人口抑制というのは「陰謀論」なのか現実の政策なのか
ゼロヘッジに冒頭意訳した内容が掲載された。興味深い内容なのでざっと抄訳しておいた。
https://draft.blogger.com/blog/post/edit/6922846030898005450/1616775777555018802
「優生学プログラム」または「過疎化アジェンダ」というフレーズを口にするだけでオルタナ右翼の陰謀理論家と認定されてしまう昨今である。しかしいわゆる「陰謀論」がのちに現実になることは珍しくなくなった。ついこないだまでの「陰謀論」をアメリカ政府やCIAが率先して実行するのだから、時代の流れというのは速いものだ。そんな時代なのだから、「人口抑制」をたいして深掘りせずに陰謀論よばわりするのは考えが浅いのではなかろうか。
コロナ騒ぎが人口抑制論を浮き彫りにしたともいえる。政府関係者やNGO関係者が国境を越えて、グローバルガバナンス論者とまったく同じことを同時に唱えはじめたのだから。
ダボス会議(1971年に創業)とローマクラブの関係はめったに取りあげられない。ローマクラブはアウレリオ・ペッチェイとアレキサンダー・キングが1968年に設立したNGOである。ふたりとも1954年に設立されたビルダーバーグ・グループの関係者で、べつにローマクラブを設立したのはペッチェイのユニークな世界観がきっかけだった。
ペッチェイは人類的問題を解決するにはグローバル政府が必要だという。ダボス会議の議題:環境、貧困、病気、人口抑制などはすべてローマクラブから始まる。
ダボス会議では第1回から人口抑制がテーマにあがっていた。これには欧米から450人あまりが参集したが、シュワブの恩師ヘンリー・キッシンジャーの人脈とEU経済財政コミッショナー、レイモンド・バーの影響力で集めたものだ。ローマクラブもダボスに注目するようになった。
1973年のダボス会議で取り上げられたのが、ローマクラブが1972年に公表した「成長の限界」である。著者17名は全員がMITのジェイ・フォレスターの弟子たち。近代科学技術による人口増加問題についてのセミナーの集大成だ。
大衆を「小作農民」と呼んで憚らない人間だったペッチェイは、ダボス会議で「成長の限界」が取り上げられたのを喜んでいた。エデュワルド・パステルとミハイロ・メサロビッチによる「理性的で実行可能なグローバル世界システム」(1973年)で描いた社会システム理論の推進者であり、ダボス会議ではキーノートスピーカーを務めた。
人口抑制のためグローバル政府が必要であるという考えかたは、第4次産業革命からパンデミック対策にいたるダボス会議のテーマすべてに貫徹している。そのためにグローバルヤングリーダーフォーラムが開催された。のちに世界主要国の首脳になった人々、マクロン、アーダーン、トルドー、プーチン、マルケルなども参加者だった。
ワクチン強制接種、ロックダウン、経済システム破壊による富の再分配などなど2020年以降におきたことはほぼどの国でも共通だ。そういう国のリーダーたちは自分たちを選んだ選挙民や国民よりもダボス会議のほうを向いて政策を実施している。
人口抑制はたんに何十億人もの人間にさっさと死んでもらうというのではなく、もっと隠微な手法で行われる。ひとつの例がイングランドとウェールズである。統計局によると1990年以降に生まれた女性の半数以上は2020年、30歳になる時点で子供を産んでいない。1971年に18%だったのが50.1%に急上昇したのである。さらに出生率も母親ひとりあたり0.96、過去最低となった。これは世界先進国ならどこでも起きていることだが。
パンデミック対策によるロックダウンと、それにともなう経済の停滞は出生率の低下と軌を一にしている。我々の社会はことごとくダボス会議のいう通りになっているといっていい。人口抑制以外にダボス会議が何を考えているのか現時点ではよくわからないが、種子がすでに蒔かれていることだけはたしかだ。それが実をむすぶころには、考えられなかったようなことが現実になっていることだろう。そしてそれは人間性と相容れないことなのかもしれない。
以上。
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