欧州連合(EU)がグローバルパワーになるための新戦略を発表
https://www.zerohedge.com/geopolitical/european-union-unveils-new-strategy-become-global-power
著者:Soeren Kern via The Gatestone Institute
いわく、
待望の「戦略コンパス」は、EUが自律的な欧州安全保障体制を構築するための野心的な10年計画を打ち出している。その目標は「戦略的自律性」であり、国防と安全保障の問題において、EUが米国や北大西洋条約機構から独立して、またそれに対抗するものとして行動できるようにすることである。
またいわく、
戦略的自治の最大の提唱者であるフランスのエマニュエル・マクロン大統領は、その目的は、欧州を「世界において強力で、完全に主権があり、自由に選択でき、運命を支配する」ものにすることだと述べている。
この文書では、さらに次のことを求めている。「戦略的ギャップを埋める」、「技術・産業依存を減らす」、「迅速でより柔軟な意思決定プロセスを促進する」、「指揮統制構造を強化する」、「即応性と協力を高める」、「財政的連帯を強化する」、「防衛費を増やしてより良くする」、「最先端の軍事能力を開発する」、「防衛技術革新に投資する」ことである。
しかるに、
親EUの欧州外交問題評議会の上級政策研究員であるニック・ウィットニー氏は、「EUの戦略コンパス:真新しく、すでに時代遅れ」と分析している。
欧州外交問題評議会のアナリストであるイザベラ・アンティノジ氏は、Euronewsとのインタビューで、次のように指摘している。「この文書は、英国との協力関係の概要にほとんど一行を割いていない。これは、英国が安全保障と防衛の問題でいかに重要なパートナーであるかを考えると、驚くべきことだ。これは、ロンドンとブリュッセルの関係が完全に緊張していることを示す明らかなサインだ。」
そして、次の記事である
欧州の選挙で親プーチン派2党が雪崩を打って勝利
いわく、
ヨーロッパにおける親ロシア政権のワンツー・ノックアウト・パンチとして、日曜日、セルビアの親ロシア大統領アレクサンダル・ヴチッチ政権は、同国の大統領選挙において、この2017年の選挙結果を大きく上回る60%近い得票率で雪崩を打って勝利した。
一方、ハンガリーの親ロシア派、ヴィクトール・オルバン首相は、隣国ウクライナの戦争に巻き込まれることに反対するメッセージを梃子に、4期連続の勝利を目指しており、EU最長の首相として再浮上している。
世論調査では、より厳しい戦いが予想されていたが、オルバン氏のフィデス党は、国の大部分で快調に勝利した。野党党首のペーター・マルキ・ザイ氏は、市長職を務めたことのある自身の選挙区でさえ勝つことができなかった。極右過激派政党ミ・ハザンクは6.3%を獲得し、国会入りが決まっており、反オルバン連合の勢力はさらに希薄になった。
オルバン氏は日曜夜の演説で、EU首脳との長期にわたる緊張関係を軽んじて、「我々は月からでも見えるくらいの勝利を収めたが、ブリュッセル(のEU本部)からだと、もっとはっきり見えることは確かだ」と述べた。
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欧州にぜんぜん興味がなかった我輩の記憶にまったく残っていないのだが、2つめの記事のおしまいのパラグラフによると、2020年にEUは、法の支配や民主主義の原則と相容れない挙動を示すメンバー国に対し、財政支援を行わないというルールをつくったようだ。だから、最後のフレーズが効いてくる:「もちろん、これが発動されれば、多くの周辺国が中国やロシアといった他国の軌道に乗ることで、より良い運命を求めることになるかもしれない。それは、EUの将来にとって破滅的な打撃となるだろう。」
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