月24日に起きたことで、その後の作戦にも遅れが生じとる。この艦は、空母リンカーンと交代するために中東に向かっとる空母ジョージ・ワシントン打撃群の一部になる予定やったんや。
せやけどベンフォールドはいまだにアジア海域に足止めされとるで。「乗組員に負傷者はおらんかった。彼らは対応において不屈の精神とプロ意識、揺るぎない冷静さを見せてくれた」と米海軍の声明は述べとる。
この4日間の危機は艦の厨房、トイレ、空調、飲料水にまで影響したと第7艦隊も認めとる。さぞかし蒸し暑かったやろな。
乗組員がどうやって排泄物の処理をしのいだんかについては説明がなされてへんで。この件を最初に報じたUSNIは、修理プロセスをこう描写しとる:
第7艦隊によると、ジョージ・ワシントン空母打撃群がこの駆逐艦を支援したで。同打撃群所属の巡洋艦USSロバート・スモールズ(CG-62)が乗組員への食事提供に協力したと、コーマー氏は述べとる。
契約タグボートがベンフォールドをスービック湾まで曳航して、7月28日に在日艦船修理施設地域整備センターの要員と合流したんや。乗組員は翌日から艦を離れて契約先の宿泊施設で過ごすことになったで。電力は7月30日に復旧したと、コーマー氏。
修理は全て8月7日までに完了して、その日艦は燃料補給のため係留地を移動したで。ベンフォールドは8月8日にスービック湾を出港したんや。
ジョージ・ワシントン打撃群と共に航行してきたベンフォールドは、艦船観測筋によると木曜に日本の横須賀に入港したで。GW打撃群の他の艦とは違うて、マラッカ海峡は通らんかったみたいで、他の艦は中東方面に向ことるとみられとるんや。
この機械故障のタイミングは海軍にとって最悪やで。ちょうどイラン紛争がらみの長期展開に厳しい目が向けられとる真っ最中やからな。
議会指導部はいま、士気低下とメンタルヘルス危機の報道を受けて、苦境に立たされとる空母エイブラハム・リンカーンに注目を集めとるで。
月曜のThe Hillの報道によると、「15人の上院議員のグループが、士気の低下と乗組員の間でのメンタルヘルス危機の報道を受けて、ピート・ヘグセス国防長官はUSSエイブラハム・リンカーン空母打撃群の継続的な展開についてアメリカ国民に説明する責任があると述べた」んや。
「イスラエルの言うこと聞いとけ!」? 米空軍機の落書きが、この戦争はアメリカのためやないと兵士らが思とることを示唆しとる
戦闘が始まってわずか2週間で、世論調査に応じたアメリカ人の過半数が、イランへの戦争はアメリカよりイスラエルの利益になっとるという結論に至ったで。元海軍SEAL隊員の著名人の発言と、中東の米空軍機の埃の上に書かれた落書き、この二つが物語るところによると、多くの米軍関係者は自分らの参戦がイスラエルとその首相ベンヤミン・ネタニヤフのアジェンダにしか奉仕してへんと確信しとるようやで。
日曜、クインシー研究所の責任ある国政運営担当エグゼクティブVP、トリタ・パルシが「現場から」送られてきたという写真を投稿したで。それは軍用機の埃の上に一人か複数の兵士が書いたとみられる落書きを写したものやったんや:
ボーイングKC-135R空中給油機とみられる機体には、アメリカ兵がイスラエルに奉仕することに熱心であるべきやという発想を皮肉って受け入れるようなメッセージがいくつか書かれとったで:「イスラエルの言うこと聞く良いゴイでおれ!」「わしはイスラエルが大好きや。わしは良いゴイムや。」「ビビの手下ども」
ここでいくつか説明が要るで。「ビビ」はネタニヤフの愛称、「クック」は他の男に支配されて従う弱い男を指す言葉や。「ゴイ」と「ゴイム」はそれぞれヘブライ語で非ユダヤ人を指す単数形と複数形の名詞やで。この二つの言葉自体は本来非ユダヤ人への蔑称やあらへんけど、他の人を指す呼び方と同じで文脈によっては侮蔑的に、あるいは「部外者ラベル」として使われうるんや。例えば、有罪判決を受けた性犯罪者ジェフリー・エプスタインが、AI研究者ロジャー・シャンクとのメールのやり取りの中でこう書いとったで:「これがユダヤ人の金の稼ぎ方や…ゴイムには現実世界のことをやらせとけばええ」
この埃だらけの主翼フラップにはエプスタインの名前も登場したんや。イスラエルがエプスタインが持っとった不都合な情報を暴露すると脅してトランプを対イラン戦争に追い込んだ、というまだ証明されてへんけど広く流布しとる説を反映して、あるメッセージは米軍の「オペレーション・エピック・フューリー」を「オペレーション・エプスタイン・フューリー」ともじった、よくある言葉遊びを繰り返しとったで。
もう一つのメッセージは、5ヶ月続いとる戦争を終わらせてホルムズ海峡を開放する合意が目前やというトランプ政権の繰り返しの主張を皮肉っとる:「和平合意64号来るで…全部このために、聖地のために」。もう一つは、憲法を守ると誓った兵士らが虚偽の前提で始まった違憲な戦争のために海外に送られとる一方で国内で監視国家が台頭しとることを皮肉っとる:「フロックカメラ大好きやで」
これを書いとる時点で、主流メディアはこの話に触れようともしてへんで。パルシの評判の確かさにもかかわらずな。このメッセージについてのメディアの沈黙のおかげで、いまのところ国防総省はこれに関する声明を出さんで済んどるわけや。もし声明を出すことになったら、この落書きは大多数の米軍関係者の感情を代表するもんやないと国防総省は主張するやろな。
パルシによると、ある軍関係者が彼にこう語ったで。ジャーナリストらは士気がどれだけ低いか全く分かってへん、と。「メディアの人らが過去の紛争とこれを比較する時に理解してへんのは、この作戦には士気なんてもんが全然ないってことや」とその軍人はパルシに語ったんや。「それが、望まん場所に無期限で展開させられとる兵士らにとっては天と地ほどの違いを生むんやで」
先月タッカー・カールソンとのインタビューで、ポッドキャスターで元海軍SEALのショーン・ライアンも、現役の特殊作戦要員の間に広がる似たような感情について率直な話をしとったで:
「わしの仲間が何人か出て行ったばっかりで、みんなこれが何なんか分かっとるんや。みんなイスラエルのために戦っとるって分かっとるんやで。冗談やで。これはわしが言うてるんやなくて、あいつらが言うてることやで。向こうに行くことになる第1階層、第2階層部隊の連中が冗談交じりに言うてるんや、『これはわしらのためですらない』ってな。
歴史を通じてそれは勝てる戦略やあらへん。もし彼らが自分らがやろうとしてることを信じてへんくて…それがアメリカのためやないと分かっとったら…犬から闘志が抜けてしもとる状態やで、相棒…みんな分かっとるんや、これがわしらのためやないって。彼らはわしらの国を守ってへんのや。」
ライアンは、この戦争に従事するとはどういうことか、その厳しい現実に囚われとった、ある要員のための展開前パーティーを最近主催したと語ったで。「それだけの話やったで。それで…滅茶苦茶悲しいことやわ…なんで辞めへんのや、って感じや」
トランプが選挙公約の「平和大統領」を破ったことをどこまでイスラエル政府が仕掛けて売り込んだか、という報道のおかげで、この戦争を「イスラエルのための戦争」と表現するのがますます一般的になってきとるんや。アメリカを説得して自国の主要地域ライバルを攻撃させといて、少なくとも18人の軍人が死亡、600人以上が負傷したこの戦争において、イスラエル自身は今や直接の参戦から手を引いとるで。
先月、極右のスモトリッチ財務相はこう言うたんや。「イスラエル国家には、イランとアメリカの間の限定的な対立に加わる利益はない。現在の状況はわしらにとって最良のもんや。」
https://www.zerohedge.com/energy/china-added-200000-bpd-crude-reserves-july-despite-hormuz-crisis
中国、ホルムズ危機にもかかわらず7月に日量20万バレルを原油備蓄に追加
OilPrice.comのツヴェタナ・パラスコヴァによる記事や
世界最大の原油輸入国である中国は、6月の10年ぶりの低水準から輸入が持ち直す一方で製油所の稼働率は依然低いままの中、7月に日量約20万バレル(bpd)の原油を膨大な在庫に積み増したとみられとるで。
他の主要な石油消費国とは違うて、中国は中東危機3ヶ月目にあたる5月になって初めて備蓄取り崩しを始めたんや。イラン戦争開始時点で商業・戦略備蓄合わせて推計14億バレルもの原油を積み上げとったさかいな。
5月と6月に見られた取り崩しの傾向は、ロイターのコラムニスト、クライド・ラッセルによる中国の公開データ計算に基づくと、7月には逆転したようやで。
中国は在庫を公表せえへんアメリカとは違うて、アナリストらは全体の供給量(国内生産+輸入)と製油所処理量を見て、どれだけの原油が備蓄に回されてどれだけが燃料に加工されとるかを推計しとるんや。
この計算方法を使って、ロイターのラッセルは中国が7月に日量81万1000バレルの輸入と430万バレルの国内生産を合わせた1272万バレルの総供給可能量に対して、製油所処理量が1251万バレルやったことから、21万bpdの原油が備蓄に回せる状態にあったと推計しとるで。
最新の推計によると、中東供給への史上最悪の混乱がホルムズ海峡閉鎖から始まって5ヶ月経ったいまも、中国の巨大な原油備蓄はおおむね12億バレル前後を維持しとるんや。
中東紛争のさなか、中国は製油業者の稼働率引き下げと当局による燃料輸出制限を受けて、原油輸入全体を大幅に減らしとったで。
いまや中国は燃料輸出制限の一部を緩和して、これが7月の原油輸入の持ち直しにつながって、6月に見られた10年ぶりの低水準からの反転を後押ししたんや。
7月の原油輸入増加は市場にとって意外なことに再び備蓄積み増しを可能にしたとみられて、国内需要と製油量の弱さが続いとることを示しとる可能性もあるで。
ペンタゴンが湾岸での恒久的な規模縮小駐留を検討中(ただし「撤退」とは呼ばんといてな)
米当局はすでに、オペレーション・エピック・フューリーに対するイランの報復と、もう6ヶ月近く長引いとる紛争の余波として、中東の被害の激しい基地をまるごと放棄することさえ示唆しとるで。
火曜、ワシントン・ポストは進行中の被害対応の様子を報じて、ペンタゴンが今後の軍事態勢を「評価」しとることを取り上げとったで。これは全て、まるでワシントンに選択肢があってこの件を完全にコントロールできとるかのように語られとるんやけど、実際のところは、トランプ政権はずっとイランの報復がどんなもんになるか完全に見誤っとったようやな。
ワシントン・ポストによると、「国防総省は中東における軍事的な足場を評価しとって、これはイラン戦争が米国の地域プレゼンスを変容させる可能性を示す初期の兆候や、と当局者を含む8人が語ったで」とのことや。
米空軍のファイル画像や
「国防総省が評価しとる主要分野の一つは、ペルシャ湾からの部隊撤収の是非や。アメリカの大規模な海外軍事基地は数ヶ月にわたるイランの攻撃で痛めつけられてきた」と、事情に詳しい2人の関係者が語ったと記事は続けて、これを「一世代に一度」のペンタゴンが地域でのプレゼンスを変えるチャンスとまで呼んどるで。
この記事全体は、まるで「賢い人ら」が室内におってコントロールしとるかのように、そしてイラク・アフガニスタンでの「終わりなき戦争」と占領を経て、この地域における米覇権がすでに甚大な評判上のダメージを受けとらんかったかのように報じられとるで。当初の侵攻から20年以上経った今も、タリバンはカブールとアフガニスタンを堅固に支配しとって、親イラン派のシーア派政治家らがバグダッドを牛耳っとるんやで。
そして今、数十年に渡るペルシャ湾での戦争シミュレーションと情報分析によって完全に予測されとったはずの戦争から半年経って、状況はこうなっとるで:
「この戦争は、地域における米軍の脆弱性をホンマにあぶり出したんや」と、サウジアラビア駐在米大使やカタール副代表部長を務めた元外交官マイケル・ラトニーは述べたで。
部隊と装備をさらに西へ、ヨルダンやイスラエル、あるいはサウジアラビアの紅海沿岸に移すことがこの圧力の一部を和らげる助けになるかもしれん、と彼は主張しつつ、距離が延びることが「この問題への完璧な解決策」やないとも指摘しとるで。
イランはすでに、ヨルダンやイスラエルにある遠方の目標も攻撃できることを証明しとるんや。先月のイランの攻撃ではヨルダンで米兵4人が死亡しとるで。
目を持って見とる者なら誰でも、これがすでに起こっとることは分かるはずや。ここ数ヶ月、何十機もの米空中給油機がテルアビブのベン・グリオン空港に詰まってしもとる、というのがその一例に過ぎへんで。
もっと賢明で正当な分析としては、Amerikanetsを見るとええ。1ヶ月前からテヘランの「脱基地化」作戦の成功を追いかけとったサイトやからな:
この段階のイランの空爆の全体像は、地域全体を掃討する集中したミサイル・ドローン攻撃の波が続いとるということや。前段階の熱い戦闘フェーズではイランが地域全体の基地を同時に狙とったのに対して、この波はイラン沿岸に近い目標から始まって、着実にイスラエル国境まで進んできとるんや。前段階の戦闘で米軸基地を守るレーダー網の多くを破壊した後、イランの計画立案者らは燃料貯蔵施設、ドローン格納庫、給油タンカー、兵舎を優先的に狙うようになったで。
アメリカ側の対応は、資産をイランからさらに遠ざけて、イスラエルやヨルダンの基地に引き上げることやった。わしらはこのプロセスを「脱基地化」と呼ぶことにするで。イランの脱基地化戦略は、イランのロケット部隊と米軸の空軍の間に元から存在する、力の構造と能力の非対称性を活用したもんやねん。
その締めくくりの部分では、ワシントン・ポストが取り上げた中東軍事態勢に関するペンタゴンの大掛かりな評価というジレンマを、まさに予言しとったんや:
これまでの証拠から見て、イランの脱基地化作戦はうまく機能しとるようやで。この地域における米軍は、戦争が始まった当初と同じ規模の戦闘力を対イラン航空作戦で発揮するのはもう困難な状況にあって、状況はますます悪い方向に向かっとる。さらに悪いことに、この先に明確な解決策も見当たらへんのや。アメリカの計画立案者にとって最も分かりやすい手段は、人員や機体のさらなる犠牲と喪失を受け入れることやけど、これは現代の米軍がこれまで直面したことのない前例のないステップになるで。
さらに悪いことに、イラン側はこの状況を西側の一般大衆よりも早い段階からしっかり分かっとって、血の匂いを嗅ぎつけとるんや。それゆえ今週、彼らは新たな「攻勢」的な軍事姿勢を強くシグナルしとって、次の紛争の波が来ればさらに強く叩くと誓っとるで。
というわけで、アメリカはイランの攻撃で痛めつけられた基地を再建するんやろか?まあ、テヘランはいま実質的にそれを許さへんと言うとるで。ワシントン・ポストの記事は、米国の計画立案者に選択肢がぎょうさんあるという幻想の上に成り立っとって、実際にはアメリカ軍がどんどん明白な撤退局面に入ってきとって、誰にもそれをどうすることもできへん状況やねん。それと、ピート・ヘグセスの「勝っとる、勝っとる」言うてた威勢のいいエピック・フューリー記者会見はどこ行ってしもたんやろな?もうしばらく見てへんで。
https://www.zerohedge.com/energy/iraq-syria-pipeline-bypass-hormuz-likely-take-four-years-15bn-build
ホルムズ海峡を「迂回」するイラク・シリア間パイプライン、完成まで4年・150億ドルかかる見通し
The Cradle経由や
イラクがシリア経由でホルムズ海峡を部分的に迂回する形で石油を輸出する計画を立てとるんやけど、月曜のロイターの報道によると、完成までにおそらく4年、150億ドルの費用がかかる見通しやで。
イラクは新たな原油輸出ルートを緊急に探しとるんや。2月に始まった米・イスラエルによる対イラン戦争への報復としてイランがホルムズ海峡を封鎖して以降、輸出が激減しとるさかいな。
Axios経由の画像や
7月、バグダッドは国営石油会社SOMOによると、バスラ港経由でホルムズ海峡を通して輸出できたのはわずか3550万バレルやったで。戦争前は月間約1億800万バレルの石油を輸出しとったんやから、えらい落差やな。
輸出の急減で財政危機が起こっとって、イラクは歳出の90%を石油収入に依存しとるさかいな。
イラクとシリアは7月にワシントンで覚書に署名して、キルクーク油田とシリアの地中海沿岸都市バニヤスを結ぶ歴史的なパイプラインを復活させることになったんや。
シェブロン、UCCホールディング、TIキャピタルを含むコンソーシアムとも別途契約が結ばれて、パイプライン再建のための技術・財務調査を実施することになったで。
このパイプラインが完成すれば日量200万バレルをシリアの港まで輸送できて、そこから欧州向けにタンカーで積み出せるようになる見込みや。
せやけど、シリア経由の輸出計画によるパイプラインは、イラクの当局者が望んどったほど早くはホルムズ海峡の代替手段にはならんかもしれへんで。
「両情報筋によると、この計画には既存パイプラインの改修やのうて全く新しいインフラを敷設することが必要で、費用は最低でも150億ドルかかる」とロイターは報じとるで。
パイプラインの再建には最長4年かかる可能性があるんや。1980年代から使われとらんうえに、広範囲に損傷しとるさかいな。
現存する無傷の区間でさえ、新しく開発された規格には対応してへんから交換せなあかん、と情報筋の一人が述べとるで。
イラク南部と北部の油田をイラク西部のハディーサにある中央ハブに結ぶ、全く新しい統合原油パイプラインシステムも建設せなあかん、と二人目の情報筋は述べとるんや。
この4年という見通しは、ベッセント米財務長官が湾岸諸国による新たな地下パイプライン建設によってホルムズ海峡が「重要やなくなる」までの期間として見積もっとった2年よりも、はるかに長いんやで。


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