2016年12月12日月曜日

トランプ。地球温暖化。気候変動。

トランプさんが地球温暖化デタラメ論を唱えていて、温暖化懐疑論のスコット・プルイトさんを環境保護局長に任命するとのことで、アメリカがパリ会議合意からいつ脱退するのか、というのが話題だそうです。ミッシュ・トークというブログでは、PwC(プライス・ウォーターハウス・クーパーズ:ビッグな監査会社)の気候・持続性部のジョナサン・グラント部長の意見を引用しています。

Global Warm-Ongering: What Happens If Trump Takes US Out Of Paris Agreement?
https://mishtalk.com/2016/12/08/global-warm-ongering-what-happens-if-trump-takes-us-out-of-paris-agreement/

"Warm-Ongering" という言葉がタイトルにはいっていますが、これは温暖化の Warm とmonger を掛け合わせ、地球温暖化論者を皮肉っています。モンガーというのは「物売り」という意味。「xxxはいらんかねー」と言ってあるく商売人のことです。たとえばマンゴー売りならマンゴーモンガー。ウォーモンガーなら戦争屋。子ブッシュとかラムズフェルドさんなんて、いかにもウォーモンガー面ですね。ヒラリー・クリントンもウォーモンガー。mの音が連続して同化するので戦争屋と同じ発音になりますが、温暖化論で商売する人:Warm monger。閑話休題。ブログの中身を見ましょう。

パリ合意はG20の国々がGDPに応じて炭素排出量を年平均で3%を削減しようとするもの。たとえアメリカが撤退しても、3%がなべて2.8%になるくらいなので、さほど大きなインパクトではない。

グラント氏は温暖化に対する自分の考えをわかりやすく列挙しています。
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1.  地球は何千年ものあいだ寒冷化・温暖化など様々な気候変動を経験してきたので、地球と太陽の位置をはじめいろんな要因が絡まっているにちがいない。地球を温めているのは二酸化炭素以外にもいろいろあるので、過去100年間の温室効果ガスだけを云々するのはナンセンス。

2.百歩譲って温暖化学者が正しいとして、「増加を抑える」だけでたとえば20年後(50年後かも)に水没するフロリダを救えるのか?メキシコのカルデロン大統領いわく、
「9兆ドルをかけて都市を集積化し、公共交通を整備し、土地利用法をかえて砂漠化を制限するべき。」なのだとか。アル・ゴアが取り上げるのは化石燃料のみ。アホですか?と。

3. 大気汚染を止めるべし、というならそう言えばいいじゃないか。なんで温暖化が出てくるんだよ。中国が炭素排出をやめるべきという意見には大賛成。中国は環境汚染でたくさんの人々を殺しているからだ。四百年後の人々の生命を憂慮するんじゃなくて、いま殺されつつある人々の生命を憂慮しようよ。温暖化を防止するなんてどうせできないんだから。

4. 官僚機構ではなく技術が世界を変える。たとえばウーバー。そして電気自動車。トラックが電気自動車になってコンボイで移動すれば燃料消費も事故も抑制できるにちがいない。なんで各国政府はウーバーを許可しないのだろうか?

官僚やポール・クルーグマンみたいなエコノミストに誰も期待していないし、彼らにまかせていたら状況は悪くなるばかり、と皆が思っている。
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なかなか説得力があると思います。トランプさんが任命するスコット・プルイト環境局長の方針もこのあたりで落ち着くんじゃないかな。
トランプさんは「地球温暖化は中国がアメリカを追い落とすための陰謀」とツイートしたけれど、これは中国じゃなくて欧州が中国を後ろ足で蹴るための陰謀だと我が輩は考えています。ISOも同じ。

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