2017年3月1日水曜日

カイザーリポート 第1037回 ギリシャ金融危機



カイザーリポート 第1037回 ギリシャ金融危機
https://www.youtube.com/watch?v=FYEL2mrQQxw&t=748s

48歳のマーク・バーネットが量販店ターゲットの店舗を爆破したら株価が下がって買いやすくなると考え、実行犯に依頼したらその実行犯が爆弾を保釈監督官に提出したので悪事がバレましたとさ、という話からはじまります。

マックス「この手法はお勧めできないけれど自由至上主義者だったら理解できるよね。ゴールド萬作は爆弾こそ仕掛けないものの、スーツケースをもった金融マンっていうのはファイナンシャルテロリスト。飛行機の乗客で最悪の犯罪者だよね。」
ステイシー「ゴールド萬作はギリシャの借金をクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)として隠蔽した。イタリアではモンテ・デ・パスキの損失をドイツ銀行が隠蔽した。ところでどうして問題を起こすのはフロリダ出身者なんだろう?ホワイトハウスもいまやフロリダだし。」
マックス「2012年の男は?」
ステイシー「あれはサンディエゴ出身。ギリシアに話を戻すと」


記事
ギリシャの状況はどんどん悪くなる。債務救済でさらなる緊縮財政へ。ユーロ離脱論も再登場。
破産を避けるための1100億ユーロ借入れは至上最高額の救済措置。これが2010年5月。それに引き続き3度の借入れ。さらに緊急パッケージ860億ユーロを検討中。金融筋も外交筋もこれは問題先送りではなく爆弾と考えている。来る7月、欧州中銀に対する74億ユーロが支払われなければ破産は目前。

ステイシー「さらなる30億ユーロの削減。すでに年次予算を370億ユーロ削減して、350億ユーロ分の増税をしているのに。」
マックス「みなさんにわかりやすく解説すると、(現状)株価は好調、ウォールストリーともインデックスも上向き。しかしこれには資本が必要。資本は収入からもたらされるはず。しかし企業収入は落ちている。自社株が買い取りされている。じゃあ資本はどこからくるのか?金融業界ではゼロ金利ゆえに(コストが安く借りられた)資本はスペキュレーション(短期投資:投機)に流入する。つまり資本のもとはギリシャ人。IMF、世銀、EU、欧州中銀などのせいで、ギリシャはいまや金融世界のパレスチナ状態。人々は屋根のない監獄に閉じ込められてハエのように殺される。ウォール街の現状維持のために。」
ステイシー「ギリシャのGDPチャートを見ると2013年で2422億ドル。(最盛期の)4000億ドルから下落。」


ステイシー「こちらは長期チャート。現状は1940億ドル。金を貸して返して欲しいなら収入をあげなきゃいけないのに逆に下がっている。」

マックス「それはギリシャを破壊して金を儲けようとしているからだ。考えてごらん、2000億たら4000億ドルたらいう金額は莫大だけどそんな規模の企業はいっぱいある。アップルなんて7000億ドル企業だ。」
ステイシー「そのうちキャッシュが2000億ドル。」
マックス「つまり2000億ドル規模の国家っていうのは、大量破壊兵器を持ったファイナンシャル・テロリストにとって格好の標的なんだ。ギリシャがガザみたいになったらつぎはフランス?」
ステイシー「イタリアも。」
マックス「そう、フランスちイタリアがつぎに資本をテロリストに渡す番だ。アメリカがリビアを壊したときはまず武器をテロリストに供与した。ヒラリー・クリントンがやったんだ。よくやった、ヒラリー!」と拍手。
ステイシー「話を戻すと、ターゲットに爆弾をしかけて株価を下落させ、下落したところで買って儲けようとした男だけど・・・」
マックス「彼こそゴールド萬作に就職すべきだ!」
ステイシー「国の借金をCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)にするっていうのは爆弾みたいなもので、爆発させないようにしつつそこそこ儲けないといけない。これは大統領財政アドバイザーのゲイリー・コーンの仕事。元ゴールド萬作のナオミが言っていたけれど、コーンはトロイカのあらゆる会合に出席していた。もうひとりの男ジョン・ポールソンはサブプライム危機のとき連帯保証付き投資商品っていう爆弾を売りまくって富を築いた。9.11のときに航空会社の株が暴落したけれどFBIはそのときショートポジションで売り逃げしたのがいた。
ギリシャに話を戻すと、」




記事
シリザ政権の矛盾はありえない失業率、貧困、人口流出をひきおこした救済措置を破るために登場した左翼政権なのに、2年間で厳格な緊縮財政:公務員の給料と年金削減、公共サービス縮小、欧州最大の民営化、ビールから自動車に至る増税を借金と引き換えに受け入れてしまったこと。

ステイシー「借金爆弾を抱えてしまったんだから、もしユーロをやめるんだったら今でしょ。どうせ借金は返せないんだから。再出発するのに資産を奪われてすっからかんになってからじゃどうしようもない。」
マックス「それを7年前にやるべきだったんだ。」
ステイシー「最初の救済が2010年。」
マックス「そう。ジム・リカードはこう言った。トロイカの背後にドイツがいる。ドイツは第4帝国なんだ。第4帝国はギリシャを標的にしている。第3帝国がユダヤ人を標的にしたように。ギリシャは(ドイツにナチが奪った)ゴールドを返せと言った。それでドイツは怒った。アンゲラ・マルケルもギリシャ向けには髭を生やしている。」
ステイシー「ドイツ人は怒るよね。そもそも救済資金も納税者の税金なんだから。ギリシアは資産を売る。その金はpライベート・エクイティに流れ込む。ドイツの納税者は」
マックス「ドイツ銀行は?」
ステイシー「ドイツ銀行は納税者じゃない。」
マックス「納税者はぜんぜん得をしない。」
ステイシー「ドナルド・トランプがホテルを買収するとき銀行から金を借りる。自分の金は使わない。ギリシャの場合、納税者の金で(他国の)資産を買おうとしている。」
マックス「税金も年金もそれに使われ、税金も年金もどっか違う場所に移される。」
ステイシー「あっはっは。だから家を売って引っ越ししたの?」
マックス「メキシコ、フランス、イタリア。このうちこれから一番被害をうけるのはメキシコにちがいない。」

前半おしまい。

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